表彰式に適した服装をシーン別に紹介
2022/10/11
2022/10/11
会社で成績を残した際や日々の努力が認められ、表彰式に参加する人の中には、どういった服装にすればよいか知りたい人もいますよね。また、会社でなくても子供の表彰式に、保護者として出席する機会もあります。
受賞者であれば、自身が主役であり、晴れの舞台でもあるため、場にふさわしい服装で出席することが望ましく、恥をかかないためにも表彰式のマナーについても知っておくことが大切です。
今回は、表彰式に適した服装をシーン別に紹介すると共に、表彰式のマナーや注意点、表彰式までに準備しておくことも紹介します。
Contents
表彰式の服装を選ぶ際のポイント
ドレスコードの指定がある場合にはドレスコードに従い、ドレスコードの指定が無い場合でもセミフォーマルかインフォーマルであることがマナーですが、服装を選ぶ際にも下記のポイントを参考に、表彰式に適した服装を選ぶようにしましょう。
男性の服装選びのポイント
- 表彰式の開始時刻に合わせて選ぶ
- スーツを着用しない場合でもジャケットと襟付きシャツは必須
- 会場を意識した小物を合わせる
表彰式の開始時刻に合わせて選ぶ
男性はスーツの着用がマナーではありませんが、スーツを選ぶ傾向があります。
単にスーツと言っても色々な種類があり、セミフォーマルでは、表彰式の開始時刻に合わせたスーツを着用することがポイントです。
開始時刻 |
スーツの種類 |
スーツの詳細 |
昼 |
ディレクターズスーツ |
ブラックのジャケットに、ブラックやグレーのストライプが入っているコールパンツを合わせる |
夜 |
タキシード |
ブラックのジャケットに、パンツと蝶ネクタイを合わせ、腹部に巻いてウエストラインを上げ、すっきりとした印象に見せてくれる飾り帯のカマーバンドを付ける |
昼夜問わず |
ブラックスーツ |
ダークスーツの黒よりも深い “漆黒” や “墨黒” と言われる濃い黒に染められ、高級な生地が使われている光沢のあるスーツ |
インフォーマルのスーツでは、ブラックスーツに加え、「ダークネイビー」「ブラック」「チャコールグレー」などの暗いカラーで染められたダークスーツを指します。
ダークスーツはビジネスシーンで着用される機会があり、「ビジネススーツ=ダークスーツ」と言われることもあるため、1枚持っておくと良いでしょう。
スーツを着用しない場合でもジャケットと襟付きシャツは必須
スーツの着用がマナーではないため、スーツを避けたコーディネートを考えている場合、ジャケットと襟付きシャツの着用を忘れないようにしましょう。
表彰式が真夏の暑い季節でも、きちんと感を出してくれるジャケットは必須アイテムです。
羽織るだけでフォーマル感がアップします。
また、ジャケットに合わせるシャツは襟付きの物を選びましょう。
襟のないノーカラータイプの物は、カジュアル感が強く、表彰式の場には適していないことがあります。
フォーマルな場に合った服装ができるよう、襟付きシャツを選び、色や柄が派手すぎず、スーツよりも薄めの色のネクタイを合わせることがポイントです。柄付きのネクタイを合わせる場合には、主張が少ない小さめのドット柄や小紋柄を選択してみましょう。
会場を意識した小物を合わせる
表彰式がホテルなどの高級な場であれば、会場に合わせて小物を付け足すことがポイントです。
小物を使いすぎると印象が悪くなってしまうため、アイテムは程々にすることが大切です。
ホテルなどの高級な会場では、ビジネスシーンやフォーマルシーンに問わず使える、スリーピーススーツやポケットチーフをプラスしてみましょう。シャツの袖に付けるカフスは、ジャケットを羽織ると見えなくなってしまいますが、何かの動作をした際にチラッとさり気なく見えるため、おしゃれ度がアップします。
また、全体のまとまりを考え、ベルトと靴の色は同色にすることが基本で、靴は革靴を履きましょう。
合皮やエナメル製でも問題ありませんが、おしゃれは足元から、という言葉があるように、靴を見ている人もいるため、手入れをしておくことが大切です。
女性の服装選びのポイント
- 羽織物をプラスして場にふさわしい服装を選ぶ
- 淡いカラーで人との差をつける
- シンプルなデザインで動きやすさも重視する
羽織物をプラスして場にふさわしい服装を選ぶ
女性はメインとなるドレスやワンピースを決めたら、ジャケットやボレロなどの羽織物をプラスしましょう。基本的に、「スーツ」「スカート+ジャケット」「ワンピース+ボレロ」の組み合わせが完成していれば、TPOに適したスタイルとなります。
露出は避けることが基本であり、羽織物があるだけで、ノースリーブのドレスやワンピースも選びやすくなり、男性同様に、羽織るだけでフォーマル度がアップします。
また、スカートの丈が短すぎることはNGですが、長すぎる物もあまり好まれません。スカート丈は膝丈の物が好ましく、清潔感のある印象を与えてくれます。
淡いカラーで人との差をつける
