歓送迎会の司会進行マナー!当日の流れ・挨拶の順番からそのまま使える台本例文まで解説
2026/3/19
「歓送迎会の司会を頼まれたけれど、何から喋ればいい?」「失礼のない挨拶の順番や、会をダレさせない進行のコツを知りたい」主役を送り出し、新しい仲間を迎える大切な場。その進行を任される司会者の役割は、単なる「喋り手」ではなく、会場の空気を作り、会を円滑に進める「司令塔」です。
本記事では、歓送迎会の司会進行における基本のマナーと、そのまま使える台本例文をまとめました。
間違いのない挨拶の順番(式次第)の組み方から、コピー&ペーストして使えるシーン別の台本、そして当日のハプニングにも慌てないための進行のポイントまで詳しく解説します。
しっかりとした「進行表」と「台本」の準備があれば、当日の緊張は自信に変わります。主役も参加者も心地よく過ごせる、素敵な会を演出するためのヒントを確認してみましょう。
なお、事前準備の進め方や会場選び、挨拶の作法などを網羅的に知りたい方は、以下のまとめ記事もあわせて参考にしてください。
歓送迎会とは?意味や開催時期から幹事が知っておきたいマナーまで徹底解説
Contents
歓送迎会の司会進行は「準備」が重要
歓送迎会の司会をスムーズに進めるために必要なのは、トークの流暢さではなく「進行表」と「台本」の準備です。
司会で失敗するパターンの多くは、「次に誰が何を話すのか」という段取りが曖昧なまま本番を迎えてしまうことにあります。特にアルコールが入る宴会の場では、予定通りに進まないことも多いため、以下の2点を手元に用意しておくのが確実です。
- 進行表(タイムスケジュール): 何時にどの工程(挨拶や乾杯など)を始めるかの目安
- 進行台本: その場で話す言葉を具体的に書き起こしたもの
「これさえ見れば次にやるべきことがわかる」という状態を作っておけば、当日の緊張は大幅に抑えられます。言葉を丸暗記しようとせず、台本を堂々と読み上げるスタイルで臨むのが、ミスを防ぎ、参加者に安心感を与える一番の方法です。
【基本の式次第】歓送迎会の流れと挨拶の順番
歓送迎会をスムーズに進めるためには、一般的な「式次第」の流れと、登壇者の「役職順」を正確に把握しておく必要があります。基本のマナーに沿った構成は以下の通りです。
<一般的な進行スケジュール>
- 開会の辞: 司会者による開始の宣言
- 挨拶(歓迎・送別): 部署の責任者など、最も役職の高い方による言葉
- 乾杯の音頭: 役職が3番目、あるいは2番目の方(※会場を盛り上げる役割)
- 食事・歓談: しばらくの間、自由な時間を作る
- 主役へのギフト贈呈: 花束や記念品の受け渡し
- 主役による挨拶: 新しく入る方、去りゆく方からの言葉
- 中締めの挨拶: 役職が2番目の方による締めの一言
- 閉会の辞: 司会者による終了の案内と、二次会などの告知
挨拶を依頼する「役職順」の注意点
ビジネスシーンの宴会では、挨拶の順番を間違えると失礼にあたります。基本的には「一番高い役職の方から順に」が鉄則ですが、乾杯と中締めについては少し工夫が必要です。
- 最初の挨拶: その場にいる中で、最も役職が高い方にお願いします。
- 乾杯: 本来は3番目の役職の方にお願いするのが通例ですが、参加人数が少ない場合は、最初の挨拶と乾杯を同じ方(最高責任者)にまとめていただく形でも問題ありません。
- 中締め: 一般的には、2番目の役職の方にお願いします。
幹事さんは、事前にお願いする方へ「当日の何時頃に、どの役割(乾杯や中締め)をお願いしたいか」を伝えておきましょう。
【シーン別】そのまま使える司会進行の台本例文
司会進行の台本は、一言一句を完璧にする必要はありません。ポイントとなる場面での「定型文」を持っておくだけで、言葉に詰まるリスクを大幅に減らせます。
開会〜挨拶・乾杯の台本
会の始まりは、場の空気を落ち着かせ、注目を集めることが重要です。
開会の宣言
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皆様、お疲れ様です。お時間になりましたので、ただいまより〇〇さんの歓迎会(および△△さんの送別会)を執筆いたします。本日司会を務めます、〇〇部の(自分の名前)です。よろしくお願いいたします。 |
最初のご挨拶の紹介
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まずは開会にあたりまして、〇〇部長よりご挨拶を頂戴したく存じます。部長、よろしくお願いいたします。 |
乾杯の音頭
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ありがとうございました。続きまして、乾杯の発声に移らせていただきます。乾杯の音頭を、〇〇課長にお願いしたく存じます。皆様、グラスのご準備をお願いいたします。 |
