卒団式の挨拶例文と挨拶のポイントをパターン別に紹介

2022/11/11

2022/11/11

所属しているチームの選手や監督、保護者、コーチ陣などの関係者がチームを卒業する際に卒団式が行われ、式の内容は「卒団者からの挨拶」「記念品贈呈」「スライドショー」など、チームによって異なります。

とくに、子供がチームに所属している場合には、保護者代表として挨拶を行うこともあります。「何を話したら良いのか」「どのような言葉で感謝を伝えたら良いのか」などを知りたい人もいますよね。

今回は、卒団式の挨拶で話す内容やポイントを紹介します。保護者代表として話すのか、卒団生として自分が話すのか、状況によってポイントも異なるため、例文も併せて参考にしてみてください。

卒団式の挨拶のポイント

保護者代表もしくは卒団生からの挨拶では、チームに所属したことで「分かったこと」「学んだこと」「感じたこと」などを交えて、チーム関係者へ感謝を伝えることが目的のひとつです。

卒団生として挨拶をするのか、保護者代表として挨拶をするのかによって、挨拶の際のポイントが異なるため、参考にしてみてください。

保護者代表として挨拶する場合のポイント

  • 簡潔にまとめる
  • 子供にも伝わりやすい言葉を使う
  • チームや子供たちの活躍に対しての想いを入れる
  • 選手や関係者に向けた感謝の言葉を入れる

簡潔にまとめる

卒団式の主役は卒団生であり、その中で挨拶をすることになるため、長々と挨拶することがないよう、簡潔にまとめるようにしましょう。

とくに子供は、集中力が長続きしないため、簡潔にまとめることにより、耳を傾けてもらいやすくなる傾向があります。

子供にも伝わりやすい言葉を使う

挨拶文が堅苦しくなってしまうと、子供にとっては理解できない内容となってしまうことがあります。

監督やコーチに向けた挨拶であれば、堅苦しい文章でも伝わる場合がありますが、選手に向けた挨拶を行う際には、難しい言葉を使わず、伝わりやすい言葉でまとめるようにしましょう。

チームや子供たちの活躍に対しての想いを入れる

卒団生に対してだけではなく、在団生として今後も活躍する選手やチームに向けた想いも忘れずに入れましょう。卒団生が主役ではありますが、チームは今後も活動を続けていくことになります。

保護者代表として、チームの活躍に対して正直な想いを入れ、在団生にも新しい環境での活躍を願っているということが伝わるように話しましょう。

選手や関係者に向けた感謝の言葉を入れる

指導を行ってくれている監督やコーチ、仲間の協力があったから、卒団式を迎えられたということを頭に入れておきましょう。

挨拶の最後の締めくくりとしても、感謝の言葉を入れることで、関係者の心にも響きやすくなる傾向があります。

選手として自分が挨拶する場合のポイント

  • 焦らずに丁寧に話をする
  • 伝えたい内容を自分の言葉で伝える
  • 具体的な経験や思い出を入れる
  • チーム関係者と家族に対しての感謝の言葉を入れる

焦らず丁寧に話をする

緊張して早口になってしまうことにより、伝えたいことも伝わらない可能性があります。

人前で話すことに慣れていない場合には、早口になってしまうことがあるため、練習を行っておきましょう。

伝えたい内容を自分の言葉で伝える

堅苦しく考えず、伝えたいことを自分の言葉で伝えましょう。自分がチームに所属して学んだことや経験したことを、在団生に向けて真剣に話すことで、思いが伝わる傾向があります。

具体的な経験や思い出を入れる

チームに所属して感じたことや思ったことを話す際には、「〇〇大会」「夏の合宿」など、具体的な出来事を用いて話すようにしましょう。

一緒に過ごしてきた仲間であるため、具体的な出来事を話に入れる事で想像がしやすく、興味も持ってもらいやすくなります。

また、思い出を振り返るという意味でも、印象に残る挨拶にすることができます。

チーム関係者と家族に対しての感謝の言葉を入れる

仲間やチーム関係者への感謝の言葉だけなく、家族に対しての感謝の言葉も入れるようにしましょう。

チームで活動するにあたって、家族の支えなしでは活動することもできなかったことが考えられます。

チームでの思い出は、仲間や監督、コーチとの出来事が多くなる傾向がありますが、自分がチームに所属し、経験を積み、卒団式に参加できたことは、家族の理解があった上でということをまずは考えなければいけません。

