歓迎会での挨拶の例文 人事異動の場合
2020/4/22
2020/04/09
サラリーマンにとって避けて通れない人事異動。その人事異動につきものなのが異動先での歓迎会です。
歓迎会でいい第一印象を受けてもらえるようにするには最初の挨拶が肝心。
そこで今回は、歓迎会での挨拶について例文を交えて解説していきます。
迎え入れる側、迎えられる側双方について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
1.歓迎会における挨拶のポイント
①笑顔で印象アップ
②姿勢よくはきはきと ③ゆっくりわかりやすく話す ④話す内容は事前に決めておく |
(1)笑顔で印象アップ
人は話を聞くとき、まず相手の顔を見るものです。
表情が笑顔なのかこわばっているかでは、当然笑顔の方がいい印象を受けます。
緊張すると表情がこわばってしまうものですが、ここは頑張って笑顔を作って見せましょう。口角を上げて話すことを意識するといいですよ。
表情を変えると気分もつられて良くなってきますので、まずは笑顔を意識することが大事です。
(2)姿勢よくはきはきと
表情と同様に、緊張すると体も縮こまって前かがみになってしまいます。
姿勢が悪いと声の通り道であるのどや声帯が狭まってしまうので、声も小さく聞き取りにくくなってしまいます。
これを防ぐために、少し強引にでも胸を張ることを意識して姿勢を改善しましょう。
胸を張ると大きな声が出しやすくなりますよ。
(3)ゆっくりわかりやすく話す
緊張すると、人はつい早口になってしまいます。
早口でしゃべっていると、舌ももつれやすくなるので聞いている人には聞き取りにくく、何を言っているのかわかりません。
せっかくの挨拶がちゃんと伝わらずに本人の評価も「よくわからない人」で終わってしまってはもったいないです。
ゆっくりと聞き取りやすい速度で挨拶しましょう。
(4)話す内容は事前に決めておく
話す内容は事前にある程度決めておきましょう。
話す内容を決めておかないと話の着地点が定まらないので、だらだらと意味のない話が長く続いてしまいます。行き当たりばったりな挨拶は聞いている側もだれてきてしまう上に貴重な歓迎会の時間を浪費することになりますので、良くありません。
しっかりと事前に内容を決めておく方がわかりやすく、好印象を持たれやすい挨拶になります。
ゆっくりしゃべっても1~2分程度、長くても3分で終わるような長さが本人も覚えやすく、分かりやすく好印象になりやすい挨拶になります。
2.異動してきた本人の挨拶文のポイントと例文
(1)異動者の挨拶文のポイント
①歓迎会を開いてくれたお礼
②自己紹介 ③これからに向けての意欲 ④プライベートでどんな人間か |
①歓迎会を開いてくれたお礼
まずは自分を歓迎してくれることに対してのお礼を述べます。
お礼の言葉がないと失礼な人に思われてしまいますので、必ず挨拶に入れておきましょう。
②自己紹介
自分の名前と以前の部署で何をしていたか、ということを紹介します。
自己紹介で注意が必要なのは、以前の業績ばかりをアピールすると自慢のようにとられてしまう可能性があるということです。
「以前何をやっていたのか」という紹介こそ必要ですが、必要以上に以前の成果をアピールしないようにしましょう。
③これからに向けての意欲
異動先の部署での仕事に意欲を示します。
「仕事を覚えるまではご迷惑をかけてしまうこともあるとは思いますが、戦力になれるよう全力で努力します」というように、今後に向けて謙虚に努力するというアピールをしましょう。
④プライベートでどんな人間か
仕事だけでなく、プライベートの話も少し盛り込むと親しみやすさが増します。
週末の過ごし方や趣味の話は話題になりやすいのでおすすめですが、うっかり趣味について語りすぎないように注意はしておきましょう。
ただし、フォーマルな歓迎会の場合、個人の情報は少しラフな話題なので、避けた方が無難です。
(2)異動してきた本人の挨拶の例文
①フォーマルな歓迎会のケース
フォーマルな歓迎会の場合は言葉遣いを硬めにする他、プライベートに触れる部分などの少し緩めの話題は入れない方が無難です。
◯例文
本日は、私のためにこのような席を設けていただき、厚く御礼申し上げます。
この度〇〇部に所属することとなりました○○と申します。以前所属していた△△部では△△を担当しておりました。 ○○部でも△△を担当するとのことですが、初めて触れる商材でありますので、勝手がわからず正直不安を感じております。 ○○部の皆様にはいろいろとご迷惑をお掛けすることがあるかと思いますが、未熟なりに業務を全うできるよう精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 簡単ではありますが、私の挨拶とかえさせていただきます。 本日は誠にありがとうございました。 |
②カジュアルな歓迎会のケース
カジュアルな歓迎会の場合は、フォーマルな場合とは逆に堅苦しくなりすぎないように注意しましょう。
