謝恩会で挨拶が必要になるタイミングと状況別の例文

2025/1/30

2025/01/31

謝恩会で挨拶をすることになったけれど、どんな内容を話せばいいのかわからなくて困っていませんか。

そこで今回は、謝恩会での挨拶について解説します。

保護者が行う場合や卒業生が行う場合、保育園から大学までのシチュエーション別の例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

謝恩会で挨拶が必要になるタイミング

謝恩会では、主に以下のタイミングで挨拶が必要になります。

【謝恩会で挨拶が必要になるタイミング】

  • 開会
  • 乾杯
  • 締め

謝恩会で挨拶が必要なタイミングに関しては、独特な挨拶があるわけではありません。通常開かれるパーティーと同じように開会と乾杯、締めのタイミングで挨拶が行われます。

このうち最初の開会の挨拶は、先生への感謝の気持ちをスピーチの中に加えて行うため、とくに重要な挨拶です。乾杯の挨拶では乾杯の音頭を取り、閉会の前に締めの挨拶が必要となります。

なお、タイムスケジュールの関係で開会と乾杯の挨拶を一緒に行うこともあるので、挨拶を任された人は事前にどこまでの範囲の挨拶をすればいいのか確認して準備を進めると良いでしょう。

謝恩会での挨拶の例文

謝恩会での挨拶は、保護者が行う場合と卒業生が行う場合があります。

【謝恩会での挨拶の例文】

  • 幼稚園・保育園の謝恩会で保護者から開会の挨拶
  • 小学校の謝恩会で保護者からの開会の挨拶
  • 小学校の謝恩会で卒業生からの開会の挨拶
  • 中学校の謝恩会で卒業生からの開会の挨拶
  • 高校の謝恩会で卒業生からの開会の挨拶
  • 大学の謝恩会で卒業生からの開会の挨拶
  • 乾杯の挨拶
  • 締めの挨拶

それぞれに共通して述べるべきことは、自己紹介、謝恩会に集まってもらったことのお礼、先生への感謝の言葉の3点です。保護者が挨拶をするときは成長した子供たちへのお祝いを混ぜると良いでしょう。

その他の詳細についてはシチュエーションごとに話すべき内容が異なるので、例文を参考に挨拶の内容を作成してみてください。

幼稚園・保育園の謝恩会で保護者から開会の挨拶をする例文

幼稚園や保育園の謝恩会で保護者から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

〇〇組卒園生の保護者を代表し、〇〇より一言ご挨拶申し上げます。

〇〇園長先生、担任の〇〇先生、子供たちに関わってくださった関係者の皆さまのおかげで、子供たちは無事、卒園式を迎えることができました。今まで本当にありがとうございました。

入園したての頃は親と離れられなくて泣いた日も、お友達とおもちゃを取り合ってケンカした日もありました。あんなに小さかった子供たちを温かく見守り、ここまで育ててくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

私たち保護者にも温かいお声をかけてくださったり、相談に乗っていただいたりとたくさんお世話になりました。

本日は先生方への感謝の気持ちを伝えるべく謝恩会を開催させていただきますので、ぜひゆっくりとおくつろぎください。

幼稚園・保育園の謝恩会での挨拶は、子供たちの成長を見守ってくれた先生たちへの感謝の気持ちをこめてスピーチしましょう。また、子供の成長を感じられた話や在園中の行事の思い出などを盛り込むと先生たちも喜んでくれます。

ただし一緒に参加している子供たちがまだ小さくあまり待てないため、2〜3分程度の短い時間で終われるようにまとめておくことをおすすめします。

小学校の謝恩会で保護者から開会の挨拶をする例文

小学校の謝恩会で保護者から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

〇〇年度の卒業生の保護者を代表し、〇〇より一言ご挨拶申し上げます。

本日は大変素晴らしい卒業式を開催していただき、誠にありがとうございました。

入学した当初は大きなランドセルを重そうに背負っていた小さな子供たちも6年の月日を経て、こんなにも大きく成長しました。

これもひとえに〇〇校長先生、並びに諸先生方のご指導のおかげです。心より感謝申し上げます。

本日は先生方に6年間の感謝の気持ちをお伝えしたく、ささやかながら謝恩会を開催させていただきますので、今までのことを思い出しながら楽しいひとときを過ごしていただけましたら幸いです。

6年間、本当にお世話になりました。

小学校の謝恩会での保護者からの挨拶は、子供たちを指導してくれた先生たちへの感謝の気持ちをこめてスピーチしましょう。

小学校は6年間と長い期間通うので、子供たちも大きく成長します。その成長ぶりや親子で参加した学校行事などのエピソードを盛り込むと、挨拶文を作りやすくなります。

小学校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする例文

小学校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

今日は卒業式を開いていただき、ありがとうございました。

1年生で入学したときはわからないことだらけで不安もありましたが、先生方のおかげで安心して楽しく、この6年間を過ごすことができました。

中学生になっても、どこかで見かけたときは声をかけていただけたらうれしいです。今まで本当にありがとうございました。

謝恩会の挨拶だからと言って、無理に難しい言葉を使う必要はありません。自分らしい言葉で、6年間という長い期間を過ごした小学校でたくさんのことを教えてくれた先生に対しての素直な感謝の気持ちを伝えましょう。