歓談〜ギフト贈呈・主役の挨拶
会が盛り上がってきたところで、メインイベントへとスムーズに繋げます。
歓談の案内
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ありがとうございました。それでは、お食事とお飲み物のご用意ができておりますので、しばらくの間、ご歓談をお楽しみください。 |
ギフト贈呈の進行
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宴もたけなわではございますが、ここで主役の〇〇さんへ、部署一同より記念品の贈呈を行いたいと思います。プレゼンターの△△さん、お願いいたします。 |
主役による挨拶
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続きまして、〇〇さんより一言ご挨拶をいただきます。お願いいたします。 |
中締め〜閉会の辞
最後は会の余韻を残しつつ、時間通りにしっかりと締めくくるようにしましょう。閉会後は忘れ物や二次会の案内など、具体的な事務連絡を忘れずに入れましょう。
中締めの紹介
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楽しい時間はあっという間ですが、お時間となりました。ここで一度、中締めとさせていただきます。中締めの挨拶を、〇〇部長にお願いいたします。 |
閉会の宣言(二次会の告知)
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ありがとうございました。以上をもちまして、本日の歓送迎会を終了とさせていただきます。お忘れ物のないよう、お手元を今一度ご確認ください。なお、二次会を予定しております『〇〇(店名)』は、ここから歩いて5分ほどの場所にございます。ご参加いただける方は、私(司会者)の周りにお集まりいただけますでしょうか。本日は誠にありがとうございました |
司会をスムーズに進めるための3つのポイント
進行表と台本を用意しても、本番では予期せぬ事態が起こることもあります。当日の進行をより円滑にするために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
マイクの受け渡しで「話し出し」をサポートする
司会者がマイクを扱う際、最も意識すべきは登壇者がスムーズに話し出せる環境を作ることです。
挨拶をお願いする際は、マイクをそのまま手渡すのか、自分が持ったまま相手に向けるのかを、相手の役職や状況に合わせてあらかじめ決めておきましょう。
特に身長差がある場合、マイクの高さが合っていないと登壇者は話しづらさを感じてしまいます。サッと高さを調整したり、一言「マイクの高さ、失礼いたします」と添えたりする配慮があるだけで、登壇者は余計な気を遣わずに挨拶に集中でき、会全体の進行もぐっと丁寧な印象になります。
「時間」は歓談時間で調整する
宴会では挨拶が長引いたり、料理の提供が遅れたりと、予定より時間が押してしまうことがよくあります。
進行が遅れていると感じたら、固定されているイベントを削るのではなく、フレキシブルに動かせる「歓談の時間」を数分短縮することで全体の帳尻を合わせましょう。
逆に予定より早く進みすぎている場合は、無理に催し物を詰め込まず、歓談を長めに取って会場の様子を伺うのが得策です。最終的な終了時間を守ることは、参加者だけでなく会場側への重要な配慮にも繋がります。
急な変更のための「代案」を用意しておく
「挨拶をお願いしていた上司が急用で席を外した」「主役へのギフトの到着が遅れている」といったトラブルは、実際の現場では決して珍しくありません。万が一の不在に備え、事前に「次に役職が高い方は誰か」をリストアップしておくなど、代役のシミュレーションをしておきましょう。
また、進行のカットや順番の入れ替えが必要になった際、自分一人で抱え込まずにサブの幹事や周囲の信頼できる同僚とすぐに相談できる体制を整えておくと、不測の事態にも冷静に対応できます。
温かい進行で主役と参加者の心に残る会にしよう
司会進行の役割は、単にプログラムを消化することではありません。主役を心から送り出し、新しい仲間を温かく迎え入れるための「場作り」をすることに本質があります。
たとえ途中で言葉に詰まったり、小さなハプニングが起きたりしても、一生懸命に会を良くしようとする姿勢は必ず参加者に伝わります。形式通りの完璧な司会を目指すよりも、主役への配慮や参加者への目配りを忘れない「温かい進行」を心がけましょう。
しっかりとした準備と台本があれば、当日は余裕を持って周囲を見渡せるはずです。幹事としての最後の大仕事、自信を持ってマイクを握り、素敵な歓送迎会を演出してください。

