研修の種類や内容は?カリキュラムの組み方も解説

2022/12/27

2022/12/27

ビジネスシーンで行われる研修には、いくつかの種類があります。

研修を行うときは、研修を行う目的やテーマを明確にし、目的を達成するための研修の種類や手法を選択することが大切です。

とくに新入社員向けに行われる新人研修では、新入社員それぞれのレベルに合わせたカリキュラムを組むことも重要でしょう。

今回は、ビジネスシーンで行われる研修の種類や内容、カリキュラムの組み方を紹介しています。

また、新人研修の流れについてもあわせて解説しているので、これから研修を担当する人は参考にしてみてください。

ビジネスシーンで行われる研修の種類

画像素材:PIXTA

ビジネスシーンで行われる研修には、「新入社員向けの新人研修」「中堅社員、管理職向けの研修」などの種類があります。

いくつかの研修の種類と内容をチェックしてみましょう。

研修の種類と内容

新入社員向けの研修

ビジネスマナー研修

社会人として基本的なビジネスマナーを学ぶ研修です。

名刺交換の手順や電話対応、身だしなみ、言葉遣いなどを学びます。

コンプライアンス研修

企業の規範を守るための研修です。社内外での個人情報の扱い方やハラスメントについて学ぶことができます。

コミュニケーション研修

ビジネスにおいて重要なコミュニケーションについて学ぶことができる研修です。

相手に内容が伝わりやすい表現や話の聞き方など、社内における上司や部下との関わり方だけなく、他社の方との関わり方も知ることができます。

PDCA研修

PDCAは、計画(Plan)実行(Do)検証(Check)改善(Action)の頭文字をとった言葉で、効率的に目標を達成するための手法のひとつです。

PDCAのサイクルについて学び、実践練習などを行うことで、実際の業務と結びつける方法を知ることができます。

OA研修

業務で使用するOA(Office Automation)機器の使用方法を学ぶ研修です。

WordExcelなどパソコンの基本的な使用方法はもちろん、普段の業務で必要な出退勤打刻やチャットツールの使用方法、独自で導入しているツールの説明などを行います。

