忘年会案内メールの書き方と注意点【社内・社外の文例&テンプレートつき】
2025/11/21
忘年会の案内メールは、社内と社外で適切な書き方や配慮が異なるため、文面作成に迷いやすいものです。読み手が迷わず参加を判断できるよう、必要な情報を整理して、わかりやすく伝えることが大切です。
本記事では、忘年会案内メールの基本構成から、社内・社外それぞれに適した文例、さらにそのまま使える無料テンプレートまでまとめて紹介します。送るタイミングやマナーも押さえていますので、短時間で案内文を整えたい幹事・総務の方はぜひ参考にしてください。
Contents
忘年会の案内文を作る前に押さえたい3つのポイント
忘年会の案内文は、読み手が迷わず参加可否を判断できることが大切です。ここでは、案内文を作るときに押さえておくと良いポイントを3つにわけて紹介します。
伝えるべき情報を整理しておく
案内文は、必要な情報が一目で伝わることが大切です。まずは、日時・場所・目的・会費など、参加判断に必要な項目を整理しておくと、読み手の迷いを減らせます。
とくに大人数の忘年会では、会場までのアクセスや受付方法など、細かな情報が抜けると当日のトラブルにつながりやすいため、事前にリスト化しておくと安心です。説明が長くなりすぎないよう、ポイントを箇条書きにするイメージを持っておくと、読みやすい案内文に仕上がります。
社内・社外で表現を分けて考える
忘年会の案内は、宛先によって適切な表現が異なります。社内向けは簡潔でフランクな文面でも問題ありませんが、社外・取引先向けの場合は、丁寧な敬語表現と理由づけを意識することが重要です。
同じ内容でも、読み手の立場によって受け取り方が変わるため、案内文を作る前に「誰に送るのか」を明確にすると、失礼のない文面を作りやすくなります。結果的に、返信率や参加率の向上にもつながります。
参加可否の回答期限を明確にする
忘年会は会場側との人数連絡や料理手配があるため、参加人数の確定が遅れるとスケジュールに支障が出やすくなります。案内文の段階で回答期限をはっきり示すことで、幹事の負担を軽減できます。
とくに年末は業務が立て込みやすいため、期限を「○月○日(◯曜)まで」と具体的に提示しておくと、読み手が行動しやすくなります。返信フォームや社内ツールへのリンクを添えると、よりスムーズに回答を集められます。
社内向けの忘年会案内メールの書き方
社内向けの案内メールは、必要な情報を簡潔にまとめることがポイントです。読み手が多忙な中でもすぐに内容を把握できるよう、構成をシンプルにしておくとスムーズに参加判断ができます。ここでは、基本の流れと用途別の文例を紹介します。
基本構成
社内向け案内文は、短くまとまっているほど読みやすくなります。最初に開催目的や日時を示し、その後に会場・会費といった実務情報を続けると、参加可否を判断しやすくなります。
とくにメールの場合は冒頭で「忘年会のお知らせ」と明確に伝えることで、読み手が内容をすぐ理解できます。最後に回答期限や返信先を記載しておくと、スムーズに出欠を回収できます。
|
【構成例】
|
【文例】全社向け案内
全社向けの案内は、誰が読んでも内容がわかるように、特定部署だけが理解できる表現を避けることが大切です。目的と日時を先に伝えると、参加するべきイベントであることがすぐに判断できます。
|
件名:忘年会開催のお知らせ 各位 日頃の労をねぎらい、交流を深める機会として、下記の通り忘年会を開催いたします。 ■日時:12月15日(金)19:00〜 準備の都合上、参加可否を【12月5日(火)】までにご返信ください。 |
【文例】部署・チーム向け案内
部署単位の場合は、チーム内の空気感に合わせて少し柔らかい表現を使うと読みやすくなります。ただし、日時や会費といった必要情報は省かないように意識します。
|
件名:◯◯部 忘年会のお知らせ ◯◯部のみなさん ■日時:12月8日(金)18:30〜 参加可否について、【12月1日(金)】までにご回答ください。 |
【文例】参加可否を回答してもらう場合
回答を必ず集めたい場合は、本文中で“返信必須”であることを明確にします。回答方法をリンクやチェック形式にしておくと、よりスムーズに回収できます。
|
件名:忘年会参加可否のご回答をお願いします 各位 ■日時:12月20日(水)19:00〜 【回答期限:12月10日(日)】 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 |
