懇親会の挨拶「中締め」と「締め」の違いと例文を紹介
2024/6/27
2024/07/05
懇親会の締めの挨拶には「中締め」と「締め」がありますが、この2つの挨拶について、きちんと理解している人はあまりいないではないでしょうか。
今回は、懇親会の挨拶「中締め」と「締め」の違いをおさえてから、それぞれ具体的な挨拶の例文をご紹介します。
懇親会で締めの挨拶を任されている人はぜひ参考にしてください。
なお、懇親会の中でも、歓迎会や新年会での締めの挨拶については関連記事をご覧ください。
関連記事:歓迎会の締めの挨拶を頼まれたら?ポイントと文例をチェック
懇親会の挨拶「中締め」と「締め」の違い
懇親会の締めの挨拶には、会の途中で行う「中締め」(なかじめ)と、閉会のタイミングで行う「締め」(しめ)があり、それぞれ目的と内容構成が異なります。
【懇親会の挨拶「中締め」と「締め」の比較】
中締め |
比較要素 |
締め |
懇親会に「一区切り」をつけさせ、退席したい人を退席しやすくする。 |
目的 |
懇親会の終了直前に閉会を告げ、参加者に対して参加御礼を伝える。 |
参加者の中で、二番目に役職が高い者 |
挨拶する人物 |
司会進行者 |
|
内容構成 |
|
会全体の締めではない。中締めがない懇親会もある。 |
備考 |
二次会が用意されている場合はその旨も伝える。 |
懇親会などの場で、中締め・締めの挨拶を行った後、参加者全体の一体感を演出するために「手締め」を行う傾向があります。
なお、新年や結婚などを祝う慶事の懇親会の場合、万歳三唱を行う傾向があります。
会社や地域の文化によっては、懇親会の終盤に中締めの挨拶をして、それを「締め」と呼び、司会進行が行う閉会宣言は挨拶とみなさないケースも見られます。
なお、規模などによっては中締めの挨拶がない懇親会はありますが、閉会宣言にあたる締めの挨拶がない懇親会はまずありません。
手締め
手締めには主に3種類の手拍子があります。
- 3本締め:手拍子を3回×3を3回連続でリズムよくやるもの
- 1本締め:3本締めを短くしたもので、手拍子3回×3を1回で終了するもの
- 1丁締め:最も短いもので1回「パンッ」と拍手をするだけのもの
3本締めが正式ですが、どの手拍子を取り入れるかは懇親会の流れや会社の慣例、締めを行う人によって様々です。
人それぞれの手拍子のやり方が異なり、共通するものではないため、締めを行う前に、締めの挨拶の中でどのように手拍子するかの段取りを参加者に周知してから手締めを行いましょう。
関連記事では、懇親会に限らず、宴会の締めの挨拶で気をつけるべきポイントをまとめています。
関連記事:宴会の締めの挨拶で気を付けたいことや例文をチェック
懇親会での中締めの挨拶の例文
(司会から中締めを行う者として紹介されてから発言) ご指名にあずかりました○○です。 僭越ながら締めのご挨拶をさせていただきます。 今日の懇親会、みなさん、それぞれ存分にコミュニケーションが図れたでしょうか。 これを機に、また明日から一丸となり、業務に取り組んでまいりましょう。 みなさん、お忙しい中、懇親会にお集まりいただき、誠にありがとうございました。 そして、この懇親会の開催に尽力し、幹事をしてくれた○○さん、司会をしてくれた○○さんも、ありがとうございます。 みなさん、どうぞ労いと感謝の拍手を。 (自分も拍手し、参加者に拍手を促す) さて、それでは、お集まりいただいたみなさんのご健康とご多幸を祈念し、3本締めで締めさせていただきたいと思います。 私が「お手を拝借」と言ってからの「よーお!」という掛け声で、手拍子を3回、3回連続で、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャッチャ!と行う手締めですね。 よろしいでしょうか? (会場を見まわし、準備が完了したことを確認する) それでは、お手を拝借。よーお! (手拍子する) ありがとうございました! (司会進行に引き継ぐ) |
懇親会での締めの挨拶の例文
会場の時間が迫ってまいりましたので、懇親会を締めさせていただきます。 つたない進行だったかと思いますが、ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。 また、本日は皆さま、ご多忙のところお集まりいただき、誠にありがとうございました。 普段、あまり関わり合いの少なかった○○部の皆さまとこのように楽しい時間を過ごせたことを心より嬉しく思っております。 中には「まだまだ話したいことがいっぱいあるのに」という方もいらっしゃるでしょう。正直、私もまだまだ話したりません! この後は○○で2次会のご用意もありますので、お時間に余裕がある方はぜひご参加ください。 |
まとめ
ここまで懇親会の挨拶「中締め」と「締め」の違いと例文についてご紹介しました。
中締めは懇親会の会に一度区切りを入れる挨拶、締めは会の閉会を告げるためのものです。
挨拶をする際、それぞれ、中締めなのか、締めなのかが参加者に伝わるように、何より「手短に」スピーチすることを意識しましょう。
また、懇親会はその場にいる人全員で作り上げるものですから、集まってくれた人々全員に感謝の念をもって、挨拶しましょう。