マネー研修

マネー研修では、社会人になってから支払いが必要になる各種税金や社会保険がどのように支払われているか、給与明細の見方などを学びます。

貯蓄や資産運用についても学ぶことができるので、新人研修だけでなく従業員全体に向けた研修として行われる場合があります。

中堅社員向けの研修

ロジカルシンキング研修

物事を論理的に考え、問題の要素を把握した上でいくつもの視点から問題を解決するための方法を学ぶ研修です。

また、導き出した解決方法を相手に伝える方法も学ぶことができます。

チームビルディング研修

業務を行う上でのチームの重要さを知り、チーム内での自分がなにをするべきか、リーダーとなったときの振る舞い方などを学びます。

営業研修

営業担当者向けの研修で、営業におけるリサーチ力や交渉力を向上させるための研修です。

業界別の動向や新しい知識などについても学び、営業力の向上につながります。

メンバーシップ研修

チームのメンバーそれぞれが自分の役割を認識し、チームでの目標を達成するための方法を学ぶ研修です。

リーダーシップ研修

チームのリーダーとして、リーダーシップとは、チームメンバーの行動を促す方法などを学ぶ研修です。

リフレクション研修

新入社員の育成方法について学ぶ研修です。新入社員とのコミュニケーション方法や指導方法を学びます。

メンター研修

新入社員だけでなく、その他の従業員の精神面をサポートするメンターとしての役割を学ぶ研修です。

話を聞く力や理解する力を身に着けることが目的です。

管理職向けの研修

管理職の役割やマネージメント、組織運営など管理職に必要なスキルを学ぶための研修です。

コーチング研修

従業員の目標を達成するためのアドバイスを、会話をしながら行うコーチングスキルを身に着けるための研修です。

マネジメント研修

従業員の業務管理だけでなく、企業としての目標を達成するための人材マネジメント、企業の潜在的なリスクを知って回避するためのリスクマネジメントの方法を学ぶ研修です。

法務研修

企業の重要な立場として知っておくべき法律についての知識を学ぶ研修です。

目的にあった研修の種類を選択して実施しましょう。

研修のカリキュラムを組む手順

どの種類の研修を行うかを決めたら、研修のカリキュラムを組みましょう。

まずは研修を行うことで、「どのような目標を達成したいのか」「課題はどのようなものがあるのか」を明確にしておくことが大切です。

解決したい課題によっては、座学の研修だけでなく、実践的な研修をおりまぜたカリキュラムの作成も必要になります。

基本的なカリキュラム作成の手順
  1. ①     研修を受ける従業員へのアンケートやテストで現状の調査
  2. ②     上司や役員からヒアリングをして現状の調査
  3. ③     調査をもとに課題や研修の目的を明確にする
  4. ④     研修のゴールを設定する
  5. ⑤     研修期間を設定する
  6. ⑥     具体的な研修の内容や手法を設定する

研修のカリキュラムの作成手順や研修の流れを、ビジネスシーンで行われている新人研修を例にして説明していきます。

新人研修の流れや研修の手法

新人研修を例にして、研修の流れや研修で用いられる手法などを解説しています。

研修を成功させるには、流れに沿って計画的に準備しておくことが大切です。

まずは新人研修の目的を知っておく

まずは新人研修の目的を知っておきましょう。

新人研修は、企業に新人として入社する「新卒採用」「中途採用」の社員向けに行われます。

入社後に業務を行うためのスキルをつけたり、社会人として知っておくべきビジネスマナーを身に着けたりすることが目的の研修で、決められた期間内で目標を達成することが大切です。

また、内定から入社までの間に行われる新人研修では、内定の辞退を防ぐことを目的としているため、内定者それぞれに配慮してフォローしながら研修を行うことも大切です。

新人研修の目的別の研修内容をチェックして、研修のカリキュラム作成の参考にしましょう。

新人研修の目的と内容

企業理念・経営理念の理解

入社する企業について理解してもらうことを目的としています。

経営理念や企業理念について解説し、企業全体の業務内容についても解説すると良いでしょう。

マインドセット

これまで学生だった新卒採用の新入社員向けに、社会人としての振る舞い方や考え方などを研修で伝えることを目的としています。

新人研修の最初の方に行うことが重要で、企業としてどのようなマインドセットで勤務してほしいかを伝えるようにしましょう。

ビジネスマナー

社会人としてのビジネスマナーを身に着けることが目的です。

名刺交換の作法や服装、電話対応やメールの書き方などを指導します。

コミュニケーション

上司や同僚、部下などと円滑にコミュニケーションをとる方法を知ってもらうことが目的です。

コミュニケーションスキルを高めることで、研修自体の効果も高められる場合があります。

また、対面でのコミュニケーションだけでなく、オンライン会議でのマナーやテキストでのコミュニケーションについても指導しておくことが大切です。

基本的なOAスキル

業務で使用する基本的なOAスキルを身に着けることが目的です。

WordExcel、スプレッドシートの操作方法や関数を使用したスキルを習得できる研修を行います。

実践的なスキル

業務を行うための必要な実践的なスキルを身に着けることが目的です。

それぞれのレベルにあった研修を行うことが大切なので、新卒採用と中途採用の社員は分けましょう。

実際の資料作成や電話対応などの業務を体験しながら研修を行います。

研修内容は新卒採用と中途採用それぞれに合わせる

新人研修は「新卒採用」と「中途採用」の新入社員向けに行われる研修です。

初めて社会人として働き始める新卒採用の社員と、これまで社会人としての経験がある中途採用の社員では研修の内容を分けるようにしましょう。

新卒採用の新人研修では、業務を行うための具体的なスキルを身に着ける研修だけでなく、社会人として必要なビジネスマナーやPDCAスキルを身に着けるための研修も必要です。