社外・取引先向け忘年会案内メールの書き方
社外・取引先へ送る忘年会案内は、社内向けよりも丁寧さが求められます。失礼のない表現に整えつつ、参加するメリットや開催趣旨も添えると、読み手に安心感を与えられます。ここでは、社外向け案内で押さえたいポイントと、用途別の文例を紹介します。
基本的なメールの構造は社内向けと同じですが、社外向けの案内文では、丁寧な敬語と端的な説明を心がけることが大切です。忘年会は業務外のイベントになるため、相手の時間をいただくことに配慮した文章にすることで、礼儀正しい印象を与えられます。
また、参加の意図や開催の趣旨を添えておくと「なぜ招かれているのか」が明確になり、相手も参加しやすくなります。日時・場所だけを伝えるのではなく、相手への敬意を込めた表現を意識すると好印象です。
【文例】取引先を招く場合
取引先を招待する場合は、日ごろの感謝を丁寧に伝えつつ、参加は強制ではないことを明確にします。負担を感じさせない案内文がポイントです。
|
件名:忘年会開催のご案内(株式会社〇〇様) 株式会社〇〇 平素より大変お世話になっております。株式会社□□の◯◯でございます。 日頃のご厚情への感謝を込め、ささやかではございますが、下記の通り忘年会を開催いたします。ご多忙の折とは存じますが、ご都合がよろしければぜひご出席いただけますと幸いです。 ■日時:12月14日(木)19:00〜 【ご回答期限:12月5日(火)】 今後とも変わらぬご厚誼のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
【文例】関係者のみを招く場合(少人数)
少人数の懇親を目的とした忘年会では、丁寧さを保ちながらも、少し柔らかいトーンにすることで温かみのある案内文になります。ただし、ビジネスマナーは崩さないことが重要です。
|
件名:年末懇親会のご案内 株式会社〇〇 いつも大変お世話になっております。□□株式会社の◯◯です。 日頃のご協力に感謝し、関係者の皆さまとささやかな懇親の場を設けることとなりました。差し支えなければ、ご参加いただけますと幸いです。 ■日時:12月12日(火)18:30〜 ご参加の可否につきまして、【12月4日(月)】までにご返信ください。 |
コピペで使える忘年会案内テンプレート
案内文を一から作るのは意外と時間がかかるものです。ここでは、社内向け・社外向け・招待状形式など、すぐに使えるテンプレートをまとめました。必要な部分を書き換えるだけで完成しますので、忙しい幹事の方はぜひご活用ください。
メールテンプレート(社内向け)
社内向けのテンプレートは、短文で必要な情報だけを押さえた構成がポイントです。全社・部署問わず使いやすいよう、標準的なトーンでまとめています。
|
件名:忘年会のお知らせ 各位 ■日時:[日付][曜日][開始時間] 出欠確認のため、【[回答期限]】までにご回答ください。 |
メールテンプレート(社外向け)
社外向けは社内よりも丁寧な言い回しが必要です。「ご多用のところ恐縮ですが」など、時間をいただく配慮を添えておくと、より丁寧な印象になります。
|
件名:忘年会開催のご案内([相手の会社名][担当者名]様) [相手の会社名] 平素より大変お世話になっております。[自社名]の[自分の名前]でございます。 日頃の感謝を込め、下記の通り忘年会を開催いたします。ご多用のところ恐縮ですが、ご都合がよろしければご出席いただけますと幸いです。 ■日時:[日付][曜日][開始時間] ご参加の可否について、【[回答期限]】までにご返信ください。 |
招待状テンプレート(文面形式)
メールではなく、文面として案内を残したい場合に使えるフォーマットです。パンフレット・社内ポータルなどにも転用できます。
|
[会社名・部署名] 拝啓 師走の候、皆さまにおかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて、このたび日頃の感謝を込め、ささやかではございますが忘年会を開催いたします。ご多忙中とは存じますが、ご臨席賜りますようお願い申し上げます。 ■日時:[日付][曜日][開始時間] つきましては、ご出欠のほど【[回答期限]】までにご連絡いただけますと幸いです。 |
案内文を送るタイミングとマナー
