歓迎会での挨拶の例文 中途入社・転職の場合

2020/4/19

2022/01/04

転職して中途入社した会社での歓迎会。 歓迎会で挨拶をすることは、これから同じ職場で働く仲間に覚えてもらうための第一歩になります。 当然、歓迎会での第一印象はいいに越したことはありません。 そこで今回は、中途入社・転職者の歓迎会での挨拶のポイントについて例文を交えて解説していきます。 迎え入れる側、迎えられる側双方について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

1.歓迎会における挨拶のポイント

歓迎会で挨拶をするときは次の4つのポイントを抑えることで、相手に伝わりやすく好感を持たれやすい挨拶をすることができます。

①笑顔で印象アップ ②姿勢よくはきはきと ③ゆっくりわかりやすく話す ④話す内容は事前に決めておく

話す内容も大切ですが、第一印象は見た目や話し方で判断されます。 特に転職者の場合、新卒入社の社員とは違い、すでに社会人経験があるため、社会人としてのマナーや周りへの気配りなどが求められますので、謙虚な姿勢で挨拶することを心がけましょう。 こちらの記事ではさらに詳しく4つのポイントについて解説していますので、あわせてご参照ください。 歓迎会での挨拶のポイントと例文 人事異動の場合

2.転職してきた本人の挨拶文のポイントと例文

(1)転職者の挨拶文のポイント

①歓迎会を開いてくれたお礼 ②自己紹介 ③これからに向けての意欲 ④プライベートでどんな人間か

①歓迎会を開いてくれたお礼

自分を歓迎してくれることに対するお礼は必須です。 緊張してうっかり忘れないように最初に言う意識を持っておきましょう。

②自己紹介

自分の名前と以前の仕事は何をしていたか、ということを紹介します。 ポイントはあくまで紹介にとどめておくこと。 あまり語ってしまうと自慢だと取られかねないため、業績のアピールはやめておきましょう。

③これからに向けての意欲

転職先での仕事に意欲を示します。 新しい仕事を真摯に頑張っていくことをアピールしていきましょう。 例え同業種だったとしても以前の仕事とは関連付けず「新人として頑張ります」という方がいいアピールになります。

④プライベートでどんな人間か

親しみを出すためにプライベートな情報も少し出しておくのもありです。 歓迎会の形式や社風にもよりますが、趣味や週末の過ごし方の他、今現在興味があるものなど、流行についての話も盛り込めると絡んでもらいやすくなります。

(2)転職してきた本人の挨拶の例文

①フォーマルな歓迎会のケース

転職してきた場合はこれからの仕事に関する意欲を前面に押し出していきましょう。 謙虚さが見えるような挨拶にできると印象がよくなります。 ◯例文

本日は、私のためにこのような席を設けていただき、厚く御礼申し上げます。 この度〇月〇日付で株式会社〇〇に入社させて頂くこととなりました○○と申します。 以前所属していた株式会社△△では○○を担当しておりました。 今の仕事は経験の全くない業種となりますが、以前から興味のあった職種でありますので、これからの仕事を楽しみにしております。一日も早くこの仕事を身に着けられるように仕事に取り組んでいく所存でございます。 特に所属する○○部の皆様にはいろいろとご迷惑をお掛けすることがあるかと思いますが、未熟なりに業務を全うできるよう精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 簡単ではありますが、私の挨拶とかえさせていただきます。 本日は誠にありがとうございました。

②カジュアルな歓迎会のケース

カジュアルな歓迎会のケースでは出身地や年齢、趣味など個人的な情報に関しても言及することで溶け込みやすさを狙っていきましょう。 あまり自分語りが過ぎると悪印象となってしまいますので、しゃべりすぎには注意が必要です。 ◯例文

本日は私のために盛大な歓迎会を開いていただきありがとうございます。 〇月〇日付で当社に入社させて頂きました○○と申します。 ○○出身の○○歳で、週末にはよく趣味の○○をしています。 前職では同業他社で同様の業務をしておりましたが、当社では当社のやり方があると思いますので、初心に帰って一から仕事に取り組んでいくつもりです。 皆様にはご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、一日も早く戦力となれるよう努力していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

