内定式の流れと参加時のポイント・企業におすすめの企画について解説

2023/9/26

2023/09/26

内定式は、企業が正式に内定を出す式典です。多くの場合、経団連が指定した内定解禁日である101日に行われます。

内定式でどのようなことが行われるか参加前に知っておくと、準備が進めやすいでしょう。今回の記事では、基本的な内定式の流れや参加者が知っておくべきポイントについて解説しています。また、企業側の担当者向けにおすすめの企画についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

フォーマルな内定式の流れとポイント

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一般的に行われる、フォーマルな内定式の流れは以下の通りです。

【フォーマルな内定式の流れ】
  • 開会の挨拶
  • 企業代表・役員の挨拶
  • 内定証書授与
  • 内定者挨拶・自己紹介
  • 入社までのスケジュール説明
  • 閉会の挨拶
  • 事務手続き
  • 懇親会・食事会

午前中は10時、午後は13時くらいから開催されるケースが多く、所要時間は1.52時間ほどです。

開会の挨拶

企業の担当者が開会の挨拶を行います。

【例文】

本日司会進行を務めさせていただきます、●●(担当者氏名)と申します。よろしくお願いします。皆様ご起立願います。ただいまより、令和◎年度▲▲株式会社の内定式を執り行います。

司会進行の指示に従い、挨拶を聞きましょう。

企業代表・役員の挨拶

企業の代表や役員からの挨拶があります。経営理念や会社の目標、理想の社員像などについて説明を受けるので、きちんと話を聞いておきましょう。内定を受ける企業に対しての理解を深めることで、入社後に何が求められているのかを知る機会になります。

内定証書授与

表彰式

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内定者ひとりひとり、または代表者1名が内定証書を受け取ります。他の内定者や企業の代表、経営メンバーの前に出て受け取るため、身だしなみや姿勢に気を付けましょう。内定証書は、両手で受け取り、お辞儀をしてから席に戻ります。

代表者に選ばれた場合、内定証書を受け取った後に答辞を述べる必要があるケースがほとんどです。事前に答辞の準備をして、練習しておきましょう。

内定者挨拶・自己紹介

内定者が、挨拶と自己紹介を行います。内定者の人数によって違いますが、ひとりひとりの自己紹介時間が確保されているケースがほとんどでしょう。1分程度の長さで話せるように、印象に残りやすい自己紹介と挨拶文を準備しておきます

作成した自己紹介や挨拶文は、動画で撮影しながら読み上げて練習し、姿勢や声の大きさをチェックしておきましょう。内定者の自己紹介や挨拶について、以下の記事で詳しく解説しています。

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内定式の目的とは?流れや挨拶・自己紹介のポイントと例文を紹介

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入社までのスケジュール説明

内定式から入社までに提出が必要な書類や課題などについて、スケジュールの説明があります。その他の手続きについての重要な説明があるため、忘れないようにメモを取りながら聞きましょう。

制服がある企業の場合、内定式から入社までに採寸をする必要があります。かならず、指定された期限内に採寸に行くようにしましょう。

閉会の挨拶

司会進行の閉会の挨拶で、内定式が終了します。

【例文】

以上を持ちまして、令和◎年度内定式を閉会します。

内定式後に懇親会がある場合、閉会の挨拶の際に案内があるので聞き逃さないように注意しましょう。

事務手続き

交通費の清算や、事前に案内されていた提出書類がある場合、閉会後に支持された場所で手続きを行います。内定式の案内メールで、当日手続きが必要な書類があるか、印鑑が必要かどうかなどを確認しておきましょう。

懇親会・食事会

忘年会

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先輩社員や内定者同士での親睦を深めるために、懇親会や食事会に参加しましょう。入社までに勉強しておいた方が良いことや、業務内容について疑問に思っていることを質問しておくと良いです。

また、内定者同士でも積極的に会話をして親睦を深めておくことで、入社後への不安が軽減されるでしょう。

カジュアルな内定式の流れ

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内定者の人数が少ない場合や、アットホームな雰囲気で内定式を行いたい場合の流れを紹介します。

【カジュアルな内定式の流れ】
  • 人事・採用担当の挨拶
  • 代表・役員の挨拶
  • 内定者の挨拶・自己紹介
  • 写真撮影
  • 交流のためのレクレーション

採用から内定式まで、内定者と連絡を取り合っている人事担当者の挨拶から始まり、親しみやすい雰囲気で参加できるでしょう。写真撮影や、交流のためのレクレーションがあることで、よりカジュアルな雰囲気で周囲と打ち解けやすくなります。リラックスして参加しましょう。

参加者がしておく準備とマナー

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内定式に参加する前に、服装や挨拶などの準備について知っておきましょう。

【内定式までに参加者がしておく準備】

項目

概要

自己紹介や挨拶

  • 事前に内容を決めて練習しておく
  • 1分以内にまとめる

企業情報

  • 代表指名や企業理念などを復習する

服装や髪型

  • リクルートスーツまたは黒や紺などのおちついた色のスーツを選ぶ
  • 髪型を整えておく

集合場所や時間

  • 前日までに会場までのアクセスを確認
  • 開始時間の15分前までに着くように電車やバスを調べる

ビジネスマナー

  • 最低限のビジネスマナーについて調べておく

内定式での服装や髪型のマナーについて、以下の記事で詳しく解説しています。

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内定式後のお礼メールのポイント

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内定式後に、内定者から企業へお礼メールを送る決まりはありません。内定式でのグループワークや懇親会でアドバイスをもらったり、相談を聞いてもらったりした先輩社員や代表にお礼を伝えたい場合は、メールで気持ちを伝えましょう。

【内定式後にお礼メールを送る際のポイント】
  • 当日中に送る
  • 内容を簡潔にまとめる
  • お礼とこれからの心意気を伝える
  • 誤字脱字チェックをする
  • 一斉送信はBccを利用する

内定式後のお礼メールについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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内定式のお礼メールは必要?メールを送るポイントや例文を解説

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企業の担当者におすすめの企画

座席

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内定式では、内定者の緊張をほぐし、親睦が深められるような企画を準備しておきましょう。

【企業向け:内定式におすすめの企画】

企画

内容

インタビュー形式の自己紹介

  • 内定者同士がペアになりインタビュー形式の自己紹介を行う
  • インタビュアーと回答者役を交互に行う

施設見学

  • 企業内の工場や店舗などをツアー形式で見学する

グループワーク

  • 内定者がいくつかのグループに分かれて作業をする
  • 企業に関連するクイズやプレゼンなど

レジャー・アウトドア型の懇親会

  • キャンプや屋形船などで懇親会を行う

 まとめ

内定式では、企業側からの挨拶や説明だけでなく、内定者の自己紹介や挨拶の時間があります。事前に準備をして、練習しておきましょう。また、入社までのスケジュールについて、忘れないようにメモをしておくことで入社までの準備をスムーズに行えます。

また、懇親会や食事会では、先輩社員に業務や入社までにしたことなど質問し、参考にしましょう。入社までに必要な準備などが明確になり、入社までの不安を和らげることができます。