懇親会で使えるシーン別の挨拶例文と成功させるためのポイントを解説

2019/11/15

2024/01/30

入社や入園、入学シーズンになると、顔合わせや親睦の意味を込めた「懇親会」が開かれます。その他に、学生時代の同級生や部活のOBなどで定期的に集まり「懇親会」を開くケースもあるでしょう。

懇親会での挨拶は、開会、乾杯、閉会など、いくつかの場面で行われます。今回の記事では、懇親会の挨拶の例文とポイントについて解説しています。挨拶を依頼され、これから準備を始めるという方はぜひ参考にしてください。

会社の懇親会で使える挨拶例文

パーティー

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会社全体の親睦会では、社長や役員に挨拶を依頼するケースが多いでしょう。会社内では、全体はもちろん、他部署やチーム内での交流を目的とした懇親会が開かれます。懇親会の目的を把握して、挨拶の内容を考えることが大切です。会社で行うフォーマルな懇親会では、役職ごとに依頼される挨拶が決まっているケースがほとんどです。

【依頼する挨拶と役職】
  • 開会の挨拶:参加者の中で一番役職が高い人
  • 乾杯の挨拶:参加者の中で三番目に役職が高い人
  • 閉会の挨拶:参加者の中で二番目に役職が高い人

開会・乾杯の挨拶

開会の挨拶は、参加者の中で一番役職が高い人が行いましょう。会社全体の懇親会の場合は、社長が開会の挨拶を担当します。フォーマルな懇親会では、開会と乾杯の挨拶を別の人に依頼することもあるでしょう。乾杯の挨拶は、参加者の中で三番目に役職が高い人に依頼します。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

皆様、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

皆様の尽力のおかげで、無事○○という新事業の立ち上げが実現しました。ありがとうございます。

新しい挑戦には、様々な期待と課題がありますが、団結して取り組み成功に導きましょう!

本日は、食事や会話を楽しみながら、気軽に交流していただければと思います。

それでは、皆さんグラスをお持ちください。

乾杯!

閉会の挨拶

閉会の挨拶は、参加者の中で三番目に役職が高い人が行いましょう。

【閉会の挨拶:例文】

皆様、宴もたけなわでございますが、そろそろお開きのお時間となります。本日は、お忙しい中ご参加していただきありがとうございました。

新事業成功のため、これまで以上に団結して挑みましょう。皆様のご活躍を期待しております。

それでは、皆様と株式会社○○の前途を祝して、一本締めで閉会したいと思います。お手を拝借(一本締め)

ありがとうございました。

参加者の自己紹介

部署やチームなど、少人数の懇親会では、参加者がそれぞれ自己紹介を含めた挨拶をするケースがあります。

【自己紹介:例文】

○○部で■■を担当している、○○(氏名)です。入社〇年目でまだまだ勉強中ではありますが、新事業成功のために皆さんと協力して全力を尽くします。新事業では●●を担当させていただきます。質問や報告でお声かけすることがあると思いますが、よろしくお願いします。

ちなみに、最近キャンプにはまっています。自然の中でリフレッシュしてデジタルデトックスができると、平日すっきりと業務に取り組める気がします。皆さんも趣味があれば、ぜひ教えていただきたいです。

今日はよろしくお願いします。

内定者懇親会で使える挨拶例文

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内定式後に行われる内定者懇親会では、主催の企業側が開会・閉会の挨拶をしましょう。内定者懇親会は、内定式の後に行われます。

内定式で社長や役員の挨拶が既に行われているので、内定者懇親会は幹事が挨拶を行いましょう。内定者一人一人が自己紹介をするケースもあるので、例文を参考に準備をしておくと良いです。

開会・乾杯の挨拶

内定者同士のほとんどが初対面で参加しています。内定をお祝いする気持ちと、積極的にコミュニケーションを取ってほしいという気持ちを伝えましょう。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

内定者の皆様、本日はご参加ありがとうございます。私、本日司会進行を務める人事部の○○(氏名)です。よろしくお願いします。

皆様、この度は内定誠におめでとうございます。入社式は約半年先ですが、社員全員が皆様と一緒に働ける日を楽しみにしています。

本日は、内定者同士はもちろん、先輩が多く同席しています。質問や欲しいアドバイスなど、気軽に声をかけてください。

それでは、皆様グラスをお持ちください。乾杯!

