入社式に適したスーツ選びのポイントを解説
2022/3/29
2022/03/29
企業がその年に入社する新入社員を、正式に社の一員として迎え入れるための式典が入社式です。
共にスタートを切る同期はもちろんのこと、企業の代表や先輩社員など、これから一緒に働く方々が参加する大切な式であるため、好印象を残したいものです。
今回は入社式で好印象を残すためにも、適したスーツの選び方着こなし時のポイントを解説していきます。
Contents
入社式に適しているのはビジネススーツ
スーツとして代表的なものとして挙げられるのが「リクルートスーツ」「ビジネススーツ」「フォーマルスーツ」の3つですが、入社式で適しているものは「ビジネススーツ」です。
新社会人として、その社の式典に参加する初めての場となるため、ビジネスパーソンらしく清潔感がある、シンプルなデザインのビジネススーツを選びましょう。
また、普段の業務でスーツを着用しない、ビジネススーツが無い、という場合にはリクルートスーツでの参加も問題ありません。新入社員のうちはリクルートスーツを着用することもありますが、ビジネススーツに使用されている生地との差が明確なため、業務に慣れ、取引先と接する場に立つなどの場合には、会社の雰囲気に合わせたスーツ選びをしましょう。
入社式のスーツ選びにおける3つのポイント
いざビジネススーツを購入しようとしても、お店には多くのデザインがあり、迷ってしまうことも多くあります。重要な点は、入社式かつ新入社員であるということです。
下記のポイントを参考に、自分かつ企業に合うスーツを購入しましょう。
- ダークカラーを基準に選ぶ
- 印象を変えたいならストライプやチェック柄
- スーツのサイズが合っていないとだらしない印象を与える
ダークカラーを基準に選ぶ
入社式ではビジネスの場で定番かつ清潔感があると言われている、「ブラック」「ネイビー」「グレー」の色を選ぶことが好ましいとされています。
ネイビーやグレーは明るい色味も多く、入社式では明るい色味が悪目立ちしてしまうため、ダークネイビーやチャコールグレーといったダークカラーを基準に選びましょう。
印象を変えたいならストライプやチェック柄
無地スーツを入社式で着用することは問題ありませんが、新社会人として、入社式といった初めての晴れ舞台で、就職活動時と同じ無地スーツから印象を変えたいという場合には、ストライプやチェック柄がおすすめです。
しかし、遠くから見てもはっきり分かる、線が太く出ているなど、柄の主張が強く出てしまうものは避けましょう。
ストライプ柄では、一目では分からないものの角度や光の加減でストライプ柄が浮き出るシャドーストライプ、細い点線のように筋が入り落ち着きがあるピンストライプを選びましょう。チェック柄では、細かい格子が組み合わさってできたグランチェックを選ぶと良いでしょう。
スーツのサイズが合っていないとだらしない印象を与える
入社式で着るスーツが決まっても、着用した際にサイズが合っていなければ、良いものを選んでいても台無しになってしまいます。ジャストサイズのスーツを選ぶことは、スーツを綺麗に着こなすためにも大切なポイントの1つです。
サイズで気にするべき点は、通常の服選びでも同様の「ジャケットのサイズ」「スラックスのサイズ」「スラックスの長さ」です。
ジャケットのサイズ
ジャケットサイズの目安として、裾の長さはお尻が完全に隠れない程度、身長が低い場合はお尻の半分に位置する裾の長さが一般的です。裾の長さが短すぎると子供っぽい印象を与え、長すぎるとだらしない印象を与えてしまいます。
スラックスのサイズ
スラックスサイズの目安は、ウエストに自身の手のひらが1つ分入り、ベルトを締めてもシワができないサイズが一般的です。ウエストが緩いとベルトを締めた際にシワが目立ち、ウエストがきついとスラックスに入っているタックやポケットが開いてしまい、どちらも見栄えが悪くなってしまいます。
最後にスラックスの長さです。目安は、スラックスの裾がヒールの上から3〜4㎝の部分に来るものが一般的です。ヒールにスラックスの裾が触れてしまうほどの長さでは、裾がクシャクシャしてしまい、足の甲の部分に当たるシューズのアッパーに触れないほどの長さでは、ソックスが見えてしまい、どちらもだらしない印象を与えてしまいます。
