ケータリングとは?デリバリーや出前や仕出しとの違い

2020/7/25

2022/09/02

「ケータリング」ですが、デリバリーや出前と似ているイメージを持っている人もいるでしょう。

似ている部分もありますが、ケータリングと「デリバリー」「出前」「仕出し」にはサービスの面で違いがあります。

今回の記事では、ケータリングとはどういうものかを解説します。

また、「デリバリー」「出前」「仕出し」との違いについても解説するので、利用する際の参考にしてみてください。

ケータリングとは?

ケータリングは、英語のcater(料理を提供する)に現在分詞のingをつけた言葉で、「料理の提供」という意味があります。

デリバリーや出前と同じ意味のようにみえますが、ケータリングとデリバリーや出前の意味は違います。

ケータリングサービスの内容としては、次の2つが挙げられます。

  • パーティー会場のセッティング、料理の提供、片付けまでをトータルで行う
  • キッチンカーなどでコンサート会場やフェス会場におもむき、その場で調理したできたての料理を提供する

ケータリングとデリバリー・出前・仕出しとの違い

デリバリーとケータリングには似ている部分もありますが、基本的には別のサービスです。

「ケータリング」「デリバリー」「出前」「仕出し」のそれぞれの特徴をみていきましょう。

ケータリング

ケータリングは、パーティーやイベント会場までケータリング業者が来て、調理から配膳、後片付けまでを行ってくれるサービスです。

料理の配達はもちろん、食器や備品を持ってきてくれることもあります。

ケータリングの特徴

サービス内容

  • 担当者とパーティーの主催者が「何名」で「どのような趣旨」のパーティーなのか、どれくらいの食事が必要なのかなどの打ち合わせをする
  • 注文された食事を依頼された場所へ時間通りに届ける
  • 料理だけでなく、テーブルクロスやお皿、フォーク、コップなどの備品はケータリング業者が用意
  • 会場のセッティングと後片付けまでケータリング業者に依頼できる

運ぶ場所

  • 会場は会議室や体育館・教室、イベントホールからガーデンパーティーなど柔軟に対応
  • 会場探しのアドバイスをしてくれることもある

予算

  • 60,000円~100,000円(最低注文金額)※シェフが買い付ける際の交通費、配達の際の交通費は別途必要

デリバリー

デリバリーの特徴

サービス内容

  • 注文された食事を指定された場所に運ぶサービス
  • 配達が終わればデリバリー側の仕事は完了

運ぶ場所

  • 基本的に個人宅や会社など、住所が明確になっている場所が多い

予算

  • 1,500円~(最低注文金額はお店によって異なる)

出前

デリバリーという言葉が出てくる前から、「注文された食事を届ける」という意味で使われている言葉です。

出前の「前」には「お前」または「一人前」を表し、出向いて「前」を届けるという意味から派生したと言われています。

出前の特徴

サービス内容

  • 基本的なことばの意味は「デリバリー」と同じ
  •  配達が終われば出前側の仕事は完了

運ぶ場所

  • 基本的に個人宅や会社など、住所が明確になっている場所が多い。

予算

  • 2,500円~(最低注文金額はお店によって異なる)

仕出し

仕出しとは、「仕」=(仕事、つまり調理)をして「出す」という語源からできている言葉です。

出前でも「出」という言葉があるように、仕出しと出前は似ている言葉です。

どちらも注文を受けて配達する料理ですが、仕出しの方が若干「高級」なイメージを与える場合があります。

デリバリーや出前と似ていますが、配達するものは割烹がつくる和食のお弁当がメインであり、「仕出し」は仕出し弁当から派生した言葉です。

仕出しの特徴

サービス内容

  • 葬儀や法事だけでなく、会社のランチやバス会社主催の旅行用のお弁当など、幅広い目的での注文がある
  • 【通常の弁当配達のみ】配達が終われば仕出し側の仕事は完了
  • 【法事や宴会時の依頼】別途、手数料1名300円程度でお席へお弁当をお出しするサービスも行っている

運ぶ場所

  • 基本的に個人宅や会社など、住所が明確になっている場所が多い
  • また、葬儀などの冠婚葬祭の際の会場にも配達できる

予算

  • 5,000円~(最低注文金額はお店によって異なる)
  • 葬儀・法事の配達:100,000円~(最低注文金額はお店によって異なる)

ケータリングのメリット

ケータリングを利用する場合には、いくつかのメリットがあります。

デリバリーや出前とケータリング、どちらを利用するか迷っている場合は、ケータリングのメリットを知っておくと良いでしょう。

ケータリングのメリット
  • 指定した場所でパーティーを開ける
  • ケータリング業者にパーティーの企画から準備を丸投げできる
  • プロのシェフによる本格料理を楽しみ、後片付けまでしてもらえる

これらはあくまで一例です。ケータリングの利用を検討する際の参考にしてみてください。

指定した場所でパーティーを開ける

「自宅」「パーティー会場」「会社」「学校」などの普段利用している場所で、ケータリングサービスを利用することができます。

指定した場所を、利用者の希望に沿ったホテルやレストランのように演出することが可能です。

ケータリング業者にパーティーの企画から準備を丸投げできる

ケータリングは、希望する会場に料理、テーブルクロス、お皿、その他必要な備品をすべて用意して、会場をセッティングするサービスです。

パーティーの企画や進行も依頼することもできます。

ドリンク飲み放題プランの場合は、ドリンクのおかわりはケータリング業者が行い、このサービスをアテンドと言います。

アテンドとは?

