忘年会の挨拶の順番をしくじりたくない!正しい挨拶の順番と挨拶のしかた

2019/12/21

2019/12/20

会社の忘年会の幹事を担当することになった場合、その挨拶の順番はなかなか迷ってしまいますよね。会社の忘年会の参加者は部長・課長を始めとする上司、時には来賓や取引先までもが参加することがあり、挨拶の優先順位をつけるのに迷ってしまいそうです。

今回の記事では、会社で行われる忘年会での挨拶の順番をイラストつきでご紹介します。また、忘年会の挨拶の例文も載せますので、忘年会の幹事担当の方はぜひ参考になさってください。

1.まずは忘年会のあいさつの種類と流れを復習しよう

①忘年会はどんな会?

忘年会は年末にお酒を酌み交わしながら歓談する年末の定例イベントです。忘年会の目的は今年一年間を振りかえること、そして「来年もよろしく」の意味をこめて行われます。

忘年会の参加人数は3~4人の少人数から50名以上の大人数まで幅広いものです。多くの企業や事業所では規模の違いはあっても、たいてい忘年会を実施しています。

②忘年会のあいさつの種類と流れ

さて、会社で忘年会を開くときは以下のように開園の挨拶から閉会の挨拶まで5つの挨拶の流れがあります。

挨拶の順番 挨拶の名前 あいさつ例文
1 開宴の挨拶 「お時間となりましたので、これより㈱〇〇の忘年会を始めさせていただきます。

本日、幹事を務めさせていただきます(〇〇部の)〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします」

2 はじめの挨拶 「え~、お疲れ様です(笑)今年は〇〇君が途中入社したり○○の件があったりとバタバタした一年でしたが、みなさんの頑張りのおかげでなんとか数値目標の達成で締めくくることができました~」
3 乾杯の音頭 「はい、みなさんお手元にビールはお持ちでしょうか?早く早くとせかされていますので(笑)それでは、今年一年間のみなさんの活躍に感謝して。乾杯!」
4 締めの挨拶 「まだまだ話足りないとは思いますが、ここの予約時間があと少しということで、、。来年はますます当事業所も忙しくなると思いますが、来年もみなさんよろしくお願いします!」
5 閉会の挨拶 「それでは時間になりましたので、忘年会はこれにて終了とさせていただきます」

③あいさつをスムーズにするポイント=自己紹介、幹事がフォロー

各挨拶ですが、他の部署と合同の忘年会では参加者同士がどこの誰だかわからないシチュエーションも想定されます。そのため、挨拶の前には必ず「お疲れ様です。事業部で経理をしております佐藤と申します。」などと、挨拶する方に軽く自己紹介してほしいと幹事さんはお願いするのを忘れないでください。

また、忘年会の挨拶では次の挨拶へとうつる「つなぎ」の部分もとても必要です。ある挨拶から次の挨拶へとうつる場面では、「それでは〇〇の挨拶を〇〇様にお願いいたします」などと司会者が挨拶する方をフォローしましょう。そうすることで、宴会の流れがとてもスムーズになります。

2.【忘年会の挨拶】部長・課長・取引先・来賓の誰がどの順番?

①取引先など外部の人間がいない場合の自社忘年会の場合

会社の忘年会では取引先などの外部の人間がいる場合とそうでない場合の2パターンがあります。まずは社内での忘年会について挨拶の担当者を考えていきましょう。

挨拶の順番 挨拶の名前 (通常)挨拶をする担当者の役職
1 開宴の挨拶 幹事
2 はじめの挨拶 出席者で最も役職が高い人

(例、部長・課長)

3 乾杯の音頭 出席者で三番目に役職が高い人

(例、部署責任者、担当者、リーダー)

4 締めの挨拶 出席者で二番目に役職が高い人

(例、部署次席責任者、担当者、係長)

5 閉会の挨拶 幹事

取引先など外部の人間がいない場合の自社忘年会の場合の挨拶の順番

忘年会の挨拶は、開宴と閉会のあいさつは幹事であるあなたが担当します。そして、はじめの挨拶は最も参加者の中で役職の高い部長や社長などにお願いします。

続いて乾杯の音頭ですが、こちらは部署責任者やリーダーなどの「はじめの挨拶」をした人物よりは役職が下の人間を選びましょう。

最後の締めの挨拶ですが、出席者の中で2番目に役職の高い方にお願いします。

②来賓・取引先などの他者含む忘年会の場合

社内のうちわで行う忘年会ではなく、半分営業が入っている「得意先の方が参加する忘年会」もあると思います。その場合は、忘年会という形式をとっていますがいわゆる「接待」ですよね。

接待で忘年会を行う場合は、基本的にあいさつはすべて自社の人間でまかなうのが大前提となります。自社の忘年会の時と最も異なる点は、開宴の挨拶を自社の最も高い役職の人が行う点です。そうすることで、取引先と今後も友好な関係を築いていきたいという明確な意思を表現することができます。

挨拶の順番 挨拶の名前 (通常)挨拶をする担当者の役職
1 開宴の挨拶 出席者で最も役職が高い人物

(例、部長・課長)

2 はじめの挨拶 取引先と最もやりとりをする人物

(例、プロジェクトサブ責任者、窓口)

3 乾杯の音頭 出席者で三番目に役職が高い人物

(例、プロジェクト責任者)

4 締めの挨拶 (お願いできそうなら)

取引先で最も役職が高い人物

(お願いできそうもないなら)

出席者で二番目に役職が高い人物

(例、係長・課長代理)

5 閉会の挨拶 出席者で最も役職が高い人物

(例、部長・課長) または

取引先と最もやりとりをする人物

(例、プロジェクト責任者、窓口)

来賓・取引先などの他者含む忘年会の場合の挨拶の順番

また、自社内のみで行う忘年会の幹事は若手や中堅どころの社員が担当する場合が多いですが、接待としての忘年会の場合はプロジェクトリーダーなどの責任者が場所取りや連絡を行うのが一般的となっています。

3.忘年会の挨拶の依頼はメールで?それとも直接?

ケースバイケースです。大きな組織でなかなか上司と直接会わないのであれば、メールで依頼するのがよいでしょう。しかし、その場合もまずは上司に相談をした方が無難です。

小規模の会社であれば、直接その場で「では課長!ひとこと挨拶をお願いします!」というノリで依頼してもよいでしょう。わざわざ「忘年会の挨拶をしてください」とメールをすると、驚かれてしまうかもしれません。

まとめ

忘年会の挨拶の順番は取引先がいるかいないかで順番や挨拶する人物は異なります。自社内で行う忘年会の場合は、開宴と閉会の挨拶は幹事が行いましょう。

お得意先様を接待する忘年会の場合は、店選びや挨拶のお願いの下準備が必要です。失礼のないよう、挨拶の順番には細心の注意を払いましょう。