祝賀会の挨拶・スピーチで気を付けるべきポイント

2019/11/25

2019/12/03

祝賀会を開催する際(主催側)、または招待された際(来賓側)に『挨拶・スピーチ』を依頼されることがあるかと思います。

祝賀会に参加したことあるのならまだしも、初めての祝賀会で挨拶を任された際は、どのようなことを言えば良いのか悩む方が中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、祝賀会の挨拶・スピーチのポイントを何点がご紹介したいと思います。

祝賀会の挨拶・スピーチのポイント6つ

祝賀会の挨拶・スピーチの内容を考える際、スピーチする際に気を付けた方がいい、また意識して欲しいポイントついてご紹介します。

①挨拶・スピーチは、長すぎず短すぎずが鉄則

挨拶・スピーチを聞いている参加者からすれば、短すぎる挨拶やスピーチは、内容が薄くて物足りなく感じられてしまい、長すぎる挨拶・スピーチは、退屈で飽きられてしまいます。

祝賀会の挨拶・スピーチで、一般的にちょうどいいとされている時間は3分から長くても5分程度です。

1枚400文字の原稿用紙に換算すると3枚~4枚分(960文字~1600文字)程になります。

とはいっても、話すスピードは人それぞれです。

原稿が完成したら一度口に出して読んでみて、どれくらい時間がかかったのか時間を測ることも大切です。

②忌み言葉・重ね言葉は使用しない

忌み言葉・重ね言葉とは、『別れを連想させる言葉』や『不幸(不吉)な言葉』、『繰り返す重ね言葉』などの【縁起のない言葉】のことを指します。

下記の「忌み言葉」「重ね言葉」は、普段日常生活の他愛のない会話の中では使用していますが、祝賀会はめでたい祝いの席ですので「忌み言葉」「重ね言葉」のようなネガティブな言葉を避けた言葉選びをしましょう。

・忌み言葉の例

別れる/離れる/切れる/終わる/出る/帰る/短い/閉じる/落ちる/四(死)/九(苦)/流れる/去る/焦る/飽きる/辞める/負ける/敗れる…etc

・重ね言葉の例

再び/再度/再三/重ねる/重ね重ね/次々/度々/皆々様/繰り返し/くれぐれ/またまた/しばしば/どんどん/もともと/わざわざ/もう一度/また/さまざま…etc

③自慢話にならないようにする

主催者、来賓者のどちらの立場で挨拶・スピーチするにしろ、自分の自慢話ばかりの内容は、聞いている参加者からすると、聞き苦しく感じられてしまうことがあります。

自慢をするのは決して悪いことではありません。特に主催者側は、自分又は自社の祝い事なので、自慢の1つ、2つくらいしたくなるのは、当たり前のことです。

主催者側の場合、内容に自慢話を入れるのは良いのですが、自慢話が大げさにならないようにしましょう。自慢話の後に挫折や失敗したエピソードなどを交えた内容にすればバランスの取れた内容になるので、これも1つの手です。

また、来賓者の方が多く参加する祝賀会の場合、挨拶・スピーチの中に『これも皆様のおかげです』と一言付け加えれば、好感度が上がりますね。

一方、来賓者側で挨拶・スピーチをする場合、招待されている側ですので、自分の事や自分の仕事ことばかり話してはいけません。

主催者側の顔を立てる内容の方が好ましいですが、その際は、主催者側との関係性を誇大し過ぎないように注意しましょう。

④綺麗な姿勢を意識する

挨拶・スピーチの時には、綺麗な姿勢を意識して堂々としましょう。背筋を伸ばして顎を少し引くと綺麗に見えます。

また、話す時は口をマイクから30cmほど離してみましょう。

手は前で軽く組み、足は、女性の場合かかとはつけつま先はやや開き気味、男性の場合は、肩幅より少し狭めに足を開きつま先をやや外側に向けた状態で立つと綺麗に見えます。

⑤視線の配り方を意識してみましょう。

文面ばかり、あるいは一点ばかりを見て挨拶・スピーチをするのではなく、聞いている相手を意識し、視線を配りましょう。

ポイントは、文章の句読点で目線を別の場所に移すことです。

特に、会場の多くが来賓の方ですので、主催側は、来賓側を意識しながら、色々な方向に視線を配りましょう。

来賓側は、主催側に多く目線を向けるように挨拶・スピーチをしましょう。

⑥はっきり聞き取りやすい挨拶・スピーチを心がけましょう。

挨拶・スピーチをする際には、特に話し方に意識をして欲しいです。

間がない、早口又は単調な話し方では、相手に伝えたいことが伝わりにくく、聞き取りづらいので、不快感の与えてしまうことがあると思います。

話す時は、一度一呼吸おいてゆっくり抑揚をつけた話し方をしましょう。

主催側、来賓側別の例文

主催側

例:就任の祝賀会

本日はお忙しい中、私○○の就任祝賀会にお越し下さいまして、ありがとうございます。

堅苦しいことはぬきにいたしましておくつろぎいただき、楽しいひと時を過ごして頂ければと思っております。

このような日が迎えられましたのも、○○様をはじめ、こうしてお集まりいただきました皆様のおかげでございます。

(就任までのエピソードや今後の抱負)

誠に簡単ではございますが、本日お越しくださった皆様のご健勝を祈念いたしまして、私からのお礼のご挨拶とさせていただきます。

最後に○○の更なる発展並びに、ご臨席賜ったご来賓の皆様のご健勝とご多幸を記念いたしまして私の挨拶とさせていただきます。

 

ポイント:主催側の挨拶では、必ずスピーチの冒頭に参加者に向けて感謝の言葉を入れる。特にお世話になった方などの名前を挙げると◎

また、『誠に簡単ではございますが』は、文章の内容や長さではなく、『感謝をつたえるには足りない』という意味の事なので、文末に入れると◎

来賓側

例:株式会社〇〇様、創業50周年誠におめでとうございます。

先ほどご紹介いただきました△△と申します。

本日はこのような記念すべき会にお招きいただき、誠に光栄に存じます。

株式会社○○様とは、弊社が創業して幾ばくも経たない頃からお付き合いさせていただいておりましたゆえ、他人事とは思えない喜びを感じております。

(来賓側から見た主催側の良いところ)

最後に皆様の一層のご精進と株式会社○○様の更なる発展を祈念いたしましてお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

挨拶文を考える際には時間や文字数、自慢話にも気を付けて欲しいのですが、特に『忌み言葉・重ね言葉』はお祝いの席に相応しくないので、覚えておきましょう。祝賀会に関わらず、祝いの席である所ではNGです。

スピーチ自体、緊張してしまう方もいらっしゃると思いますが、自分に自信を持って、おめでたいことをお祝いしたいという『気持ち』がきちんと伝わるようなスピーチ・挨拶ができればよいと思いますので、変に格好つけたりせず、自分らしい形で相手を祝福してきてください。