普段言えない感謝の言葉を、卒団式という場で伝えることも忘れないようにしましょう。

卒団式の挨拶の文章構成

卒団式で行う挨拶の全体の文章構成を考えておきましょう。

話し出しの言葉から締めの言葉まで、全体にまとまりを出すためにも、文章構成は重要です。

始めの言葉

まず始めに、卒団式を開催できたことに対しての喜びや想いを述べると同時に、卒団式という場を作ってくれた関係者に対しての感謝の言葉を述べます。

一般的な言い回しや、よく耳にする言葉と重なってしまっても問題なく、話し出しのきっかけとなるように、一言加えるようにしましょう。

保護者代表挨拶の例

先ほどご紹介いただきました、3年生〇〇の母です。

保護者代表として一言ご挨拶させていただきます。

本日は、卒団式という素晴らしい式を開催していただき、心より感謝申し上げます。

そして3年生の皆さん、卒団おめでとうございます。

選手としての挨拶の例

〇〇チーム、3年生の〇〇です。

今日は、素晴らしい卒団式を開いていただき、本当にありがとうございます。

卒団式を迎えられた事、本当に嬉しく思います。

メッセージやエピソードトーク

次に、保護者であれば子供がチームに所属している間に起こった出来事や、保護者として感動したこと、感謝したこと、チームに残る在団生へのメッセージを盛り込みます。

選手の場合は、自分が経験して学んだこと、チームでの活動期間の思い出、在団生に伝えたい言葉などを話します。在団生にとっても興味のある部分のため、自分の言葉で伝えられるように、整理しておきましょう。

保護者代表挨拶の例

卒団生にとって最後の試合である〇〇大会の3回戦での出来事ですが、最後に点を決め、試合終了と同時に、チーム皆さんの笑顔と抱き合う様子を見ていて、本当に素晴らしいチームだと感じました。

皆さんの笑顔と頑張りは、保護者に感動を与えてくれました。

この先、辛いことも楽しいこともたくさん経験すると思います。

その時には、必ず一緒に頑張ってきた仲間や、友人、家族のことを思い出してください。

選手としての挨拶の例

5年前、未経験の状態でチームに所属し、ついていけず、悩んでいる時がありました。

なかなかレギュラーにもなれず、辞めようと思った時期もありました。

その時に声をかけてくれたのが今の3年生であり、チームメイトの卒団生6名です。

この6名が居なかったら、続けることはできませんでした。

最初は話しかけたりする事ができず、仲が良いとは言えませんでした。

でも、同じ学年でずっと一緒に頑張り、辛いことも楽しいことも同じように経験している6名だからこそ、相談もでき、自分の気持ちを1番理解してくれる大切な仲間になっていきました。

私はチームに所属したことで、仲間の大切さを知り、学ぶことができました。

チームメイトとの関係は、試合にも影響するため、もしも1人で悩みを抱えている人は、もっと周りを頼って、チームメイトを信頼してほしいです。

感謝の気持ち

上記のメッセージやエピソードトークは、チームがあるからこそ話せる内容で、1人では気づけない出来事です。

そのチームを形にし、続けてくれている監督やコーチ、スタッフ関係者への感謝の気持ちをここで話します。

選手の場合は、支えてくれた家族への感謝も忘れずに言葉にしましょう。

また感謝の言葉は、挨拶の締めに繋がりやすく、まとめの部分としても重要です。

保護者代表挨拶の例

保護者に感動を与え、子供の成長を見ることができたのは、チームのおかげであり、指導してくださった監督、コーチの皆様があってのことです。

これまで、厳しくご指導いただき、心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

選手としての挨拶の例

監督やコーチのおかげで、スポーツの楽しさを知り、チームメイトの大切さを知ることができました。

厳しい練習も、楽しく教えてくれた監督やコーチのおかげで、乗り越えられました。

何も分からなかった自分に、丁寧に教えてくれた監督、困っている時にサポートしてくれたコーチ、本当にありがとうございました。

高校生になっても〇〇を続け、活躍している姿を見せられるよう、頑張ります。

そして、早起きをして送り迎えやお弁当の準備、試合の応援など、たくさん支えてくれたお母さんとお父さん、家族のみんなにも、本当に感謝しています。

本当にありがとうございました。

締めの言葉

最後に、挨拶の締めとして簡単な言葉を盛り込みます。今後のチームや在団生への応援の言葉を併せて入れることで、シンプルすぎず心に響く挨拶にすることができる場合があります。

保護者代表挨拶の例

最後に、今後もチームでの活動を行う選手の皆様、チーム関係者様のご活躍を心より応援させていただきます。

簡単ではございますが、以上、保護者代表挨拶とさせていただきます。

本日はありがとうございました。

選手としての挨拶の例

5月には地区大会があり、またチームでの練習が始まりますが、自分に負けず、諦めず、チームを信じて頑張ってください。

卒業後も、このチームを応援し続けます。

私も〇〇を続け、今よりもっと活躍できるよう頑張るので、応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