閉会の挨拶

次回、入社式で再会することを楽しみにしていると伝えましょう。

【閉会の挨拶:例文】

皆様、お話し中失礼します。そろそろお時間がまいりました。本日は楽しい時間をすごせたでしょうか?

内定者の方々は、これから卒業まで、残りの学生生活を全力で楽しんでください。入社式までに聞きたいことがあれば、人事担当にご連絡ください。

次回、入社式で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

 それでは、一本締めでお開きとさせていただきます。お手を拝借(一本締め)

ありがとうございました。

参加者の自己紹介

内定者の自己紹介では、大学や学部、サークルや趣味などについて触れましょう。

【自己紹介:例文】

初めまして。〇〇大学〇〇学部、〇〇 〇〇と申します。

本日は素晴らしい式を開催していただき、嬉しく思います。

私は〇年間、体操を続けてきました。その中で、チームの皆と協力し、上を目指すこと、1人で頑張るのではなく、周りの意見を聞いて行動することの大切さを学びました。スポーツが好きなので、今でも時間があったら身体を動かすようにしています。

〇年間の体操生活で学んだ、協力して1つの目標に取り組むことを忘れずに、入社後は色々な方と関わり、自分の知らない世界を知り、1日でも早く、会社、先輩方の戦力になれるよう、頑張ります。

これからどうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介の準備のための詳しい解説は、以下の記事でご確認ください。

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保育園・幼稚園・学校の懇親会で使える挨拶例文

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保育園や幼稚園、小中学校などでは、学年変わるとクラスの保護者が集まって懇親会を開くことがあります。幹事が開会と閉会・乾杯・閉会の挨拶を担当しましょう。また、保護者一人一人が自己紹介をする時間が設けられていることがあります。事前に自己紹介の文章を考えておくと、安心して参加できます。

開会・乾杯の挨拶

開会と乾杯の挨拶は、幹事や司会進行の担当者が行います。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

皆様、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。○○(子供の氏名)の母、◆◆(氏名)です。本日は司会進行を担当いたします、よろしくお願いします。

新しい学年になり、初めて顔を合わせる方もいらっしゃると思います。本日は保護者同士での親睦を深められたら、と思っております。

 お子様のお話しはもちろん、お父様お母さまご自身のお話しをしながら、楽しい会にしましょう。それではグラスをお持ちください。乾杯!

閉会の挨拶

閉会の挨拶は、参加してくれたお礼と「新しい学年の1年間よろしくお願いします」という気持ちを伝えましょう。

【閉会の挨拶:例文】

皆様、お話し中失礼します。そろそろお開きのお時間となりました。

本日は保護者の方同士で楽しい時間をすごせたでしょうか?

1年を通して様々なイベントがあり、保護者同士でお会いする機会もあります。子供たちが有意義に過ごせるよう、保護者同士で協力しあって過ごしましょう。

1年間、よろしくお願いします。ありがとうございました。

参加者の自己紹介

保護者一人一人が自己紹介をする時間があります。お子様の名前と、好きな遊びやスポーツなどの情報を取り入れた内容を考えましょう。

【自己紹介:例文】

○○(子供の名前)の母の○○(氏名)です。よろしくお願いします。

息子は小学校より野球チームに入っており、今年から中学校の野球部に入る予定です。やんちゃな一面もありますが、お友達を作ることが大好きな明るい性格です。

1年を通して、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、その時は教えて頂けると嬉しいです。親子ともども、どうぞよろしくお願いします。

PTAの懇親会で使える挨拶例文

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お子様の学校でPTAに参加する場合、新しい学年の最初に懇親会があります。開会・乾杯・閉会の挨拶はPTA会長または幹事が行いましょう。参加者それぞれの自己紹介の時間が設けられるので、内容を考えておくと安心です。

開会・乾杯の挨拶

開会・乾杯の挨拶は、PTA会長または司会者が行います。懇親会を行う目的と、自己紹介を含めた挨拶をしましょう。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

 皆様、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。本日司会進行を務めさせていただきます、〇年〇組○○(子供の氏名)の母○○(氏名)です。よろしくお願いします。

これより、○○学校PTA懇親会を開催します。

本年より、新しく役員として参加している方が数名いらっしゃいます。PTA役員同士での交流を深め、学校との連携をよりスムーズにするための体制作りのきっかけになればと思います。皆様、ぜひ積極的にコミュニケーションを取り、楽しい時間をお過ごしください。

それではグラスをお持ちください、乾杯!

