送迎会とは 送別会との違いは?
2020/9/14
2020/09/14
「送迎会」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「送別会」なら聞いたことはあるけれど「送迎会」はない、という方も多いでしょう。
そこで今回は「送迎会」とはなんなのか、「送別会」との違いについて解説していきます。
Contents
1.送迎会とは
(1)歓迎会と送別会を同時に行う会
「送迎会」とは、「歓迎会」と「送別会」を同時に行う会で、「歓送迎会」とも呼ばれます。
通常は新しく入ってくる人と離れる人のタイミングが同じになることは少ないため、歓迎会と送別会を別々に開催することが大半です。
人事異動などによって新しく入ってくる人と離れていく人が同時に部署に在籍する期間がある場合は「送迎会」としてまとめて行います。
(2)送迎会と送別会との違い
「送迎会」と「送別会」の違いは「歓迎会」を含むか否かという点だけです。
つまり「送迎会」であっても「送別会」で行われる会の催し物はほぼ全て行われます。
歓迎会と送別会では、どうしても今まで一緒にやってきた「送り出す人」の方に感情が乗りますよね。
そのため送迎会は比重としては送別会寄りであることが多く、新しく入ってくる人が顔見せをする催し物が追加されている送別会だと考えておけば問題ありません。
◯主なスケジュール例
送迎会 | 送別会 |
開会宣言 | 開会宣言 |
上司の挨拶 | 上司の挨拶 |
乾杯 | 乾杯 |
歓談・食事 | 歓談・食事 |
着任者挨拶 | 離任者挨拶 |
歓談・食事 | 締めの挨拶 |
離任者挨拶 | 閉会宣言 |
締めの挨拶 | |
閉会宣言 |
「送迎会」は「送別会」と比較して人数や催し物が多い分タイムスケジュールの管理や段取りが難しく、幹事の手腕が問われる会となります。
2.壮行会や激励会、慰労会との違い
送迎会とは会の名称は似ていませんが、壮行会や激励会、慰労会などといった内容の似ている会もあります。
(1)壮行会
壮行会は「主賓を送り出す会」のことです。
送別会と似ていますが、壮行会はポジティブなお祝いや応援の気持ちを込めることが多く、前途に向けて送り出すという意味合いの大きい会です。
基本的に前向きな出来事に対してしか行われないので、別れを惜しむことが多い送別会とは開催する目的が異なります。
(2)激励会
激励会は「主賓を励ます会」のことです。
激励会の特徴は、主賓が異動や退職などで離別したりといった主賓の立場の変化がなくても開催する可能性がある点になります。
「激励」が目的のため、重要なプロジェクトの立ち上げやスポーツの大会等、新しい挑戦の前に行われることが多い会です。
(3)慰労会
慰労会は「主賓を慰め労うための会」のことです。
頑張った人、お世話になった人をいたわり労う会なので、定年退職時に長年の苦労を労う、といった場合の他、大きな成果を出した人や大役を果たした人を労うという意味を持つ場合があります。
定年退職の際を含め、何か大きなことが終わった後の区切りとして行われる場合が多い会です。
3.送迎会を行う2つの理由
送別会や歓迎会とほとんど内容が変わらないのなら、わざわざ一緒にしなくても問題ないはずですが、最近では送迎会を行う割合が増えています。
なぜ送迎会を行うのでしょうか。
(1)宴会離れ
昨今では若者を中心に「宴会に行きたくない」と考える層が増えています。
実際、宴会は費用や時間を消費する上に、職場や仕事上の付き合いがある人間の集まりなので気を使う、といったデメリットも大きいと言えます。
そのため、最近では宴会の数そのものを減らす動きが強く、1回の開催で2回分の宴会を実施する手間をまとめられる送迎会はうってつけなのです。
(2)転職が増えた
送迎会が増える要因として、転職が増えたことが挙げられます。
昔は入社、退社のタイミングは年間でほぼ決まっており、年度末に退社、年度初めに入社となっていました。そのため入社と退社のタイミングが被ることがほぼなかったのです。
しかし昨今では転職をするのが当たり前になってきていて、中途退社や中途入社によって年度途中でも社員の入れ替えが起こりやすくなっています。
人数が変動しやすくなったことにより配置変更や異動も増えてきたため、送別会や歓迎会を別個にやっていると何度も何度も宴会をしなければなりません。
こうなると宴会ばかりに費用と時間を費やすのもつらいため、宴会の回数を節約できる「送迎会」の需要が高くなるのです。
まとめ
「送迎会」は「送別会」と「歓迎会」を合わせて一度に開催する宴会です。
最近の社会情勢の関係から需要が上がっているため、今後も開催が増加するでしょう。
参加する場合は、どんな会になるのか事前に予習して挑みたいところです。