会社の入社式で挨拶するときの例文と注意点を解説

2022/3/31

2025/02/26

入社式では会社側と新入社員側、どちら側からも挨拶する時間が設けられています。どちらの挨拶もそれぞれに意義がありますが、何を話せばいいか悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、入社式での挨拶について解説します。会社側と新入社員側、それぞれの立場からの挨拶について例文も交えて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

入社式での挨拶の構成

入社式での挨拶の構成は、会社側と新入社員側で異なります。

【会社側の挨拶の構成】

  • 自己紹介
  • 入社を歓迎する言葉
  • 激励
  • 企業理念、または職務上で大切にしていること
  • 新入社員に期待すること

会社側の入社式の挨拶では、自己紹介や新入社員への思い、共有しておきたい理念などを伝えます。新入社員に会社の一員としての自覚を高めてもらえるように意識しましょう。

【新入社員側の挨拶の構成】

  • 自己紹介
  • 入社式開催のお礼
  • 入社を喜ぶ言葉
  • 今後の抱負
  • 指導をお願いする言葉

新入社員側の入社式の挨拶では、自己紹介や入社に際しての思いや指導をお願いする言葉を伝えます。上司や先輩に、自分がどんな人間でこれからどのように仕事に取り組んでいきたいのかを伝えるようにしましょう。

会社側でも新入社員側でも共通して言えることは、挨拶は長くなりすぎない方がいいということです。スピーチにかかる時間は、原稿300字で1分間が目安となります。新入社員側は会社から指定された目安時間があればそれに合わせて内容を調節しましょう。

会社側も時間が決まっていればそれに合わせます。時間が決まっていない場合でも、長時間の話は新入社員が集中できなくなる可能性もあるため、5分以内で収めることをおすすめします。

会社側の挨拶の例文

会社側の挨拶の例文を立場別で紹介します。

【会社側の挨拶の例文】

  • 社長が挨拶するときの例文
  • 役員が挨拶するときの例文
  • 先輩社員が挨拶するときの例文

全員の挨拶の内容が似ていると、新入社員の印象に残らなかったり集中力が切れてしまったりする可能性があるので、話が重複しないように事前に社員間で調整しておくと良いでしょう。

社長が挨拶するときの例文

社長の挨拶は会社側の挨拶として最も注目されます。会社の代表として会社の成り立ちや企業理念、市場動向を踏まえたこれからの経営など、会社全体の目標について話しましょう。

【例文】

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。〇〇株式会社社長〇〇と申します。

皆さんの入社を心から歓迎します。

当社は〇〇年より創業し、創業以来【〇〇】を理念として経営を行ってきました。この理念を大切にして行動してきたことで、業界トップクラスの実績を作り、社会に貢献できる会社となりました。

現在の市場の動向は〇〇となっており、〇〇の目標を達成するべく社員一丸となって取り組んでいます。皆さんの若いエネルギーと才能を活かしてもらえることを期待しています。

皆さんはそれぞれに夢を持って入社してこられたと思います。仕事をする上で苦労することもあると思いますが、それぞれの夢を叶えられるよう、お互いに協力し合ってともに成長し、さらなる発展を目指していきましょう。

この例文は330字ほどで、スピーチ時間としては約1分となります。会社の特徴や経営理念を追記して1500字以内に収めて、5分以内で終われる挨拶文を作成しましょう。

役員が挨拶するときの例文

役員の挨拶では、企業で取り組んでいる具体的な事業の例や力を入れている話を盛り込みます。社長と重複しないように気をつけましょう。

【例文】

新入社員の皆さん、改めて入社おめでとうございます。株式会社〇〇の〇〇と申します。

皆さんと一緒に働けることをうれしく思っています。

当社はこれまで〇〇に力を入れ、社会に貢献する企業を目指してまいりました。

現在ではさらに〇〇に挑戦し、競争力の強化を目指しています。

新入社員の皆さんにもこれらの取り組みに参加していただき、一緒に事業を盛り上げていけたらと思っています。

当社では社員が声をあげやすい環境を作っています。皆さんも気付いたことがあれば、なんでも伝えてください。円滑なコミュニケーションを継続することで組織としてのパフォーマンスも向上していきます。皆さんの新しいアイディアに期待しています。