卒団式の挨拶の例文

これまでのポイントを参考に、挨拶の全文を考えていきましょう。

挨拶文が決まったら、練習をし、本番に備えることが大切です。

下記では、サッカーチームを例にした例文を紹介しますが、文章構成が決まり、ある程度の話す内容が決まったら、自分の言葉に書き換えて伝えるようにしましょう。

保護者代表挨拶の例

先ほどご紹介いただきました、卒団生〇〇 〇〇の父です。

本日は、このような素晴らしい会を開催していただき、チーム関係者様、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。

保護者代表として一言、簡単な挨拶をさせていただきます。

 

3年生の皆様、そして、保護者の皆様、卒団おめでとうございます。

私は保護者として試合の応援に何度か行かせていただきましたが、その中で思い出に残っている出来事があります。

1年前の秋の〇〇大会で、相手チームが試合中に怪我をしてしまい、それを見た〇〇チームの皆が、力を合わせて積極的に動いていました。それを見た時に、素敵なチームだな、と感動したことは今でも忘れません。

お互いに助け合っていきていくことは、今後の長い人生でとても大切なことで、このチーム活動で学んだことは、今後の人生できっと役に立つことばかりです。

あの時の想いを忘れずに、今後の活動にぜひ生かして行って欲しいと思います。

 

〇〇監督、コーチの皆様、情熱・愛情を持って、厳しくご指導いただき、本当に感謝申し上げます。

皆様のご指導なしでは、素晴らしい〇〇チームは生まれていなかったと感じております。

本当にありがとうございました。

 

最後となりますが、3年生が卒業後、新チームでの活動で大変なことも多くあると思いますが、皆様の活躍を心から応援しています。

簡単ではありますが、以上、私からの挨拶とさせていただきます。

本日はありがとうございました。

選手としての挨拶の例

〇〇チーム、3年生の〇〇 〇〇です。

今日はこのような素晴らしい式を開いていただき、本当にありがとうございます。

 

自分がこの場に立っていること、無事に卒団式を迎えられたことが嬉しいと同時に、寂しさもあり、複雑な気持ちです。

中学で初めてサッカーをはじめ、最初はわからないことばかりで、ついていくのがやっとでした。

試合の時はいつも応援する立場で、悔しい想いをした経験があります。

 

みんなと一緒にサッカーがしたい、レギュラーになりたい、という気持ちから、練習後の自主練は誰よりも頑張りました。

練習がきつい時は、仲間が声をかけてくれて、練習相手にもなってくれました。

みんな大変な中、練習に付き合ってくれて、声をかけてくれて、本当に嬉しかったです。

その時に感じた想いは一生忘れません。

 

練習の甲斐もあって、3年生の時の〇〇大会でレギュラーを取ることができました。

レギュラーとして試合に出場し、応援される喜び、チームが点を取った時に味わえる仲間との喜びを初めて経験し、〇〇チームに所属して良かったと改めて感じました。

練習は楽なものではないし、辛いこともたくさんあります。

 

諦めたくなることもあると思いますが、諦めずに前を見て続けることで、ちゃんと結果として自分に戻ってくるということを学びました。

高校生になってからもこの気持ちを忘れずに、日々の練習に励みたいと思います。

 

そして監督、コーチ、1からサッカーを教えてくれて本当にありがとうございました。

初心者の自分に丁寧に、時には厳しく、教えてくれたことで、上達できました。

高校生では練習もハードになるので、教えてもらったことを忘れずに、そして諦めずに目標を目指して頑張っていきます。

 

そして、早起きや送り迎え、忙しい時でも試合の応援に来てくれたお父さん、お母さん、本当にありがとうございました。

高校生になってからも沢山迷惑をかけると思いますが、支えに応えられるように頑張るので、これからもよろしくお願いします。

今日は本当にありがとうございました。

まとめ

保護者代表として挨拶をする場合には、堅苦しい挨拶にならないよう、子供にもわかる言葉で挨拶するようにしましょう。

選手として挨拶する場合には、自分の想いが伝わるように自分の言葉で挨拶するようにし、監督やスタッフへの感謝と同時に、保護者に対しての感謝の言葉も忘れずに盛り込むようにしましょう。

また、文章にまとまりが出るように、始めの言葉から始まり、メッセージ、感謝の気持ち、締めの言葉までの文章構成も立てながら、挨拶内容を考えてみましょう。