会社側が入社式で行う挨拶の例文を立場別に紹介

2024/1/30

2024/01/30

入社式では、会社側からの挨拶の時間が設けられています。社長はもちろん、役員や上司から挨拶があるケースもあるでしょう。今回の記事では、入社式で挨拶をする人の立場別に挨拶の例文を紹介しています。また、会社側からの挨拶を行う目的やポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【立場別】入社式での会社側の挨拶例文

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入社式で、会社側が行う挨拶の例文を紹介します。挨拶には、自己紹介と新入社員を歓迎する言葉を盛り込みましょう。

社長の挨拶

企業の代表である社長から新入社員に向けて、入社式での挨拶が行われます。歓迎の言葉と自己紹介から始めます。

会社の代表として、成り立ちや企業理念、これからの経営についてなど、全体の目標に言及した内容が好ましいです。最後に、新入社員に向けた、期待を込めた激励の言葉を盛り込みます。

【例文】

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。株式会社○○の社長、◆◆と申します。当社は2010年に創業し、社員数10名でスタートしました。今年、多くの新入社員の皆さんを歓迎でき、とても嬉しく思っています。

 創業当初より、当社は企業として【○○】を達成することを目標として経営を行ってきました。この目標に向けて、皆さんの新しいエネルギーと才能が大いに活かされることでしょう。

皆さんが新たな一歩を踏み出す今日は、未来への期待と共に、新たな挑戦への準備の日でもあります。当社では個々の力を重んじ、自らのアイディアやスキルを発揮できる環境を整えています。皆さんには、柔軟性を持ちつつ、自分の強みを最大限に発揮していただきたいと考えています。

組織としての一体感や協力が、目標達成に不可欠です。皆さんと共に働くことで、成果に対する達成感や絆が生まれ、より良い未来を築いていくことができるでしょう。

改めて、入社おめでとうございます。皆さんと一緒に、刺激的で充実した日々を過ごし、共に成長できることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

ありがとうございました。

役員の挨拶

社長の挨拶の内容と重複しないよう、注意が必要です。企業として取り組んでいることの具体例や、新しい取り組みについて説明すると良いでしょう。新入社員を歓迎する言葉は、忘れずに取り入れます。

【例文】

新入社員の皆さん、改めて入社おめでとうございます。株式会社○○の■■(氏名)と申します。皆さんが当社に入社することで、ますます活気のある職場となることを期待しています。

当社はこれまで様々な分野で成果を上げ、社会に貢献する企業を目指してきました。現在、私たちは環境への取り組みやサステナビリティへの配慮に注力しています。再生可能エネルギーの導入による社会的な課題の解決は、地域社会との調和や環境の保護の貢献につながっているでしょう。

また、今後も新たな挑戦として、デジタル技術をいかした新規事業の展開を行い、グローバルな市場における競争力の向上を目指しています。

新入社員の皆さんには、これらの取り組みに積極的に参加し、ご自身の視点やアイディアを活かしていただきたいと思います。一緒に未来を切り開いていけることを楽しみにしています。

入社おめでとうございます。ありがとうございました。

上司の挨拶

新入社員が配属される支店や、部署の上司からの挨拶です。日々の業務で重要視していることや、部署や支店での目標について触れましょう。社長や役員より、新入社員に近い視点で挨拶し、激励します。

【例文】

新入社員の皆さん、初めまして。営業部の■■(氏名)と申します。皆さんが当部署に加わることになり、大変嬉しく思っています。当部署はお客様との関係構築とビジネスの拡大に注力している重要な部署であり、皆さんの活躍が大いに期待されています。

具体的な目標として、今期の契約数を前年比○○倍、お客様満足度を向上させることを掲げています。これらの目標達成に向け、皆さんのパフォーマンスが大きく影響します。

皆さんそれぞれが主体的に行動し、積極的に新しいアイディアを出し合っていくことが求められます。お客様のニーズを的確に捉えたサービスを提供し、共に目標達成を目指しましょう。

困難な課題であっても、前向きにチーム一丸となって取り組むことが成長につながります。何か質問や悩みがあれば、遠慮なく相談してください。共に素晴らしい成果を上げられることを楽しみにしています。入社おめでとうございます。ありがとうございました。

先輩社員の挨拶

入社式では、比較的年齢が近い先輩社員の挨拶が行われるケースがあります。新入社員の不安に寄り添い。自身の経験をもとにした挨拶をしましょう。一緒に働く先輩社員として、歓迎の言葉を伝えます。

【例文】

皆さん、入社おめでとうございます。入社〇年目の○○(氏名)と申します。

当初、入社した際は緊張や不安でいっぱいでした。新しい環境や仕事に慣れるまでの期間は、誰でも感じるものです。しかし、その不安も同期や先輩たちと協力しながら業務をこなす中で、少しずつ克服していけることを実感しました。

私たちのチームは年齢が近く、お互いに支え合える素晴らしい仲間が揃っています。新しい環境での最初の一歩は大変かもしれませんが、皆で協力し、共に成長できることを楽しみにしています。

不安や質問があれば、どんどん声をかけてください。経験を共有し、お互いに助け合いましょう。素晴らしい社会人生活の一歩を踏み込んだ皆さんと働けることを、とてもうれしく思っています。入社おめでとうございます。ありがとうございました。