大変な時もあると思いますが、ともに学び、成長への道を切り開いていきましょう。

この例文は330字ほどで、スピーチ時間としては約1分となります。実際の会社の取り組みの事例や会社として新入社員に期待する働きを追記し、1500字以内に収めて、5分以内で終われるように調整しましょう。

先輩社員が挨拶するときの例文

先輩社員の挨拶は、新入社員にとって最も近い立場の人からの言葉となります。新入社員の期待や不安に寄り添い、自身の経験談なども盛り込んだ挨拶を行いましょう。

【例文】

皆さん、入社おめでとうございます。入社〇年目の〇〇と申します。

入社した当初は緊張して不安もありましたが、多くの先輩方に指導していただきながら業務に取り組む中で、少しずつ自信を持てるようになりました。

今では〇〇というプロジェクトも任され、毎日頑張っています。

最初からうまくいくということはありません。困ったら先輩たちを頼ってください。私も精一杯サポートしていきますので、みんなで力を合わせて頑張っていきましょう。

この例文は210字ほどで、スピーチ時間としては1分以内で終わります。実際の成功や失敗の経験談を追記し、1000字以内に収めて2〜3分で終われるように調整しましょう。

新入社員側の挨拶の例文

新入社員側の挨拶の例文をパターン別に紹介します。

【新入社員側の挨拶の例文】

  • 基本の例文
  • 仕事への情熱をこめた例文
  • 謙虚な姿勢の例文

新入社員の挨拶は、会社側から目安の時間を指定されることがあります。与えられた時間の中で、入社するにあたっての自身の気持ちをしっかり伝えましょう。実際の経験や思い、勤務先の会社の背景に合わせて例文の内容を変更してください。

基本の例文

挨拶の基本の例文です。

【例文】

本日入社いたしました〇〇と申します。本日は私どものために立派な入社式を開催していただきありがとうございます。

これから会社の一員としてスタートできることに大きな喜びを感じています。

私は〇〇大学の出身で、大学で身につけた〇〇の知識を活かして、少しでも会社に貢献できればと思っております。

1日でも早く会社の売り上げに貢献できる人材となれるよう精進いたしますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

この例文は200字ほどで、スピーチ時間としては1分以内で終わります。ここに実際の経験を当てはめて、会社から与えられた時間の中で終われるように挨拶文を作成しましょう。

仕事への情熱をこめた例文

仕事への情熱をこめた挨拶の例文です。

【例文】

本日入社いたしました〇〇と申します。本日は私どものために立派な入社式を開催していただきありがとうございます。

子供の頃から〇〇が大好きで、この会社で働くことを夢見てきました。夢が現実となり、今日からこの会社の一員となれることを、心からうれしく思っております。

1日でも早く会社に貢献できる人材となれるよう最大限努力して業務に取り組んでまいります。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

この例文は200字ほどで、スピーチ時間としては1分以内で終わります。熱い思いがあれば伝えたいこともたくさんあると思いますが、会社から与えられた時間の中で終われるように挨拶文を作成しましょう。

謙虚な姿勢の例文

謙虚な姿勢の例文です。

【例文】

本日入社いたしました〇〇と申します。本日は私どものために立派な入社式を開催していただきありがとうございます。

株式会社〇〇の一員となれましたことを大変うれしく思っております。

〇〇社長をはじめとする皆様から激励のお言葉をいただき、身が引き締まる思いです。

1日でも早く会社に貢献できるよう精一杯努力してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

この例文は180字ほどで、スピーチ時間としては1分以内で終わります。新入社員として真面目に取り組む気持ちを伝えられる挨拶文です。伝えたい気持ちなどがあれば追記して、会社から与えられた時間の中で終われるように挨拶文を作成しましょう。