表彰式では、ブラックやネイビーの定番カラーは着回しが効くことから、人気がある傾向があります。他の出席者と差をつけるために、パステルカラーやスモーキーカラー、などの淡いカラーの物を選ぶようにしましょう。
カラーの入った物は、女性らしさがアップし、濃い色味ではなく淡い色味にすることで清潔感が増します。
とくに写真撮影では、ダークカラーのスーツを着用する男性が考えられるため、その中にかすかな色味が入ることで、写真も映え、好印象を残すことができます。
表彰式は晴れの舞台、お祝いの場、ということを考え、華やかに見えるスタイルにまとめることがポイントですが、保護者として表彰式に出席する場合は、主役である子供よりも目立たないように気をつけましょう。
シンプルなデザインで動きやすさも重視する
表彰式は立つ回数や座る回数も多いため、その動作を邪魔しないデザインや生地を選ぶようにしましょう。
身体を締めるタイトなデザインは、スタイルがよく見えることもあり人気ですが、座るたびにスカート丈を調整するなどがあっては、自身も大変で周りからの目もあまり良くありません。
少しゆとりあるデザインの方が、気持ちよく表彰式に参加することができます。
また、ドレスやワンピースに使われている生地にも注目しましょう。
ストレッチ性の無い生地よりも、ストレッチ性がある生地の方が動きやすさもあり、窮屈さも少なくなります。
購入を考えている方は、どんな生地が使われているかにも注目してみましょう。
子供の服装選びのポイント
受賞者である子供は、壇上で表彰状を受け取り、地元の広報紙や新聞に掲載される可能性があります。
大人と同様に、普段着を避け、フォーマル度の高い服装を選ぶことが大切です。
しかし、スーツやドレスなどは着る機会が少なく、着慣れていないこともあります。
大勢の出席者の前で表彰されるだけでも緊張するため、着慣れていないスーツやドレスでは子供の疲れも増加してしまいます。
少しでも子供がリラックスできるよう、下記のポイントを参考に選んでみましょう。
男の子の服装選びのポイント
学校の制服があれば制服で出席しても問題ありません。
特定の制服が無い場合には、長ズボン・襟付きシャツ・ベストもしくはセーターを用意しましょう。
靴はスニーカーでも問題ありませんが、子供の負担にならなければ、フォーマル靴を選びましょう。
スニーカーで出席する場合には、汚れているスニーカーは印象が悪くなってしまうおそれがあるため、綺麗なスニーカーを購入するようにしましょう。
女の子の服装選びのポイント
男の子と同様に、学校の制服がある場合には制服を用意しましょう。
女の子はスカートとブラウスにセーターやベスト、もしくはワンピースにカーディガンといったスタイルがほとんどです。
女の子もスニーカーで出席する場合には、綺麗なスニーカーを用意するようにしてください。
フォーマル靴で出席する場合には、飾りが付いている物や、キラキラした物がありますが、装飾が無く、黒の無地を選んでおいた方が無難です。
シーン別の表彰式に適した服装
表彰式に保護者として参加するのか、受賞者の妻として参加するのか、自身が受賞者なのか、シチュエーションによっても選ぶ服装は変わります。
受賞者として表彰式に出席する場合
自身が主役となる表彰式では、記念撮影のことも考え、ある程度主張のあるドレス、かつ色味のあるドレスを選んでみましょう。
ダークカラーのドレスでもデザイン性が高ければ華やかな印象になります。
社内の表彰式では、ジャケットをプラスし、華やかな中にも落ち着きのある印象にすることで好印象です。
ジャケットでシンプルになりすぎる場合には、ブローチやヘアアクセで華やかさをプラスしましょう。
同伴者として表彰式に出席する場合
主役が夫や家族の表彰式では、目立ちすぎず、主張の少ない物を選びましょう。
主役よりも目立ってしまうと、悪印象になってしまうため、主役の立場を立てることを第一に考えます。
ダークカラードレスに若干の光沢や、デザインで華やかに見えるものがおすすめです。
肩や胸元の露出は控え、上品で華やかな印象にまとまるコーディネートを目指しましょう。
保護者として表彰式に出席する場合
子供が主役となり、保護者として表彰式に出席する場合は、清潔感があり、品のあるスタイルになることを第一に考えます。ツイード素材のジャケットは、保護者らしく優しい雰囲気やエレガントさを演出してくれるため検討してみましょう。
親子でお揃いのワンピースを着用することで注目が集まり、ジャケットを羽織れば落ち着きのあるスタイルにすることができます。
知っておくべき表彰式のマナー
主催側、出席者、受賞者など、全ての人が表彰式に出席する場合に、知っておくべきマナーがあります。
主役ではない場合も、出席者としてマナーを把握し、マナーを守った行動が求められます。
〔プレゼンター〕表彰状の渡し方
表彰式で表彰状を渡す人のことをプレゼンターと言います。
プレゼンターも受賞者に対して正しく贈呈することが望ましく、当日までに渡し方を確認しておくようにしましょう。
