送別会での乾杯の挨拶のポイント 退職理由ごとに例文を紹介
2020/3/10
2020/03/10
送別会は、今までお世話になった先輩や上司、同僚を快く送り出してあげる宴の場です。
そんな送別会を始める乾杯の挨拶は、非常に重要な役割と言えるでしょう。
通常は退職者の直属の上司が挨拶をする場合が多いですが、退職者と仲の良かった人が頼まれたり、場合によっては送別会の場で唐突に挨拶を振られてしまうことも。
今回はそんな時にも困らないよう、送別会での乾杯の挨拶のポイントと退職者の退職理由ごとに例文を交えて解説していきます。
Contents
1.送別会における挨拶のポイント
①乾杯の挨拶は簡潔に
②感謝の言葉を入れる ③退職者とのエピソードを入れる ④「乾杯」の一言は参加者と一緒に |
(1)乾杯の挨拶は簡潔に
基本的に、乾杯の挨拶が終わるまで送別会の会食は始まりません。
つまり、長く話をすればするほど、送別会の主役を含む参加者全員を待たせることになってしまいます。
特にフォーマルな場では、マナーとして参加者全員がグラスを手に持ち、立ったまま乾杯の挨拶を聞くことになります。
そんな状態で参加者を長く待たせるわけにはいきませんよね。
ですので、乾杯の挨拶は簡潔に、長くても1分程度で済ませていきましょう。
(2)感謝の言葉を入れる
送別会は、お世話になった人を送り出す会です。
そのため退職者に向けて、今までの感謝、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
「今までお疲れ様でした」や「ありがとうございました」という言葉を盛り込むのが基本ですが、相手が目上の方の場合、お疲れ様という言葉は失礼にあたりますので、「お世話になりました」に変更してください。
また、昇進による異動や転勤のための送別会の場合は「ご栄転おめでとうございます」と言葉をかけるのが一般的です。
それに加えて、新天地での活躍を祈る言葉につなぐと自然な挨拶を作ることができます。
(3)退職者とのエピソードを入れる
退職者と仲が良かった場合、仕事やプライベートでの退職者とのちょっとしたエピソードがあると場を和ませることができます。
といっても、乾杯の挨拶が長くなるのは問題なので、無理に入れる必要はありません。
(4)「乾杯」の一言は参加者と一緒に
挨拶の最後は「乾杯」の一言で締めくくります。
最後の唱和に入る前に「それでは」と少し大きな声で言うことで挨拶が終わり、これから乾杯することを参加者に伝えましょう。
この時に全員が飲み物を手に持っていることを確認します。
もし手に持っていない人がいる場合は「グラスをお手に取ってください」と一言伝えると親切です。
乾杯直前には一拍間を空けたり、高めにグラスを掲げたりして参加者がタイミングよく「乾杯」と言いやすくする環境を作ってあげましょう。
2.【退職理由別】送別会での乾杯の挨拶の例文
(1)異動、転勤する場合
転勤による送別会の場合は、先述の通り「ご栄転おめでとうございます」というお祝いムードを作ることと、これからの活躍についてお祈りする、というポジティブなスタンスの挨拶を心がけましょう。
◯例文
○○さん、この度はご栄転おめでとうございます。
新任地でも、どうぞお体に気をつけてご活躍ください。 また一緒に仕事をする機会がありましたら、その時は宜しくお願いします。 それでは! ご栄転される○○さんのご健勝とご活躍、株式会社○○のますますの発展をお祈りいたしまして、乾杯! |
(2)退職者が転職の場合
転職による送別会の場合は、あまり新しい仕事については言及しない方がいいでしょう。
転職先について本人があまり伝えていないことも多い上、次の仕事が決まっていない場合や転職先が同業他社の場合など、少々反応に困ってしまう場合もあるためです。
「新しい仕事でも活躍をお祈りしています」といった具合に具体的な言及は避け、激励の言葉をかけるのが無難です。
◯例文
○○さん、今までお疲れ様でした。
これから一緒にお仕事ができなくなるのは寂しいですが、新しい職場に行かれましてもお体に気を付けてご活躍ください。 それでは、○○さんのご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、乾杯! |
(3)退職者が定年退職の場合
定年退職の場合は、定年を迎えたお祝いとこれまでのねぎらいの言葉を中心に挨拶を考えていきましょう。
過去のことに触れる場合も多いため、思い出エピソードも入れやすくなるでしょう。
◯例文
○○さん、この度めでたく定年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
私は入社した当初から○○さんに厳しくも優しい指導をしていただき、ここまで成長することができました。本当に感謝しております。 長い間お世話になり、本当にありがとうございました。 それでは、○○さんのこれまでのご功労に敬意を表し、今後のご健勝とご発展をお祈りいたしまして、乾杯! |
(4)退職者が寿退社の場合
結婚というめでたい退職理由なので、お祝いの言葉をかけつつ未来の幸せを願う言葉を入れておきましょう。
カジュアルな送別会なら「乾杯!」の代わりに「結婚おめでとう!」と掛け声を変える、なんてアレンジも悪くありません。
いなくなるのが寂しい、というような内容を入れるのもいいですが、異性の場合にはいい印象を与えない場合もあるので控えた方がいいでしょう。
◯例文
○○さん、この度はご結婚おめでとうございます。
○○さんの新たな門出を、心からお祝い申し上げます。 これからは夫婦二人三脚で明るい未来を作っていってください。 それでは、○○さんのご健勝と末永いお幸せをお祈りいたしまして、乾杯! |
(5)退職者の退職理由が不明な場合
退職理由が不明な場合は、無難に激励の言葉を述べておきましょう。
◯例文
○○さん、今までお疲れ様でした。
これからもお身体に気を付けてご活躍ください。 それでは、○○さんのご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、乾杯! |
まとめ
今回は送別会における乾杯の挨拶について解説しました。
基本的に参加者はできるだけ早く乾杯をして会食に移りたいので、シンプルな挨拶が好まれます。
退職者とのお別れは寂しいですが、快く送り出してあげるために感謝と労い、これからの激励を述べて乾杯の音頭を取りましょう。