3.転職してきた人を歓迎する挨拶文のポイントと例文

(1)転職者を歓迎する挨拶文のポイント

転職者本人と同様に、ポイントを抑えつつも1~2分にまとめた簡潔な内容の挨拶を目指しましょう。

①中途入社を歓迎する言葉 ②以前の仕事の紹介 ③部署内でのコミュニケーションを促す言葉 ④新入社員をよろしくという言葉

①転職者を歓迎する言葉

まずは転職者を歓迎する言葉を選びます。 「入社おめでとうございます」のようにわかりやすく歓迎してあげましょう。

②以前の仕事の紹介

転職者が以前やっていた仕事を紹介します。 先述の通り、転職者の自己紹介では以前の経歴をアピールしない方がいいため「○○をやっていたのでその経験をこれからはこの業務で活かしてくれるでしょう」という今後につながる話にしてしっかり紹介してあげましょう。

③部署内でのコミュニケーションを促す言葉

社員には転職者に話しかけてほしいこと、転職者には気軽に社員に話しかけてほしいことを伝えてお互いのコミュニケーションを促します。 挨拶中に転職者に話題をふるような内容を織り込むと和やかな雰囲気を作れます。

④転職者をよろしくという言葉

最後の締めに改めて「転職者をよろしくお願いします」と社員に向けて声をかけます。 この時に転職者に対して笑顔を見せるなど、気にしているということをアピールしておくと信頼を得やすくなります。

(2)歓迎する側の挨拶の例文

①フォーマルな歓迎会のケース

フォーマルな歓迎会では転職者を紹介する際、あまりプレッシャーをかけすぎないことを気にしておきましょう。 言葉が硬くなりやすい分転職者が受けるプレッシャーも増えがちです。 せっかくの歓迎会なのに主役が緊張してしまうと歓迎会自体の盛り上がりにも欠けてしまいますので、表現には注意しましょう。 ◯例文

部長の○○と申します。 ○○さん、この度はご入社おめでとうございます。 ○○さんは以前○○社にて○○を担当されておりました。 当社ではその経験を存分に活かしていただき、また、我々もその経験から学ばせて頂きたく思っております。 しかし経験を活かせるとはいえ、当社での業務に戸惑うことも多いと思います。○○さんが一日も早く部署になじめるよう、皆さんもご協力お願い致します。 ○○さんも、業務上わからないことなどがありましたら部署の仲間にお気軽にご質問下さい。 それでは皆さん、○○さんを何卒よろしくお願い致します。

②カジュアルな歓迎会のケース

社員と転職者がお互いに積極的にコミュニケーションを取ることを促していきましょう。 お互いにコミュニケーションが取れれば部署内の一体感も増していきます。 ◯例文

○○さん、株式会社○○へようこそ。 私は○○さんと同じ部署で部長の○○と申します。 今回、こうして○○さんという新しい仲間を迎えられたことを大変嬉しく思います。 ○○さんはこれまでの業務では○○をしてきたそうですね。 この経験は、当社の業務にも通ずるところがありますので、ぜひその経験を部署内でも共有していただきたいと思います。 皆さんも○○さんに積極的に声をかけて、そのノウハウを吸収してほしいと思います。 もちろん、○○さんもわからないことがあれば気兼ねなく同じ部署の仲間に質問してください。 皆で一丸となって部署を盛り上げていきましょう。 皆さんも、○○さんをどうぞよろしくお願い致します。

まとめ

今回は歓迎する側、歓迎される側双方の視点から中途入社者・転職者の歓迎会の挨拶に必要なことを解説してきました。 転職者はなかなか馴染みにくい場合もありますが、歓迎会の挨拶で親しみやすさを見せることができれば早く組織に溶け込むことができます。 できるだけ人あたりがよく見えるような挨拶を意識していきましょう。