とくに、専門的な技術が必要になる職種では、実践をまじえて行うOJT研修が有効です。

一方で中途採用の場合、上司や同僚だけでなく部下ができることもあります。

社員とのコミュニケーションを円滑にするための研修や、企業理念を知ってもらう研修などが有効です。

また、入社後に役職が付く場合や多くの部下ができる場合は、社外でのリーダーシップ研修も有効です。

新人研修で使用される手法

新人研修の目的を達成するための研修手法を紹介します。

研修内容に合わせた手法を用いた研修のカリキュラムを作成しましょう。

新人研修で使用される手法

OJT

実際の業務を行いながら作業を身に着ける研修手法で、実際の上司や先輩社員から指導を受けます。

新入社員がそれぞれの部署に配属された後に行われることがあり、実践力を身に着けることができます。

Off-JT

社外のセミナーや講義を受講して、業務に必要なスキルや知識を身に着ける研修手法です。

グループワーク

研修に参加している新入社員同士がグループになって行う研修手法です。

グループで課題を解決したり、代表者を決めてプレゼンをしたりすることで、社会人としてのコミュニケーション能力を身に着けることができます。

また、企業側が新入社員それぞれの個性を知り、入社後の配属先を決めることにつながる場合があります。

レクリエーション

ゲームを通して新入社員同士のコミュニケーションを活発にする研修手法です。

座学だけでの研修だけでなく、レクリエーションを取り入れることで積極性や自発性を身に着けることもできます。

ロールプレイ・ケーススタディ

新入社員が営業社員や取引先の役割を演じてビジネスシーンでの振る舞い方を学ぶ研修手法です。

ロールプレイを行うことで実際の現場で適切な対応ができるようになります。

電話対応や営業方法を学ぶ研修で用いられます。

e-ラーニング

オンラインで行う研修手法です。

教材をオンラインで共有しながら、場所を選ばずに新入社員が研修を受けることができます。

新人研修の流れ

新人研修の主な目的や研修内容を確認したら、研修のカリキュラムを作成しましょう。

新人研修の流れの例

①     新入社員のレベルを知る

新人研修では、新入社員のレベルを知るためにテストやアンケートを取ります。

中途採用の社員にも前職でどれくらいのスキルが身についているのかなどを知るためのテストを行いましょう。

新入社員全体のレベルが大体どれくらいなのかを知った上で研修の目的や目標を設定します。

②     上司や既存社員へのアンケートを取る

上司や既存社員、役員などにアンケートをとり、新人研修で身に着けておいてほしいスキルを確認しておきます。

③     新人研修の目的を明確にしてゴールを設定する

新入社員へのテストや上司へのアンケートなどの結果をもとに、新人研修の目的を明確にし、ゴールを設定します。

ゴールを設定しておくことで、研修の内容を決めることができます。

④     新人研修の期間を決める

新人研修の期間としては3か月から6か月で行われる場合があります。

会社の繁忙期や年間スケジュールを確認して期間を設定しましょう。

 

⑤     研修の内容とカリキュラムを決める

設定した研修期間の中でカリキュラムを組みます。

研修内容と研修手法も明確にしておきましょう。

⑥     新人研修後の効果測定を行う

新人研修の効果を計測するために、研修後にテストを行います。

研修を行うポイント

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研修を成功させるためのポイントや注意点を知っておきましょう。

  • 研修の目的に合った研修手法を選ぶ
  • 疑問点にはすぐに対応する
  • 研修後の効果測定で改善点を見つける

研修の目的に合った研修手法を選ぶ

研修の効果をより大きくするためには、研修の目的や内容にあった研修手法を選ぶことが大切です。

グループワークや座学、レクリエーションなどをうまく組み合わせて研修のカリキュラムを組むようにしましょう。

疑問点にはすぐに対応する

研修中に出てくる疑問点や問題点は、放置せずにフォローするようにしましょう。

研修後に質問の時間をもうけたり、レポートを提出してもらったりすることで疑問点や問題点を把握することができます。

また、研修中にミスがあった場合は、同様のミスを繰り返さないように、指摘だけでなく改善点も伝えるようにしましょう。

研修後の効果測定で改善点を見つける

研修を受けた社員に向けたテストやアンケートなどで効果測定を行ったら、実際の業務で研修の効果が出ているかを経過観察します。

また、効果測定の内容をもとに研修の改善点を見つけ、今後の研修に活かしましょう。

まとめ

研修にはいくつかの種類や手法があります。

研修を成功させるには、まずは研修の目的やゴールを設定してから、研修を受ける人それぞれのレベルに合わせたカリキュラムを組むようにしましょう。