忘年会での社長から社員への挨拶の例文

2019/12/23

2019/12/20

会社の忘年会では、社長が挨拶をするタイミングが必ずあります。

今回の記事では、忘年会での社長から社員への挨拶はいつ、どのような内容を話せばいいのか、例文とあわせて挨拶のポイントをご紹介します。

忘年会で社長が挨拶するタイミングは?

忘年会では、役職によってどの挨拶をするか決まっているのが一般的です。

しかし、会社の慣例などによっては、社長がさまざまなタイミングで挨拶をする場合もあります。

忘年会で社長が挨拶をするタイミングは主に次の3つです。

(1)はじめの挨拶

いわゆる開会の挨拶で、通常は出席者の中で1番目に役職の高い人が挨拶をします。

社長が挨拶をするのはこのタイミングが多いです。

ただし、忘年会に会長が出席している場合には、役職が一番高い会長が挨拶をするのが一般的です。その場合、社長は締めの挨拶に回ることになります。

(2)乾杯の挨拶

基本的には、出席者の中で役職が3番目に高い人が挨拶をします。

乾杯の挨拶を社長が担当することは少ないですが、場合によっては開会の挨拶から引き続き乾杯の挨拶が行われることもありますので、事前の打ち合わせで幹事など進行役の人に確認してみてください。

(3)締めの挨拶

締めの挨拶は、出席者の中で2番目に高い役職の人が行います。

会長が忘年会に出席している場合、社長が担当するのは基本的に締めの挨拶です。

会に一旦の区切りをつけ、解散したり抜け出したりしやすくする役目もある挨拶ですから、冗長になり過ぎないように気をつけなければなりません。

挨拶のポイントと例文

では、社長がはじめの挨拶、乾杯の挨拶、締めの挨拶をする場合のポイントや具体的な例文を見ていきましょう。実際に挨拶文を考える際には、ご自身の会社の出来事や状況に置き換えてアレンジして活用してみてください。

(1)はじめの挨拶

社長がはじめの挨拶をする場合、主に以下の5つのポイントを押さえて挨拶文を構成するとよいでしょう。

  • 社員をねぎらう言葉を述べる
  • この1年の中で、会社にとって印象的だった出来事や反省点を振り返る
  • 来年の目標、抱負に触れる
  • 休みにはゆっくりして英気を養ってほしい旨を述べる
  • 忘年会の開催宣言

<例文>

みなさん、今年も一年間お疲れさまでした。

今年はやや急速な事業の拡大もあり、業務の割り振りなど何もかも順風満帆とはいかなかった中、この一年を乗り切ることができたのはみなさんのおかげです。

しかしこの事業拡大があったからこそ、新たな取引先との契約の締結もできました。

来年には新たな取引先とも更に信頼関係を深め、より大きく意義深いプロジェクトも行いたいと考えています。

今日が忘年会と言ってもまだ営業日は残っているので気は抜けませんが、年末年始の休みには心置きなく休んで英気を養っていただきたいと思います。

そして来年も、みんなで力をあわせて一層の飛躍の年としましょう。

改めまして、当社のさらなる発展を祈念し、ここに開会の挨拶とさせていただきます。

みなさんお疲れさまでした。

(2)乾杯の挨拶

社長が乾杯の挨拶をする場合、主に以下の2つのポイントを押さえて構成するとよいでしょう。

  • 簡潔、手短にまとめる
  • 挨拶中にグラスの準備を促す

社長が乾杯の挨拶だけを依頼されるケースはあまりないかもしれませんが、少人数の会社など、会社の規模によっては新年会の開会の挨拶と乾杯の挨拶を一度に済ませるケースもあるでしょう。

この場合には、はじめの挨拶と乾杯の挨拶を組み合わせて挨拶文を作成してみてください。

ここでは、乾杯の挨拶の例文を紹介します。

<例文>

それではこのまま乾杯させていただきたいと思いますので、みなさまお手元にグラスをご準備ください。

今年1年本当にお疲れさまでした。改めて当社の発展、特に今年拡大した事業の安定化と、みなさまのご健勝を祈り、乾杯の挨拶とさせていただきます。

乾杯!

(3)締めの挨拶

社長が締めの挨拶をする場合、主に以下の4つポイントを押さえた挨拶にするとよいでしょう。

  • 社員を改めてねぎらう
  • 年末年始について簡単にまとめる
  • 冗長な挨拶にはしない
  • 会の区切りらしい空気にして、参加者が帰りやすいようにする

<例文>

宴もたけなわですが、そろそろお開きの時間が迫ってまいりましたので、この辺りで私から締めの挨拶とさせていただきます。

本日はお集まりいただき、本当にありがとうございました。

またこの1年、本当にお疲れさまでした。

今年の営業日はもう何日も残っていませんが、その数日を無駄にせず、来年への足がかりをしっかり作って参りましょう。

仕事納めは○月○日、来年の仕事初めは○月○日です。

年末年始の休みは○日間なので、その間ぜひ英気を養ってください。

そして来年も一丸となって、当社の更なる発展を目指して参りましょう。

(このまま手締めを行う場合)

ではこの場は、○締めで締めさせていただきたいと思います。

ご起立ください。

(○締め)

取引先の忘年会での挨拶

社長という立場ですから、場合によっては取引先から忘年会にお誘い頂くこともあります。

その場合の挨拶は、取引先への感謝を伝えることを軸に挨拶を構成するとよいでしょう。

<例文>

ご紹介に預かりました、株式会社○○の△△と申します。

この度は1年の締めくくりとなるお席にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。

まずは今年1年、みなさま本当にお疲れ様でございました。

弊社が□□様(取引先会社名)とのご縁をいただいて3年になりますが、お陰様で今年も1年を乗り越えることができましたことは感謝に堪えません。この場をお借りし、弊社代表として御礼申し上げます。

□□様の卓越した技術力と企業努力の実行は、弊社にとっても目標であります。またその社風についても、社長をはじめ、社員の方々の誠実でありながら親しみやすいお人柄には深く感心しており、弊社もかくありたいと思っております。

この度は日頃お目にかかれない方々もご出席されているとのことで、貴重なご意見などぜひ頂戴できればと思っております。

では改めまして、両社のますますの発展と皆さまのご健勝を祈念し、私からのご挨拶とさせていただきます。本日はお招きいただきまして本当にありがとうございました。

どうぞ今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

まとめ

忘年会は労をねぎらい英気を養う場であり、社長から社員へ「1年間ありがとう」と感謝を伝えられる絶好の機会です。

一年を振り返ったり反省したりする言葉も、あまり厳しい言葉やネガティブなことに終始せず、感謝やその後の明るい展望などに繋げて話をする方がよいでしょう。