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賞状が額に入れられた状態のものを授与することがありますが、額とは別に、表彰状のみを直接渡し、額は別で渡すことがマナーとされています。表彰式が始まる前に、額に入っている表彰状を見つけた場合には、担当者へ声をかけて説明してみましょう。
〔受賞者〕表彰状の受け取り方
受賞者は席からステージへ登壇し、表彰状を受け取るパターンが多く、動作や礼の細かなマナーがあります。しかし、緊張している中でマナーを1つ1つ覚えるのは大変なため、必ずしもマナー通りにやらなければいけないわけではありません。
ぎこちない歩き方や、終始固い動作になってしまうことは避けた方が良いため、参考程度にマナーを確認しておきましょう。
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受け取った表彰状を2つ折りにすることはNGとされているため、気をつけましょう。
また、歩き出す足は左から、下がる足は右から、というマナーもありますが、厳しくマナーとして言われているわけではないため、参考程度に覚えておくといいでしょう。
〔主催者〕出席者の配置位置
舞台には上手と下手があり、司会者の位置や役職の位置が上手と下手で決められていることがほとんどです。
会場の作りによっては進行のやりやすさ等を考慮して、基本的な位置とは反対になることもありますが、一般的な配置位置を把握しておくようにしましょう。
客席から見て舞台の右手側が上手、左手側が下手になります。
進行役である司会者は、下手に位置します。プレゼンターである偉い方は下手、受賞者は上手に位置することが一般的です。
配置位置は厳しく言われているわけではありませんが、主催側、もしくは担当者として、会場の最低限の用語や知識は知っておいた方が設営もスムーズに進みます。
受賞者が表彰式までに準備しておくこと
表彰式の服装を考えることは重要ですが、服装以外にも、受賞者であれば表彰式当日までに行っておくべき準備があります。
準備を行うことで、緊張も和らぎ、リラックスした気持ちで表彰式に臨むことができるため、準備内容もチェックしておきましょう。
受賞時の挨拶内容のまとめ
受賞者はマイクの前で受賞した喜びを述べますが、挨拶の内容がまとまって無く、その場の勢いで話すのは避けましょう。
表彰式を準備してくれた担当者や、プレゼンターに対しても失礼にあたる可能性があります。
挨拶内容のポイントは、起承転結を意識した内容にすることです。
思いつきで話をしても、伝わりにくい内容になってしまい聞いている側も飽きてしまいますが、起承転結があることで相手に伝わりやすくまとまりのある文章にすることができます。
表彰式の挨拶で起承転結を付ける場合は、起→受賞に対する気持ちと感謝、承→受賞に関するエピソード、転→関わってくれた方への感謝、結→今後の抱負や目標、のようにメリハリを付けた構成にしましょう。
流れのある内容にすることで、聞いている側も気持ちよく聞くことができます。
受賞時の挨拶の練習
挨拶内容がまとまったら、実際に練習をして、スムーズな挨拶を目指しましょう。
内容は決まったけれど、実際の挨拶でつまづいてしまい、台無しになってしまうことがあります。
家族や友人、上司などに協力してもらい、聞き手になってもらうなどの練習は必要です。
挨拶時の話し方や目線など、自分では気付かない点も、練習をすることで改善でき、印象の良い挨拶にすることができます。
協力者が近くにいない場合は、自分の姿を動画で撮影し、チェックすることも練習方法のひとつとして有効です。
表彰式の流れの確認
会社や業界によって表彰式の内容は様々です。どのような流れで表彰式が進んでいくのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。
担当者に確認できるのであれば、当日のプログラムを聞いて、流れを把握すること、もしくは過去の表彰式に関して調べるなど、事前に確認しておきましょう。
挨拶の持ち時間等も合わせて確認することで、時間を気にせず挨拶を行うことができます。
長時間の表彰式となれば、服装や持ち物等も変わってきます。
表彰式後に懇親会等を予定している場合もあります。
気持ちをリラックスさせて表彰式に参加するためにも、当日の流れの確認は重要です。
まとめ
男性が服装を選ぶ際のポイントは、表彰式の開始時刻に合わせること、ジャケットと襟付きシャツが必須であること、会場に合わせて小物を選ぶことであり、子供の服装を選ぶ際には、慣れない表彰式で疲れないために、リラックスできる服装を選ぶことが重要です。
女性は、どの立場で表彰式に出席するかがポイントで、シーン別に適した服装があります。どのシーンでも、上品かつ華やかな印象にまとめることがポイントであり、派手すぎず、シンプルかつ動きやすい物を選ぶことを意識しましょう。