送別会の挨拶は「感謝」をこめて!ケース別の送る&送られる側の文例

2021/3/9

2021/03/09

送別会で送られる側も送る側も、挨拶をする時になると「何を話せばいいんだろう?」と少し考えてしまいますよね。
今回の記事では、シンプルなもの、爆笑を誘うものなど、さまざまなケースでの挨拶、転職や出産などシチュエーション別、送別会で送る側・送られる側をわけた挨拶をまとめました。ぜひ次回の送別会のスピーチで使ってみてください。

送別会の挨拶のポイントはズバリ「感謝」!!

A woman having a farewell party

出典:PIXTA

送別会とは、これまで一緒に働き活動をしていた仲間を送る会です。送られる側の人間は「これまでありがとう」と感謝をし、送る側の人間は
「今までありがとう。別の場所に行っても頑張ってね!」
と感謝しつつエールを送りましょう。

送別会が終われば、会社や部活だけの付き合いだった人とはその先会うことはほとんどありません。そのため、「実は〇〇さんの□□の部分を尊敬していました」のような最後ならではの相手が喜ぶようなエピソードを送別会で言ってしまうのもアリです。「終わりよければすべてよし」という言葉もあるように、送別会の挨拶はとにかく後味が良いことがポイント。場を盛りあげてしまいましょう!

送別会の流れと挨拶の順番

送別会での挨拶は、一般的に次のような流れで行われます。送別会の挨拶は、会の後半部分で行われます。送る側と送られる側では、送る側の方が先に、そのあとで送られる側が挨拶します。

  1. 開始の挨拶(幹事または司会)
  2. 上司・代表の挨拶(省略されるケースもある)
  3. 乾杯の音頭・挨拶(幹事・司会・上司など)
  4. 食事・歓談のスタート
  5. 送る側の挨拶(幹事、司会、主賓の上司など)
  6. プレゼント贈呈
  7. 送られる側の挨拶(主賓)
  8. 締めの挨拶(幹事または司会)

「飲み過ぎて話す内容が全部飛んでしまった!」ということのないように、不安ならスマホにでもスピーチの内容をメモしておくのも一つの方法です。

送別会の挨拶はシンプルがいい!とにかく短い挨拶は?

シンプル・イズ・ベストと考える方には、次の挨拶文例はいかがでしょうか。場の雰囲気や性格上、送別会で長めの挨拶は避けたいという方にもおすすめです。

<送られる側>

この度は私のためにこのような素敵な会を開いていただき、誠にありがとうございます。温かい皆様に恵まれ、本当に嬉しいです。(⇒感謝を示す)
今度は○○で〇〇をすることになりますが、皆さまとの思い出は忘れません。今までどうもありがとうございました。

<送る側>

〇〇さん、この度はご退職(またはご異動・ご出産)おめでとうございます。〇〇さんには〇〇の際に大変お世話になりました。(または、〇〇で〇〇したことが忘れられません)(⇒感謝を示す)
新しい場所に行っても、お身体に気を付けて頑張ってください。(⇒エールをおくる)私たちのことも忘れないでくださいね。

送別会の挨拶で笑いを誘う?!ユーモア&名言たっぷりの文例

Farewell party company

出典:PIXTA

挨拶というのはTPO(時・場所・機会)が重要なもの。職場や集まりの雰囲気が気さくでカジュアルな場所での送別会なら、「この度のご栄転、誠におめでとうございます」のような典型的なビジネス挨拶はやめておきましょう。

<送られる側>

(例1)宴会場の場所をイジる

この度は焼き肉が好きな私のために焼肉のおいしい店を選んでいただき※、誠にありがとうございます!(※実際は普通の居酒屋)

(例2)退職を隠していた「てい」にする

この度は私のために、このような送別会を開いていただき誠にありがとうございます。退職は隠していたんですが、なぜか皆さん私の退職を早いうちからご存知だったんですよね(笑)


<送る側>

(例1)異動する上司を持ち上げる

〇〇リーダーがいなくなると、まるで太陽が沈むように暗くなってしまいそうです。

(例2)昼ご飯・ランチをいじる

〇〇係長といつも駅前の牛丼屋にご一緒させていただきましたが、来週からもう一人で行かなくてはいけないんですね。

他には、四字熟語やことわざなどの名言を入れまくる挨拶も、芸人さんのネタみたいで面白いでしょう。

<使用例>

・「光陰矢の如し(こういんやのごとし)と言いますが、〇〇さんと初めて会った日から時間が経つのは本当に早かったです。」
・「石の上にも三年。○○さんは膨大な経理の仕事を3年間よく耐えて頑張ってくれました。」
・「You are my sunshine。部活での先輩はいつも明るく声をかけてくれて、まるで太陽のような存在でした。」