閉会の挨拶

閉会の挨拶では、懇親会でどのような話が出たかを盛り込みましょう。また、忙しい中でPTAの活動に参加してもらうお礼を伝えます。

【閉会の挨拶:例文】

皆様、ご歓談中に失礼します。そろそろお時間になりますので、閉会の挨拶をさせていただきます。

本日は、新しい体制になって初めての懇親会でしたが、沢山の方から○○についてのご意見をいただき、とても有意義な時間となりました。ありがとうございました。

また、今後お忙しい中、PTAの活動にお時間を割いていただくことがあると思いますが、何卒よろしくお願いします。

それでは、お忘れ物のないようにお帰りください。ありがとうございました。

参加者の自己紹介

PTA役員として初めて参加する懇親会では、自己紹介の時間が設けられるでしょう。子供の名前と学年・クラス、PTA役員としての役職などを交えて話しましょう。

【自己紹介:例文】

はじめまして、本年度よりPTA○○役員を務めさせていただく、〇年〇組○○(子供の氏名)の母○○(氏名)です。これまでPTA役員として参加したことがなく、不慣れな点が多くあると思いますが、よろしくお願いします。お役に立てるよう、精一杯務めさせていただきます。ありがとうございました。

部活の懇親会で使える挨拶例文

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小中学校の部活では、保護者の懇親会が定期的に行われます。幹事や司会進行の担当者が、挨拶を担当しましょう。初めて参加する方がいる場合、自己紹介の時間があるかもしれません。準備をして参加しておくと安心です。

開会・乾杯の挨拶

開会と乾杯の挨拶は、幹事をしている保護者や司会進行の担当者が行います。挨拶を顧問の先生に依頼するケースもあるでしょう。先生に依頼する場合は、当日ではなく事前に伝えておくことがマナーです。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

定刻になりましたので始めさせていただきます。本日は、お忙しい中〇〇〇学校の〇〇部の懇親会にお集まりいただき、ありがとうございます。私、司会の〇〇と申します。よろしくお願いします。

〇〇部は、今期〇〇先生のご指導の元で〇〇大会が〇位、〇〇大会で〇部という快挙を成し遂げました。本当にみなさん、頑張ったと思います。

また、先生と生徒たちだけでなく、部活に集中できる環境づくりをしてくださったご家庭の保護者の方みなさまにもこの場を借りて感謝申し上げます。

本日は、日頃の練習の疲れを癒し、先生・生徒・保護者同士の交流を深めるために企画されました。最後まで楽しんでください。

それではグラスをお持ちください、乾杯!

閉会の挨拶

閉会の挨拶は、開会と同様に幹事または司会進行の担当者が行います。参加してくれたお礼と、これからの子供たちのサポートについて話しましょう。

【閉会の挨拶:例文】

みなさん、そろそろお開きの時間が近づいてまいりましたので、閉会の挨拶をさせていただきます。

本日は、ご参加いただき誠にありがとうございました。●●部の今期の成績は非常に優秀で、今後の成長がとても楽しみです。子供たちが安心して部活に打ち込めるよう、サポートしてくださる保護者の皆様と顧問の○○先生、今後ともよろしくお願いいたします。

それでは、最後に一本締めで締めさせていただきます。お手を拝借(一本締め)

ありがとうございました。

参加者の自己紹介

新入生の保護者の方や初めて懇親会に参加する方は、自己紹介の時間が設けられるかもしれません。子供のクラスと氏名、どのような性格かなどを交えた自己紹介を考えておきましょう。

【自己紹介:例文】

初めまして。〇年〇組○○(子供の氏名)の母○○(氏名)です。今年から○○部に入部しました。これまで小学校では別のスポーツをやっていたので、○○は未経験ですが楽しく練習に参加させていただいています。

負けず嫌いで少々頑固なところがありますが、諦めない気持ちが強く明るい性格です。

試合のサポートなど、不慣れな部分もありご迷惑をおかけすることもあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。

部活や学校のOB会で使える挨拶例文

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部活や学校の卒業生など、OBが集まる懇親会では、幹事や司会進行の担当者が挨拶をしましょう。少人数の場合、一人一人が自己紹介をするケースがあります。部活や学校での思い出、クラスなどについて触れながら挨拶をすると良いです。