忘年会の案内文は、送る時期や連絡の仕方によって参加率が大きく変わります。年末はスケジュールが埋まりやすいため、早めの案内と丁寧なフォローが大切です。ここでは、案内文を送る適切なタイミングと、読み手に配慮したマナーを紹介します。
案内文は1か月前を目安に送る
忘年会の案内は、年末の忙しい時期に重なるほど予定が埋まりやすくなります。そのため、開催日の1か月前を目安に送るのがもっともスムーズです。
とくに大人数での開催や、会場手配の関係で人数確定が重要な場合は、早めの案内が幹事の負担軽減につながります。結果として、読み手も予定を立てやすくなり、参加率の向上が期待できます。
リマインドは1週間前と前日に送る
リマインドはしつこくならない範囲で、計2回程度が適しています。特に社内向けでは、連絡のタイミングが早すぎると忘れられやすく、遅すぎると予定調整がしにくくなります。
1週間前の連絡は「直近の予定として意識してもらう」ため、前日の連絡は「当日の持ち物や集合時間を再確認する」ために有効です。リマインドを適切に行うことで、当日の混乱を防げます。
相手に配慮した表現を心がける
社内外を問わず、忘年会は“業務外の時間を使ってもらう”イベントです。そのため、案内文では相手の都合に配慮した文面にすることが大切です。
とくに社外向けでは「ご多用のところ恐れ入りますが」など一言添えるだけで印象が良くなります。社内向けでも、強制ではないことを示したり、返信しやすい形に整えたりすることで、読み手の負担を減らせます。
オンライン開催の場合の注意点
オンライン忘年会では、URL・使用ツール・接続方法など、事前に伝えておくべき情報が増えます。とくに新人や外部ゲストが参加する場合は、操作方法の案内や事前テストの日時を明記するとスムーズです。
また、背景や服装などの“オンライン上のマナー”にも触れておくと、初めて参加する人にも安心感を与えられます。
忘年会の準備をスムーズに進めるために
案内文を送った後は、参加者のフォローや当日運営に向けた細かな準備が進んでいきます。幹事の負担を減らしつつ、参加者が安心して当日を迎えられるよう、最低限押さえておきたい実務ポイントをまとめました。
出欠管理を効率よく行う
忘年会準備で最も時間がかかるのが、出欠確認と人数管理です。回答方法を統一しておくと、情報が散逸せずスムーズに集計できます。
Googleフォームや社内チャットのアンケート機能を使えば、回答の集計も自動化でき、管理の手間を減らせます。会場との人数最終確定が必要な場合は、参加者に早めの締切を知らせておくと安心です。
当日連絡をまとめておく
忘年会当日は問い合わせが増えやすいため、事前に必要な情報を共有しておくと混乱を防げます。集合場所や受付時間、持ち物、服装などを簡潔にまとめておくことで、参加者が迷わず行動できます。
当日の連絡先(幹事の携帯番号など)を記載しておくと、遅刻や道に迷った参加者のフォローがしやすくなります。
司会進行や役割を明確にしておく
料理提供やプログラム進行をスムーズにするには、司会や受付担当など、役割分担を事前に決めておくことが大切です。曖昧なまま当日を迎えると、対応が遅れて場が締まらない原因になります。
簡単な進行台本を作っておくと、流れが可視化され、誰でも代行しやすくなります。抽選会や表彰がある場合は、必要物品をリスト化しておくと準備漏れを防げます。
追加連絡や変更があれば早めに周知する
会場の設備変更や、人事異動による出欠変更など、年末は急な変動が起こりやすい時期です。その際は、早めの周知がトラブル防止につながります。
連絡が遅れるほど混乱が大きくなるため、メール・チャット・掲示など複数の手段で伝えると安心です。特に社外ゲストがいる場合は、案内内容が不十分にならないよう注意が必要です。
まとめ
忘年会の案内文は、読み手が迷わず参加判断できるよう、必要な情報を整理して伝えることが大切です。
とくに年末はスケジュールが埋まりやすいため、適切なタイミングで案内を送り、必要に応じてリマインドや追加連絡を行うことで、準備がスムーズに進みます。
社内向け・社外向けでは表現が異なりますが、いずれも読み手への配慮を忘れず、丁寧でわかりやすい文面を意識すると、参加率の向上や当日の運営にも良い影響が生まれます。
本記事の文例やテンプレートを活用しながら、負担を減らしつつ、参加者が気持ちよく参加できる案内文を作成してみてください。

