祝賀会に呼ばれたら?会費に関する疑問を解説
2021/5/13
2021/05/13
祝賀会とは、何かの出来事や記念日などをお祝いする会のことです。
しかし、祝賀会には独特のマナーがあり、特に会費に関しては知らないとどうしたらいいのか分からなくなってしまうこともあります。
そこで今回は、祝賀会の会費についてのマナーや疑問について解説します。
1.祝賀会の会費はいくら?
祝賀会の会費は招待状に明確な金額が書かれていないことがあります。
これは祝賀会がお祝いの席であるため、ご祝儀を会費に含む場合があるためです。
表記として多いものは「会費制(金額表記あり)」「会費制(金額表示なし)」「ご招待」の3種類。それぞれ適正な金額も違うため、表記に見合った金額を用意する必要があります。
(1)会費制(金額表記あり)
金額表記がある会費制の場合は、会費の中にご祝儀も含まれています。
ご祝儀を別に用意する必要はなく、招待状に書かれた金額を持っていきましょう。
この場合ご祝儀袋に入れる必要もなく、裸のお金を持っていけば大丈夫です。
(2)会費制(金額表記なし)
何も知らずに招待状を見たとき、一番困るパターンかもしれませんね。
金額表記のない会費制の場合も会費の中にご祝儀が含まれている、と考えて構いません。
招待状に書いてある会場の料金を調べておき、お祝い分を上乗せして多めにご祝儀袋に入れて渡しましょう。あくまで会費になりますので、ご祝儀袋は不要です。
会場にもよりますが、相場は5,000~50,000円ほどとなっています。
(3)ご招待
自分が招待されたとき、自分の立場が主賓の先輩や上司といった目上にあたる場合には、招待客扱いになる可能性があります。
招待の時は会費が不要ですが、会費に見合う額か、それ以上の額のお祝いを贈ることがマナーとなっています。
金額が予想できない場合は、主催者に確認を取ってみるのも有効です。
2.会費を渡すときのマナー
祝賀会では会費を渡すときも重要なマナーがいくつかあります。
当日受付で迷わないように、しっかり確認しておきましょう。
(1)会費制の場合
お祝い金も会費に含まれているため、別途ご祝儀を用意する必要はありません。
会費自体もご祝儀袋に入れる必要はなく、財布から取り出した裸のままで渡しても大丈夫です。
ただし、いくら財布からそのままでいいとはいえ、ボロボロのお金をそのまま渡すのはさすがに印象が良くありません。
挨拶のためにお祝いの主賓本人が受付に立っていることもあるので、このお金の印象は大事です。
事前に銀行で新札を両替しておき、新札を渡すと好印象になるでしょう。
直接財布から出すのが失礼に感じる場合は封筒に入れて別に持っておくのも〇。
ただし、この場合は受付で封筒から出してお金だけを渡しましょう。
受付の係の人は結局封筒からお金を出さないといけないので、手間を増やしてしまうことになります。
(2)ご招待の場合
会費が必要ないので、ご祝儀としてお金をご祝儀袋に入れて渡すことになります。
お祝い用の封筒は水引がついているものを選ぶのですが、この水引にも色や形にマナーがあることには注意。
祝賀会の場合はめでたいことですので、水引の色は紅白・金銀・赤金のどれかの組み合わせのものを選びます。
また、本数も5本、7本、9本といった奇数本のものを選びましょう。
また、水引の結び方は、賞の受賞や出産、開店など何度も繰り返したいお祝い事のケースでは蝶結びを選ぶのがマナーです。
ご祝儀袋は上包みと中袋に分かれており、ご祝儀袋の上包みに書く言葉を表書きといいます。
表書きは毛筆か筆ペンを使用して書きましょう。
水引の結び目の上側には「寿」や「御祝」とシンプルに書く他、「御〇〇御祝」などのようにお祝いの名目を書くこともあります。
最近はすでに表書きが印刷されているご祝儀袋も多いので自分で書くことはあまりありません。
叙勲、褒章の場合は「御受章御祝」「〇〇章御受章御祝」などと書きます。
叙勲の場合は「御叙勲御祝」、褒章の場合は「〇〇褒章御受章御祝」など、書き方はその時々で変えてもかまいません。「受賞」や「授章」ではなく、「受章」ですので手書きの際は間違えないように気をつけましょう。
水引の結び目の下側にはご祝儀を贈る自分の氏名を書きます。
複数名の連名で送る場合は2人程度なら並べて氏名を書いてもかまいませんが、基本的には代表者の名前を書き、その横に「外一同」と書き添えましょう。
また、外一同が誰なのかがわかるように、別紙に連名で送る人全員の名前を書いて中包みに同封しておきます。
中袋には「金参萬円」のようにご祝儀袋の中に入れた金額を漢数字かつ旧字体で記入します。
まとめ
祝賀会は身内のものからビジネス関係のものまで多くのパターンがあり、その時のお祝い内容や案内状の内容に最適な会費の払い方をすることで、自分自身の印象を良くすることができます。
ほんのちょっとした気遣いで人間関係を円滑にすることができるため、祝賀会で会費やご祝儀を払う際にはしっかりマナーを守っておきましょう。