忘年会の挨拶で押さえておくべきポイントとシーンごとの例文
2019/11/15
2022/08/03
1年間の労をねぎらうために開催される忘年会では、
会社全体で行うものから自分の所属する部署だけで行うものまであります。
役職についている場合や新入社員などは、忘年会の挨拶を頼まれることもあるでしょう。
今回は、忘年会の挨拶をする際に押さえておくべきポイントについて具体例を挙げながら紹介していきます。
Contents
忘年会の挨拶は3つある

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忘年会の挨拶には、「開会の挨拶」「乾杯の挨拶」「締めの挨拶」の主に3つに分けられます。
司会者がいるような大規模な忘年会では開会の挨拶が行われることがありますが、30人程度の規模の忘年会であれば、開会と乾杯の挨拶を同時に行う傾向があります。
挨拶を依頼された場合、自身がどの場面で挨拶するのかを確認しておくと良いでしょう。
挨拶で押さえておくべきポイント

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忘年会では、「開会」「乾杯」「締め」と3つの挨拶がありますが、挨拶する上で押さえておくべきポイントは共通しています。
【忘年会で挨拶する際に押さえておくべきポイント】
- 挨拶は短く簡潔に。長くても2分以内に収める
- 基本の流れに沿って話す
- 無理に笑いを取りにいかなくてOK
- 元気よく、ハキハキと挨拶する
これらはあくまで一例です。忘年会で挨拶をする予定の人は、事前にそれぞれの項目を参考にしてみてください。
挨拶は短く簡潔に。長くても2分以内に収める
忘年会の場合、この1年間であった出来事を詰め込んで話してしまうことがあります。
新商品が発売されたかもしれませんし、売上が前年比2倍になったかもしれません。
社員旅行で海外に行ったなど、仕事以外でも思い出深い話題もあるでしょう。
しかし、すべての出来事を振り返っていたら挨拶が長くなってしまうため、挨拶は簡潔に短い言葉でまとめるようにしましょう。
忘年会のなかで話す機会があるため、挨拶は長くても2分以内には収まるように話す内容を考えておくと良いでしょう。
基本の流れに沿って話す
次の基本に沿った内容にすることで、まとまった挨拶になります。
必ずしもすべての内容を入れる必要はありません。
ねぎらいの言葉 → 1年の振り返り → 来年への抱負 → 結びの言葉 |
まずは、「1年間お疲れさまです」というねぎらいの言葉を述べ、次に今年1年間のなかで特に印象に残った出来事を話します。
サポートしてくれた人たちへの感謝の言葉を加えると、なお良いです。
さらに今年の反省を踏まえて来年の目標に繋げ、「来年もよろしくお願いします」と結びの言葉で締めましょう。来年に向けて希望が持てるように、ポジティブな言葉を使うのもコツです。
無理に笑いを取りにいかなくてOK
場を和ませるために冗談などを交えた面白い挨拶は、失敗してしまうと雰囲気を壊してしまうおそれがあるため、無理に面白い挨拶をしようとはしない、スタンダードな挨拶を検討してみましょう。
元気よく、ハキハキと挨拶する
大勢の人の前で話すのは緊張するものですが、せっかく良い挨拶を考えてきても、ボソボソと小さな声で話していては、相手に伝わりません。とくに、開会や乾杯の挨拶は、その後の忘年会の雰囲気にも影響しますので、元気よく、ハキハキと挨拶することを心がけましょう。
マイクがある場合には、口とマイクの距離はこぶし1つ分ほど開けると、声を拾ってくれる傾向があります。
場面別に見る挨拶の具体例
堅苦しすぎる挨拶は控えた方が良いですが、規模の大きな忘年会の場合には、丁寧な言葉できちんとした挨拶が求められる傾向があります。
また、規模が大きくなると、挨拶をしているのが誰なのかわからない場合もあるため、「ただ今ご指名いただきました○○部の○○です」とはじめに所属部署と名前を述べると良いでしょう。
他にも、普段話しているような口調でくだけた挨拶をする場合があったり、開会の挨拶と乾杯の挨拶は同じ人がまとめて行う場合があったりします。
開会、乾杯、締めの挨拶のそれぞれの具体例を挙げましたので、自分の状況に近い挨拶をアレンジして活用してください。
開会の挨拶の具体例
開会の挨拶は、一番役職が高い人や幹事が行う傾向があります