入社式で行う挨拶の目的と効果

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入社式で行う挨拶の目的を知って、文章を考えましょう。入社式で会社側が挨拶を行う目的には、以下のようなものがあります。

【入社式の挨拶:目的】
  • 社会人としての意識を持ってもらう
  • 企業への貢献意欲を向上させる

社会人としての意識を持ってもらう

学生から社会人として、気持ちを切り替えるきっかけとして入社式の挨拶を行います。社会における企業としての役割や取り組んでいる活動について言及し、企業への理解を深め、社会人としての意識を高めてもらいましょう。

社会人としての意識を持つことで、業務に対するモチベーションの向上や責任感の芽生えにつながります。

企業への貢献意識を向上させる

企業の代表である社長や役員、上司などから直接入社を歓迎する言葉を伝えられることで、企業の一員としての意識が高まります。

企業の一員として、入社して良かったと思えることで、新入社員の貢献意識が向上するでしょう。企業に対する貢献意識は、新しい戦力として成長していくために大切な意識です。

入社式の挨拶で盛り込みたい内容

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新入社員のモチベーション向上のために、入社式の挨拶で盛り込むと良い内容をチェックしておきましょう。

【入社式の挨拶:盛り込む内容】
  • 経営理念や企業が大切にする価値観
  • 失敗した経験
  • 具体的な成功事例

経営理念や企業が大切にする価値観

経営理念や企業として大切にしている価値観などを盛り込んだ挨拶をしましょう。社会人として企業に対する理解を深め、どのような心持で業務に取り組むべきかを考えるきっかけになります。

社長や役員からの挨拶で、直接企業の価値観について説明を受けることで、歓迎されていることが伝わりやすく、新入社員のモチベーション向上につながるでしょう。

失敗した経験

社会人の先輩として、自身が経験した失敗とそこから学んだことを挨拶に盛り込みます。新入社員が、経営者や上司をより身近に感じることで、企業の一員として業務に取り組む意識が向上します。

また、売上が伸び悩んだ時期や、同僚に助けてもらった経験を伝えましょう。新入社員から親しみを持ってもらい、近い存在に感じてもらうことで、親近感がわきチームの一員になった気持ちが芽生えます。

具体的な成功事例

企業として成功した、具体的な取り組みを紹介します。成功事例を聞き、新入社員が企業の一員として挑戦したいという意欲がわくでしょう。

成功するまでに、社員が一丸となって取り組んだと伝えます。また、活躍している従業員の具体的な例を挙げることで、新入社員の意欲をより刺激できます。

入社式での挨拶を成功させるためのポイント

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入社式での挨拶を成功させるために、3つのポイントを押さえておきましょう。

【入社式の挨拶:成功のためのポイント】
  • 簡潔に5分程度にまとめる
  • 歓迎する気持ちを盛り込む
  • 起承転結がある分かりやすい構成にする

簡潔に5分程度にまとめる

挨拶は5分程度にまとめましょう。5分を超える長い挨拶は、聞き手が集中力を継続できなくなり、話の内容が伝わらない可能性があります。しかし、短すぎる挨拶は、新入社員への歓迎の気持ちが伝わらない可能性があるので注意しましょう。

5分程度の挨拶が適切で、長くても10分以内に収めます。2,000字程度の原稿で、約5分の挨拶ができます。挨拶の原稿を作成したら、実際に時間を計りながら読んで練習しましょう。

歓迎する気持ちを盛り込む

挨拶の最初に、新入社員を歓迎する言葉を取り入れましょう。「入社おめでとうございます」だけでなく、新入社員が来てくれて嬉しいという気持ちが伝わるように工夫が必要です。また、企業の戦力として努力してほしいという内容に加え、新入社員の力に期待しているという激励の言葉を伝えましょう。

起承転結がある分かりやすい構成にする

起承転結がない挨拶は、注力して聞く部分が把握できず、内容が聞き手に伝わらない可能性があります。伝わりやすい挨拶をするために、起承転結を意識して原稿を作成しましょう。

また、挨拶は分からいやすい言い回しを意識します。作成した原稿に不安がある場合は、周囲に確認してもらい、修正しましょう。

オンライン入社式で行う挨拶の注意点

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オンラインでの入社式を行う場合は、以下の2つの点に注意しましょう。

【オンライン入社式:挨拶の注意点】
  • インターネット環境の確認
  • 話し手の顔がはっきり映るようにする

インターネット環境の確認

企業側のインターネット環境はもちろん、新入社員側が問題なく閲覧できるか、事前にリハーサルをして確認しておきましょう。接続不良が起こると、挨拶が途切れてしまい、内容が伝わらない可能性があります。インターネット環境の確認だけでなく、マイクや配線など音響機器のチェックも忘れずにしておきましょう。

話し手の顔がはっきり映るようにする

カメラの向きやピントを事前に確認して、話し手の顔がはっきりと映るか確認しておきます。話し手の顔がはっきりと見えることで、挨拶をきちんと聞いて内容を理解しようという気持ちが大きくなります。

まとめ

入社式での挨拶は、簡潔にわかりやすい内容でまとめましょう。社長や役員のような企業を代表する立場からの歓迎の言葉は、新入社員が社会人としての意識をしっかりともつきっかけとなります。紹介した例文を参考に、企業理念や取り組みの内容などを取り入れた挨拶文を作成しましょう。