入社式のスーツに合わせるアイテムで印象が異なる
スーツに合わせるアイテムによっても印象は異なります。また、アイテムは入社式後にも活用でき、どのスーツにも合うようなシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。着こなしで迷った際には、就職活動の際に使用していたアイテムを活用すると良いでしょう。
各アイテムを項目ごとに解説していきます。
清潔感がある白色のワイシャツにする
入社式のワイシャツは、最もベーシックかつどのスーツにも合い、フレッシュかつ清潔感のある白を選びましょう。個性かつ華美のある薄いブルーやピンクをスーツに合わせることもありますが、入社式という社の式典であり、新入社員が主役の場であるため、よりフォーマル感のある白が好印象を残します。
襟は、羽根の開き角度が100度前後であり、ビジネスからフォーマルなどの様々なシーンで活躍するスタンダードな襟型であるセミワイドカラー、もしくはセミワイドカラーの襟よりも羽根の開き角度が小さく、近年少なくなってきている型だけに、新鮮かつ最先端だとセンスある人達から見られる襟型であるレギュラーカラーにしましょう。
ネクタイで個性を出す
ネクタイはカラーやデザインが豊富、かつ人との差をつけることや、自身の個性を出すことができるアイテムです。遊び心のあるお洒落なデザインも店頭にはたくさん並んでいますが、あくまで入社式ということを忘れないようにしましょう。
色は、爽やかさや誠実な印象を与えるブルーやネイビー、華やかな印象のあるエンジ(赤系)で揃えると良いでしょう。
柄は「無地」「ストライプ」「ドット」「小紋柄」が定番ですが、ドットや小紋柄に関しては、柄が小さく、目立たないものを選ぶことで、落ち着いた印象になり、好印象を残します。
ネクタイの形状にもいくつかの種類がありますが、シルク生地でネクタイの先端部分(幅が広い部分)が7〜8㎝程のレギュラータイを選びましょう。
ベルトはシューズと同じ色にする
ベルトはシューズと同じ色のものを選びましょう。入社式に限らず、スーツを着る際はベルトの色とシューズの色を合わせることが基本です。どのシーンでも活躍するレザーのブラックを1つ持っておくと良いでしょう。
また、先端についているバックルは、シンプルなものであれば問題ありません。
シューズはブラックの革靴にする
入社式かつ新入社員である間に履くシューズはブラックの革靴にしましょう。ブラック以外にも定番カラーとしてブラウン系を目にすることも多いかと思いますが、ブラックに近いブラウン系の色を履いていることで、上司によっては注意を受けたりすることもあります。
新入社員のうちはブラックのシューズを履くようにし、ブラウン系のシューズは先輩や上司のシューズを確認したのちに購入を決めるようにしましょう。
デザインは、靴紐を通す穴が足の甲の部分と一体化になっている、もしくは甲の部分より前に潜り込んでいるタイプの内羽根式で、つま先部分が横一線に切り返されているストレートチップがおすすめです。ブラックの革靴の中でも印象が良い、かつ最もフォーマル感のあるデザインとされています。
書類が入るサイズのバックを持っていく
入社式では会社のパンフレットから、入社や就業規則に関する書類や冊子など、様々なものが配られることが多いためカバンは必需品です。また、それらの書類はほとんどがA4サイズとなるため、書類が入る大きさで手提げタイプのビジネスバックを持つようにしましょう。就職活動時に使用していたビジネスバックをそのまま活用することも問題ありません。
バックの素材には革やナイロンなど様々なものがありますが、自身の使いやすいと感じる手提げタイプのビジネスバックであれば問題ありません。色はどのスーツにも合わせやすく、使いやすいブラックを選ぶと良いでしょう。
入社式当日までに確認しておくべき身だしなみチェックリスト
入社式に適したスーツ選びを解説してきましたが、入社式当日までに、入社式のスーツで注意しなければならない点を、下記の表を参考に再確認しておきましょう。
1つでもチェックが入ってしまった場合には入社式ということを忘れず、その場に適したスタイルとなるよう、当日までに改めることをおすすめします。