乾杯の挨拶とあわせて開会の挨拶をすることもありますが、まずは開会の挨拶のみの具体例を紹介します。
【開会の挨拶の例文①】
時間となりましたので、ただ今より〇〇(社名)の忘年会を始めさせていただきます。
皆さま1年間本当にお疲れ様でした。今年は昨年に比べ、大きく業績を伸ばすことができました。
それもここにいる皆さまひとりひとりのご協力のおかげです。ありがとうございます。
まだ数日残っておりますが、今日は仕事のことは忘れ、美味しい料理を食べ美味しいお酒を飲んで、大いに盛り上がりましょう。
【開会の挨拶の例文➁】
皆さん、1年間お疲れ様でした。皆さんのおかげで、今年も乗り切ることができました。
ありがとうございます。今日は無礼講です。食べて飲んで、思い切り楽しみましょう。
乾杯の挨拶の具体例
乾杯の挨拶が終わると、やっと料理やお酒に手をつけることができるため、乾杯の挨拶はとくに手短にテンポ良く話すと良いでしょう。
乾杯の挨拶は、参加者の中で3番目の役職の人、もしくは新入社員が任せられることがあります。
【乾杯の挨拶の例文①】
僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆さま、グラスをお手元にご準備ください。今年もお疲れ様でした。
我社の益々の発展と皆さまのご健勝を祈念いたしまして、乾杯!
【乾杯の挨拶の例文➁】
皆さん、グラスの準備は良いでしょうか。今日はとことん盛り上がりましょう。1年間お疲れ様でした、乾杯!
締めの挨拶の具体例
締めの挨拶は、参加者の中で2番目の役職の人が行う傾向があります
会場を使える時間や電車の時間などの都合があるため、締めの挨拶も長くならないように心がけましょう。
お酒が入っていると、話がまとまらずダラダラと話してしまう可能性もあるので、注意が必要です。
また、2次会が予定されている場合には、あわせて案内するようにしましょう。
締めの挨拶の最後には、掛け声と手拍子による「手締め」をすることもあります。
「手締め」には一本締め、三本締め、一丁締めなどの種類があり、地域や企業によってどの手締めを行うが異なるため、上司や先輩に事前に確認しておくと良いです。
【締めの挨拶の例文①】
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きにしたいと思います。
皆さまのおかげで、売上目標を達成することができました。
本当にありがとうございます。来年も厳しい年になるかと思いますが、一丸となって乗り切っていきましょう。
それでは最後に、益々の発展を願って一本締めで締めさせていただきます。お手を拝借願います。
よーお、パン!(手拍子)ありがとうございました。
【締めの挨拶の例文➁】
そろそろお時間となりましたので、一度ここで締めさせていただきます。
今年1年本当にお疲れ様でした。来年もまたみんなで力を合わせて頑張っていきましょう。
年始にまた元気な姿でお会いできるよう、楽しみにしています。ありがとうございました。
取引先の忘年会に招待され、挨拶を頼まれたらどうする?
得意先や一緒に仕事をした取引先などから忘年会に招待されたら、どのような挨拶をするかを考えておく必要があります。
急に挨拶を求められる場合があるため、事前に挨拶を考えておくと当日慌てずにすみます。
取引先などの忘年会の挨拶では、感謝の気持ちを伝えることがポイントです。
【取引先での挨拶の例文】
〇〇(会社名)の〇〇(氏名)です。本日はお招きいただき、ありがとうございました。
私共の力不足な点はございましたが、皆さまにお力添えいただきましたおかげで、無事1年間乗り切ることができました。
この場をお借りしまして、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い致します。
皆さまのご活躍とご発展をお祈りいたしまして、ご挨拶とさせて頂きます。
まとめ
忘年会の挨拶では、短く簡潔に話すことがポイントです。
忘年会での挨拶を頼まれたら、「ねぎらいや感謝の言葉」「1年の振り返り」「来年の目標」などを盛り込んだ挨拶文を事前に考えておきましょう。
挨拶に不安がある人は、あらかじめ上司や同僚に挨拶を聞いてもらい、アドバイスをもらうのも良いかもしれません。
あとは、自信を持って元気よくハキハキと挨拶することを意識してみてください。