また、上記の例文に実際にあったエピソードを少し織り交ぜると、聞く側もイメージを持ちやすくなるので、印象的な挨拶にすることができます。

中学校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする例文

中学校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

3年◯組の〇〇です。これより謝恩会を始めます。

先生方には今までお世話になり、本当にありがとうございました。

運動会や文化祭では、準備や練習などに取り組む私たちに遅い時間まで先生方が付き合ってくださったおかげで、とても思い出深い行事にすることができました。

先生方のご指導のおかげで、私たちは勉強にも部活動にも思いきり励むことができました。

本当にありがとうございました。

本日はこれまでの感謝の気持ちをお伝えしたく謝恩会を開催させていただきますので、ぜひゆっくりおくつろぎください。

中学校の卒業生の挨拶には、学校生活や行事など具体的な思い出から、先生が与えてくれた良い影響や感謝の気持ちを伝えましょう。あまりにかしこまった表現を使う必要はありませんが、敬語を正しく使って失礼の無いように意識するのもポイントです。

高校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする例文

高校の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

〇〇年度卒業生を代表し、3年◯組〇〇よりご挨拶させていただきます。

本日は素晴らしい卒業式を開いていただき、誠にありがとうございました。

今日のこの日を無事に迎えられましたことは、ひとえに先生方のご指導のおかげです。

これから私たちは進学や就職といったこれまでの日々とは違う場所へ進んでいきますが、先生方に教えていただいたことを忘れず、これからも努力を続けていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

本日は先生方への感謝の気持ちをお伝えしたく、ささやかながら謝恩会を開催させていただきますので、どうかゆっくりおくつろぎください。

高校の卒業生の挨拶が小学生や中学生と異なるのは、生徒によって進路が大きく変わってくる点です。生徒一同の代表として、部活動での結果や学校行事など共通の思い出だけでなく、受験、就活など自分以外の生徒のエピソードなどを交えて、先生たちへの感謝の気持ちを伝えましょう。

大学の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする例文

大学の謝恩会で卒業生から開会の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

〇〇年度卒業生を代表し、〇〇学部〇〇よりご挨拶させていただきます。

本日、無事に卒業の日を迎えられましたことは、ひとえに先生方のご指導のおかげです。

卒業論文の執筆や就活にあたってのアドバイスもいただき、本当にありがとうございました。

これから社会に出ていくことには期待と同時に不安もあります。ですが、先生方に教えていただいたことを胸に、大きく羽ばたいていきたいと思います。

〇〇大学と先生方のますますのご発展、また卒業生たちの明るい未来を祈念して、卒業生代表の挨拶とさせていただきます。

誠にありがとうございました。

大学は高校までとは違い、個人によって思い出が異なります。個人的な思い出を語っても他の卒業生には当てはまらないことも多いので、将来への展望などを中心に多くの生徒の代表となるスピーチにまとめることをおすすめします。

乾杯の挨拶の例文

謝恩会で乾杯の挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

〇〇と申します。僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。

お飲み物の準備はよろしいでしょうか。

先生方と皆さまのますますのご発展を祈念しまして、乾杯!

乾杯の挨拶だけを依頼された場合は、乾杯の音頭を取るのに加えて自己紹介も入れましょう。開会の挨拶の後にそのまま乾杯の音頭を取る場合は、自己紹介の部分を省いてスピーチに加えてください。

締めの挨拶の例文

謝恩会で締めの挨拶をする場合の例文は次のようになります。

【例文】

本日は謝恩会にご参加いただきありがとうございました。

名残はつきませんが、閉会の時間が迫ってまいりました。

先生方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、閉会の挨拶とさせていただきます。

先生方、今まで本当にありがとうございました。

締めの挨拶では、改めて先生たちへの感謝の気持ちを伝えましょう。

謝恩会で挨拶するときのコツ

謝恩会での挨拶内容が決まった後、実際に挨拶をするときには次のような点に注意しながら話すようにしましょう。

【謝恩会で挨拶するときのコツ】

・原稿は持ち込んでよいがなるべく先生の顔を見て話す

・声の大きさや表情に気を付ける

・タイムスケジュールを守る

挨拶の全文を覚えるのが難しい場合は、原稿自体を持ち込んでも失礼には当たりません。ただし、原稿だけを見続けるのではなく、スピーチの途中で先生方の顔を見るのも意識してください。

また、人前で話すことになるので、声量や表情には気を付けるべきです。緊張していると声が小さくなったり早口になったりするので、明るく大きな声でゆっくり話すことを心がけましょう。

その他、謝恩会の実施にはタイムスケジュールがあり。挨拶に割り振られている時間も決まっていることがあります。そのため、挨拶の内容は長くなりすぎないよう、ある程度は端的にまとめると良いでしょう。

これらのコツを実践するためにも、事前にスピーチのリハーサルをしておくことをおすすめします。リハーサルをする時には誰かに聞いてもらい、スピーチの印象にフィードバックをもらうと良いでしょう。

まとめ

謝恩会で挨拶が必要になるタイミングは、開会、乾杯、締めの3つです。いずれかのタイミングで挨拶を任された場合には、例文を参考に挨拶の内容を決めておくと良いでしょう。

また、実際に挨拶をする前にリハーサルをしておくことをおすすめしておきます。原稿の持ち込みは問題ありませんが、できる限り前を見て、声の大きさや表情に気を付けつつ、タイムズ家シュールを守れるように意識してください。

謝恩会は卒業という節目に立ち、今までお世話になった先生に感謝の気持ちを伝える場です。先生への感謝や子供たちの成長の喜び、または自分たちの将来への希望などをこめてスピーチしてください。