|
色が明るく華やかであり、遠くから見ても誰だかわかるようなデザインのスーツになっている |
入社式で明るくデザインが目立つものは、派手という印象を与えてしまうため、上司や同期から好印象を得ることはできず、目をつけられてしまいます。 社会人としての大切な第一歩として、その場に合わせた服装になることを考え、ダークカラーのスーツで落ち着くスタイルになるようにしましょう。 |
|
タンスにしまっていたため、スーツやワイシャツにシワがある |
入社式に関わらず、スーツを着る上でシワのあるスーツやワイシャツはNGです。シワがあることによって、だらしがない、清潔感に欠ける、という印象を持たせます。 特に就職活動時に使用していた物を入社式で身につける場合には、シワがないかよく確認することが大切です。 シワが目立つ場合にはアイロンがけやクリーニングに出す、等の処置を行いましょう。 |
|
ワイシャツに汚れがあるが、ジャケットを着れば隠れる程度であるためそのまま着ていく |
例えジャケットを着て隠れる汚れであっても、会場が暑かったり、入社式後にそのまま業務になり、ジャケットを脱がざる負えない状況になってしまう場合もゼロではありません。 ビジネスパーソンとしての基本である清潔感は、例え小さな汚れでも変化します。入社式の最低1週間前には1度確認をし、クリーニングに出すなどの処置を行いましょう。 |
|
型崩れしないために、新品スーツ、もしくはクリーニング後のスーツをそのままタンスにしまい、当日に着ていく |
新品スーツやクリーニングした後のスーツには、型崩れを防ぐためのしつけ糸がついている事が多く、着用前に確認をして、しつけ糸はハサミやリッパーで外すようにしましょう。外す際には、スーツに傷が付かないように気をつけて外しましょう。 ジャケットの肩・袖口・ベント、パンツのヒップポケットの部分をそれぞれ確認しておくと良いでしょう。 |
|
よりしまって見える為、ボタンダウンカラーのワイシャツを選択した |
ワイシャツの襟をネクタイ横のボタンで留めるタイプのボタンダウンカラーのワイシャツですが、本来カジュアル用の襟型とされており、ビジネスやフォーマルの場での着用は好ましくありません。 近年ではクールビズの1種や、遊び心やハズしがあるとしてビジネスシーンでの着用もされていますが、入社式で着用することは避けましょう。 |
|
ネクタイの種類は詳しくないが、少し細めでスタイリッシュに見えるネクタイを選択した |
ネクタイの先端部分の幅が4〜6㎝のタイプはナロータイと呼ばれ、主にカジュアルスタイルに使用されるネクタイのため、入社式に付けていくものにはふさわしくありません。 また、ネクタイの生地がコットンやニットのネクタイも、カジュアルスーツに用いられる傾向があり、カジュアルなスタイルという印象を残してしまうため、避けましょう。 生地がシルク生地であり、基本的な形のレギュラータイを選ぶようにしましょう。 |
|
リュックで行った方が両手も空くため、便利で楽である |
スーツの男性でよく見かけるリュックスタイルですが、入社式にリュックで行くのは好ましくありません。 入社式は社の代表や先輩社員が参加する大切な式典であり、正装である事が基本です。リュックは正装ではなく、世間一般での常識でも無いため、常識がない、という印象を残してしまう可能性もあります。 また、ブランドバックなどにある柄やロゴの主張が強く出ているものも、避けたほうが無難でしょう。 |
まとめ
今回は入社式のスーツに関して解説しました。スーツと言っても様々な形があり、ネクタイやワイシャツなどの、合わせるアイテムのカラーや形状によって印象を変えてしまうことになります。
入社式のスーツはリクルートスーツでの参加も問題ありませんが、タンスにしまっていたために、シワや汚れがないか確認することを忘れないようにしましょう。また、新入社員として爽やかさや初々しさも見える着こなしが好印象を残します。
自身が思っているビジネススーツのスタイルでも、アイテム1つでカジュアルなスタイルにならないように、入社式という場の認識を改めて行い、社の一員として初めて参加する大切な場に適したスーツを着こなせるようにしましょう。