自信がある場合は笑いを取れそうな文言を入れ込んでも構いませんが、受けなかった場合は場がしらけるリスクがあるためおすすめはしません。
◯例文
本日は私のために盛大な歓迎会を開いていただきありがとうございます。
○○部から参りました、○○と申します。 今までの部署では広報を主に担当しておりました。 こちらでは企画開発を担当するということで、今までとは違った仕事内容に今から緊張しております。 皆様にはご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、一日も早く戦力となれるよう努力していきますので、どうぞよろしくお願いします。 水族館に行くことが好きで、普段の休日はよく一人で寂しく水族館に通っています。 興味がある方はぜひお声がけいただき、一緒に行っていただければと思います。 よろしくお願いいたします。 |
3.異動してきた人を歓迎する側の挨拶文のポイントと例文
(1)異動者を歓迎する挨拶文のポイント
4つのポイントを押さえつつ、異動してきた本人同様、1分~2分程度にまとめ簡潔な内容の挨拶を心がけましょう。
①異動者を歓迎する言葉
②以前の仕事の紹介 ③部署内でのコミュニケーションを促す言葉 ④異動者をよろしくという言葉 |
①異動者を歓迎する言葉
まずは異動者に対して歓迎の言葉を投げかけます。
「ご着任おめでとうございます」のようなお祝いの言葉にすると気分良く受け取ってもらえます。
②以前の仕事の紹介
異動者が以前どんな仕事をしていたかを紹介します。
異動者の自己紹介と内容が被ってしまいがちなので「○○をやっていたのでその経験をこれからはこの業務で活かしてくれるでしょう」という今後につながる話にすると異動者の自己紹介と差別化ができます。
③部署内でのコミュニケーションを促す言葉
異動者が早く職場になじめるように協力してほしいこと、異動者本人にもわからないことがあったら気軽に声をかけてほしいこと、の2点を伝えてお互いのコミュニケーションを促します。
歓迎会がカジュアル寄りの場合に限りますが、異動者と趣味が同じ社員がいた場合、その社員を名指しで紹介してあげる、というのもありです。
④異動者をよろしくという言葉
最後の締めに改めて「異動者をよろしくお願いします」と社員にむけて声をかけておきましょう。
異動者から見ると「再三口にするほど気にかけてくれている」と感じるので好感を持つことができます。
(2)歓迎会する側の挨拶の例文
①フォーマルな歓迎会のケース
フォーマルな歓迎会では異動者を紹介する際、あまりプレッシャーをかけすぎないことを気にしておきましょう。
せっかくの歓迎会なのに主役である異動者が緊張してしまうと歓迎会自体の盛り上がりにも欠けてしまいます。
◯例文
部長の○○と申します。
○○さん、この度はご着任おめでとうございます。 ○○さんは以前○○支社にて営業職で多くの顧客の意見に触れておりました。その経験によって育まれた広い視野は企画業務においても活かして頂けるものと考えております。 とはいえ、畑違いの業務に戸惑うことも多いと思います。○○さんが一日も早く部署になじめるよう、皆さんもご協力お願い致します。 ○○さんも、業務上わからないことなどがありましたら部署の仲間にお気軽にご質問下さい。 それでは皆さん、○○さんを何卒よろしくお願い致します。 |
②カジュアルな歓迎会のケース
歓迎する側の挨拶に関しても、カジュアルな場合は少しプライベートな部分に触れた方が親しみやすくなります。
とはいえあまり踏み込みすぎるのも嫌がられてしまう可能性があるので、あくまで軽く触れる程度にしておきましょう。
◯例文
○○さん、○○部へようこそ。
私は部長の○○と申します。 今回、こうして○○さんという新しい仲間を迎えられたことを大変嬉しく思います。 ○○さんはこれまで多くの人に弊社の仕事を広める広報の仕事をしてきました。 この経験は、顧客のためを考える企画開発という仕事においても大きな力になると考えています。 この部署はわからないことがあれば相談し、お互いに連携を取りながらチーム一丸となって問題に立ち向かっていくスタンスになっています。 ○○さんがこの輪の中に早く溶け込めるよう、皆さんも○○さんに積極的に声をかけてあげてほしいと思います。 ○○さんはアウトドアが趣味だそうなので、△△さんは同じ趣味同士、ぜひ仲良くしてあげてください。 もちろん、○○さんもわからないことがあれば気兼ねなく同じ部署の仲間に質問してください。 皆で一丸となって部署を盛り上げていきましょう。 皆さんも、○○さんをどうぞよろしくお願い致します。 |
まとめ
今回は歓迎する側、歓迎される側双方の視点から人事異動してきた人間の歓迎会の挨拶に必要なことを解説してきました。
一番大事なのは、お互いに親しみが湧きやすいよう、相手のことを考えた挨拶にしてあげることです。
お互いにコミュニケーションのきっかけになるような挨拶をしていきましょう。