英語のattend(出席する)だが、他に「付き添う」「世話する」という意味もあり、ケータリングサービスのアテンドは後者の意味をもちます。

大規模な会場では、ケータリング業者がインカムを使ってパーティーのお世話を行います。

依頼する業者によっては、トレンチ(お盆)にフードをのせて会場を回る「トレンチサービス」、パーティーを盛り上げる「コンパニオンサービス」、参加者の荷物を預かる「クロークサービス」をつけることも可能です。

プロのシェフによる本格料理を楽しみ、後片付けまでしてもらえる

ケータリングでは、その場でプロのシェフが調理をしてくれたり、リクエストした料理を提供してもらったり、美味しい料理を楽しむことができます。

また、パーティー後の後片付けやごみの回収もしてもらえるため、幹事はケータリング業者と事前打合せや指示をしておくことで、司会や進行に集中できる場合があります。

ケータリングのデメリット

幹事の負担がなく、お手軽にプロの味や盛り上がるパーティーを楽しめるケータリングですが、いくつかのデメリットもあります。

ケータリングを利用する際には、デメリットを理解した上で検討するようにしましょう。

ケータリングのデメリット
  • 利用料金が高くなることがある
  • 会場費用は含まれないことがある
  • 直前の予約・人数変更・キャンセルが難しい場合がある

これらはあくまで一例です。ケータリングの利用を検討する際の参考にしてみてください。

利用料金が高くなることがある

ケータリングの費用相場は、参加者1名につき5千円~1万円程度となっています。

【例】ケータリングの費用:参加者1名につき1万円の場合
  • 参加者30名の場合のケータリングサービス料金:約30万円
  • 参加者50名の場合のケータリングサービス料金:約50万円

また、最低金額が決まっているケータリングでは、参加者が少なければ一人ひとりの負担額が大きくなってしまうおそれがあります。

【例】ケータリングの費用:最低注文金額が10万円の場合

ゲスト1人あたりの負担額を5,000円に抑えるには、20名のゲストを呼ぶ必要がある

【結論】

ケータリングは2~3名などの少人数ではなく、最低20名ほどの集団で宴会・パーティーをする際に向いている(=会社やサークルに最適)

 ケータリングは、料理の種類などにより料金が異なるため、予算と相談して利用するケータリング業者を決めると良いでしょう。

ゲスト一人あたりの費用とケータリングの内容

5,000円~

通常のホテルランチのビュッフェレベル

8,000円~

ゲストを招待する時に利用される場合がある

10,000円~

最高級の食材を使用した高級パーティーレベル

シェフが食材を調達する際の交通費、仕込み代、配達時の交通費が別でかかる場合がある。

※業者により差があるので、あくまで一例となります

会場費用は含まれないことがある

ケータリング業者の中には、サービス料金に会場費用は含まれないため、会場使用料が高い会場でケータリングを利用する場合は出費がかさんでしまう可能性があります。

直前の予約・人数変更・キャンセルが難しい場合がある

スタッフの手配やリクエストに合ったケータリングを提供するために、予約は3日~1週間前、キャンセルは1週間前までにしなければなりません。

予約の直前でどうしてもキャンセルが必要な場合は、キャンセル料が発生することもあるので事前に確認しておくことが大切です。

ケータリングはどんなパーティーで使われているの?

ケータリングは個人・法人問わずさまざまな用途で利用されています。

法人の場合は会議や打合せを会議室等で行い、そのまま同じ会場でケータリングを利用することもあります。

<法人・企業の場合>企業や飲食店などのレセプションパーティー

企業や店舗が新プロジェクト立ち上げなどのために、関係者を招いて行うのが「レセプションパーティー」です。

レセプションパーティーでは取引先などの関係者を招くことから、食事だけでなく会場の装飾まで行うケータリングサービスを利用する場合があります。

<法人・企業の場合>会社や学校などの周年行事

周年行事では参加する人数が多くなる傾向があるため、あらかじめケータリングサービスに申し込んでおくことで、企画担当者の手間を省ける場合があります。

<法人・企業の場合>新入社員の懇親会

新人研修のあとにそのまま飲食をする場合、ケータリングサービスに申し込んでおけば、業者の人が対応してくれます。

映画撮影の場合

映画撮影は早朝や深夜帯になる場合があり、飲食店を探すのが難しいこともあります。

そのため、映画撮影現場でケータリングは使われる傾向があります。

ケータリングを利用できる会場をお探しなら、ぜひ「パーティハンター」にお任せください!

 全国のお洒落&設備バッチリなパーティー会場を目的や人数別でお手軽に探せます♪

<個人の場合>個人のバースデーパーティーなどの各種パーティー

個人の場合でも、「いつもと違ったパーティーにしたい」とのことで、ケータリングサービスを利用することがあります。

<個人の場合>新年会、謝恩会、歓送迎会など

ケータリングサービスを頼むことで、近くにレストランがない場所でもプロの味を楽しむことができ、いつもと違った装飾で新鮮なパーティーを開催することができます。

まとめ

ケータリングの言葉の意味を紹介しました。

20名以上などのまとまった人数でイベントを行う場合などにケータリングを検討してみましょう。