開会・乾杯の挨拶

OBが集まる懇親会では、幹事や司会進行の担当者が開会と乾杯の挨拶をします。恩師が参加している場合は、開会の挨拶を依頼しても良いでしょう。卒業年度や所属していた部活などの情報を取り入れた自己紹介を交えて、開会の挨拶をしましょう。

【開会・乾杯の挨拶:例文】

本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。私、〇〇年〇〇学部卒業の〇〇と申します。早いもので、既に卒業から30年が経過しております。

私が今回会長としてみな様の前でお話させていただいているのは、大塚ゼミの大塚先生かお声がけいただいたことがきっかけです。

本日の参加者は、IT業・製造業・マスコミなど多種多様な業界からお集まりいただきました。日ごろなかなか出会う機会がない方も多くいらっしゃいますので、ぜひこの機会に多くの交流をしていってほしいと思います。

それではみなさん、グラスをお持ちください。乾杯!

閉会の挨拶

懇親会に参加してくれたお礼と、今後また開催がある場合は告知を入れましょう。

【閉会の挨拶:例文】

皆様、ご歓談中に失礼します。そろそろお開きの時間となりました。○○学校OB懇親会、楽しんでいただけたでしょうか?年代は違っても、同じ学校で学んだOBでこうして集まれたことを、とても嬉しく思っています。ご参加いただき、ありがとうございました。

また、○○学校OB会は1年に1度開催しております。来年もぜひ、ご参加ください。

それでは、最後に一本締めで終わらせていただきます。お手を拝借(一本締め)

ありがとうございました。

参加者の自己紹介

OBの懇親会に初めて参加する場合、自己紹介の内容を考えておきましょう。卒業した年や担任の先生、部活などについて触れると良いです。

【自己紹介:例文】

はじめまして、私○○年卒業生の○○(氏名)と申します。数名の同級生が参加しているので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、OB会に初めて参加させていただきます。よろしくお願いします。

○○学校では、○○部の部長をやっていました。現在は東京で○○の仕事をしています。今日は、様々な年代の方とお話しできることを楽しみにしています。ありがとうございました。

懇親会の挨拶を成功させるためのポイント

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懇親会の挨拶は、いくつかのポイントを押さえておくと良いです。

【懇親会の挨拶:ポイント】
  • 23分で簡潔にまとめる
  • 大きな声ではっきりと話す
  • 自己紹介を取り入れる

2~3分で簡潔にまとめる

挨拶は、23分程度におさまるようにまとめましょう。参加者は飲み物を飲まずに待っているので、できるだけ短い挨拶が好まれます。

内容は簡潔にまとめ、事前に台本を作成しておくと良いでしょう。作成した台本を一度読み、時間を計ります。3分を超えている場合は、内容を少し削って調整しましょう。

開会の挨拶の後、乾杯の挨拶だけを依頼された場合、より簡潔に済ませるよう心がけます。乾杯の挨拶のみの場合は、12分でまとめると良いです。

大きな声ではっきりと話す

参加者に挨拶の内容が伝わるように、大きな声で話しましょう。マイクが使用できる場合は、使うことをおすすめします。会場に音響機器のレンタルが可能か確認し、当日懇親会が始まる前にマイクの音量や接続に問題がないかチェックしておくと安心です。

また、短い時間で挨拶を終わらせようとして早口になってしまうと、内容が聞き手に伝わるにくくなるでしょう。一度、挨拶の練習を録音して、適切な聞き取りやすいスピードで話せているチェックしておくと良いです。

自己紹介を取り入れる

挨拶の最初で、簡単な自己紹介をしましょう。学校の保護者が集まる懇親会では、お子様の名前とご自身の名前の両方を伝えると良いです。懇親会の途中で、参加者それぞれの自己紹介の時間があるかもしれません。開会や乾杯の挨拶に盛り込む自己紹介は、所属と氏名だけの簡潔な内容にしましょう。

まとめ

懇親会は会社や学校など、様々なシーンで行われています。挨拶を頼まれたら、懇親会の雰囲気に合わせた内容を考えましょう。また、挨拶を依頼されていない場合であっても、自己紹介の必要があるケースもあります。念のため、どのような自己紹介をするか決めておくと安心です。