シチュエーション別:送別会の挨拶の文例集

送別会で送られる人の理由は、転職・退職・異動など、さまざまです。以下では代表的なシチュエーション別の送別会の挨拶をご紹介していきます。

転職・退職・異動のケース

<転職・退職・異動する人>を【送る】人の挨拶

転職・退職・異動する人は新しい環境にいくために、希望に燃えていると同時に、不安な気持ちも少しあります。これまで頑張ってきたことをたたえ、送られる人が安心して旅立てる挨拶にするとよいでしょう。

(例)
私は〇〇さんと同期で20XX年に入社いたしました。研修の頃からずっと〇〇さんは勉強熱心で、ランチの時にいろいろ仕事の話をしたこともあります。そんな〇〇さんがついに転職されるということですが、〇〇さんであれば絶対に新しい職場でも頑張って、結果を出してくれることと思います。
これまでいろいろお世話になりました。また機会があれば、飲みましょう!今までどうもありがとうございました。

<転職・退職・異動>で【送られる】人の挨拶

転職・退職・異動で送別会の主役は「自分のために送別会を開いてもらって嬉しい」という気持ちと少し恥ずかしい気持ちが入り混じっています。とは言え、せっかく送別会を開いてもらうのですから堂々と感謝の気持ちを伝えましょう。具体的なエピソードがあればそれも忘れずに。

(例)
この度は私のためにこのような会をいただき誠にありがとうございます。私がこちらに入社したのは〇〇年前です。その当時は〇〇さんがリーダーをしていて、あんな風になりたいなあと私なりに試行錯誤してまいりました。
今回、自己都合により転職/退職/異動することになりますが、こちらでの〜のような経験を活かせると思っています。次にお会いしたとき、成長した姿を見せられるように頑張ります。ありがとうございました。

【送る】人に上司として接するケース

あなたが上司で、転職・退職・異動をする部下のための送別会での挨拶です。上司として「いろいろあったけど、頑張っていたね!」という感じで部下の存在を認め、エールを送る内容にしましょう。

(例)
〇〇さん、この度は転職/退職/異動、おめでとうございます。〇〇さんには主に新規顧客への提案と新入社員への教育を担当してもらっていました。〇〇さんは頭の回転が速く、ボクの適当な指示にいつも100%笑顔で応えてくれました。新しい職場にいっても即戦力となることを確信しています。もし何かあれば、また戻ってきても大丈夫なんで(笑)がんばってください!以上です。

【送られる】人が上司で、部下に挨拶するケース

上司のあなたが、転職・退職・異動で送られる側になることもあるでしょう。上司としても伝えるべきことは「感謝」。今後の話が話題に出しづらいなら、あえて言わず、立つ鳥後を濁さずの精神で気持ちのよい挨拶をしましょう。

(例)
この職場に来たのはちょうど20XX年。世間では〜が流行していた頃でした。まだ新米の私は何もできませんでしたが、当時課長だった〇〇さんに手取り足取り教えて頂き、今に至ります。
みなさんの笑顔が見られなくなると思うと、さみしくなります。この職場は本当に気持ちのよい職場で、出勤するのが楽しみでした。本当にありがとうございました。

結婚・育休のケース

このご時世、結婚での退職はうかつに話題に触れるとセクハラになる可能性があるので、一般的な退職のスピーチに留めておいた方が安全です。

<育休>する人を【送る】の挨拶

送別会で、育児休暇に入る女性を送る機会もあるでしょう。また戻ってきてね、と気持ちよく相手を送り出す爽やかな挨拶が適切です。

(例)
この度はご出産のために育休を取られるとのことで、誠におめでとうございます。こちらでサブリーダーをしていた〇〇さんなら、お子様が産まれても努力をしてよいお母さんになるだろうと思います。
そして、育児が落ち着いたらまた戻って来られるのを心よりお待ちしています。

<育休>で【送られる人】の挨拶

出産で一時仕事を離れる人が言うべき挨拶はこれまでの感謝と次の2点も加えるとよいでしょう。

  • 出産・育児を頑張ります
  • また戻ってきますのでよろしくお願いします

 

(例)
この度出産で一時お休みをいただきます、〇〇です。これまでは主に〇〇の仕事をメインに〇〇などをX年間行ってきました。これから育休に入る中で、嬉しいのと同時に不安も少しありますが、新しい命を精一杯、育てたいと思います。
この職場は大好きな場所でしたので、また落ち着いたら私のできることであればお手伝いさせていただきたいと思っています。本日はどうもありがとうございました。

まとめ

送別会ではいつもは言いづらい「感謝」を言葉にのせて伝えることができます。多少言い回しが不慣れでも、そこは気持ちがこもっていれば大丈夫です。

ぜひ最後のお別れとなる送別会を気持ちの良い挨拶で飾ってくださいね。

なお、送別会で送られる側の挨拶については以下の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

送別会で送られる側の挨拶 シチュエーション別のスピーチ文例