入社式で挨拶する時の注意点

入社式で挨拶する時の注意点は以下の4つです。

【入社式で挨拶する時の注意点】

  • 明るくハキハキと話す
  • 登壇から降壇までのマナーを意識する
  • 会社側はビジョンや価値観を新入社員に共有する
  • 新入社員側は抱負や意気込みを伝える

スピーチの仕方や登壇から降壇までのマナーは、新入社員側と会社側、どちらの挨拶の場合も気を付けるべき点です。後の2点はそれぞれの立場での注意点を解説していますので、状況に合わせて確認してください。

明るくハキハキと話す

入社式のスピーチでは、明るい声でハキハキ話すように心がけましょう。入社式は企業側と新入社員のメンバーが顔を合わせる場であり、互いの印象が決まりやすい場でもあるので、明るい調子ではっきりと話せた方が好印象を与えられるためです。

とくに原稿を読み上げていると早口になりやすく声も抑揚がなくなるので、スピーチの際はできるだけ前を見つつ聴衆の様子をうかがい、相手が聞き取りやすいようにと伝えることを意識しましょう。

ただし声に力を込めすぎてしまうと、横柄な態度と取られかねません。新入社員側はもちろん、会社側も新入社員を萎縮させてしまわないよう、肩の力を抜いて発声してみてください。

登壇から降壇までのマナーを意識する

登壇から降壇までのマナーは以下の通りです。

【登壇から降壇までの行動】

  1. 登壇前に役員席に一礼
  2. 壇上で全体に向き直り一礼
  3. マイク前で一礼
  4. 挨拶
  5. マイク前で一礼
  6. 壇上から降りる間際に全体に一礼
  7. 降壇後、役員席に一礼
  8. 着席

登壇時には役員席、壇上、マイク前での一礼、降壇時にはその逆で一礼します。演壇がない場合は指定の場所へと出てから同じ順序で行動します。

マイクは近付きすぎると声が割れ、遠すぎると声が入らないため、こぶし2つ分くらいの距離を空けて立ちましょう。

会社側はビジョンや価値観を新入社員に共有する

会社側の挨拶では、会社の理念やビジョン、大切にしている価値観を共有できる内容をスピーチに入れましょう。理念やビジョンを話すことで、新入社員の会社への理解を深めて共感を得られるためです。

会社の目標や目指す方向性を示すことで、新入社員に自身のキャリアプランについて考えさせるきっかけにもなります。また、会社のことをより理解することで、新入社員の働くことへのモチベーションアップや組織への帰属意識を高められるでしょう。

もちろん、企業理念の浸透は入社式だけで完成するものでなく、日常の業務や他のイベントを通じて継続的に行っていく必要があります。その第一歩として、新入社員の集まる入社式を起点に、継続的にビジョンや価値観を共有していくと良いでしょう。

新入社員側は抱負や意気込みを伝える

新入社員側の挨拶では、入社後の抱負や意気込みを伝えましょう。とくに新卒や未経験からの入社においては、企業側は新入社員のスキルよりも成長性を感じて採用していることが多く、抱負や意気込みを伝えることでこれから成長して会社に貢献してくれるだろうという期待につながるためです。

「早く仕事を覚えて一人前となり、戦力として活躍できるよう努力します」など、抽象的な目標や姿勢を述べるだけでなく、「業務に関連する資格取得を目指す」などの具体的な行動や目標を示す方が信頼感につながります。

一方、企業文化次第ではあるものの、「CMOになりたい」などあまりに高すぎる目標を掲げてしまうと無礼な印象を与えてしまうこともあります。そのため、具体的な目標を掲げつつも謙虚な姿勢を心がけるように意識してみてください。

まとめ

新入社員側の挨拶では、自己紹介、入社の喜び、入社後の抱負などを伝えます。会社側の挨拶では、自己紹介、入社のお祝い、企業理念や具体的な仕事について伝えます。

スピーチする時に気を付けるべき点は同じで、相手が聞きやすいようにハキハキと話すことや登壇から降壇までのマナーに注意しましょう。

入社式での挨拶はお互いのことを知る大切な場面です。入社式での挨拶でお互いに好印象を残せるように挨拶しましょう。