結婚式の二次会で司会進行に使える台本例・成功させるポイントも解説

2024/4/26

2024/04/26

結婚式の二次会では、友人が司会進行を務めるケースがあります。新郎新婦から二次会の司会進行を頼まれたら、台本を作成して準備を進めましょう。

今回の記事では、二次会の司会進行で使える台本の例を紹介しています。また、結婚式の二次会の司会を成功させるためのコツやポイントの解説もしているので、ぜひ参考にしてください。

結婚式二次会の基本的な流れと台本例

画像素材:PIXTA

結婚式の二次会の台本を作る前に、当日の流れを把握しておきましょう。一般的な二次会の所要時間は2時間ほどです。おおまかなタイムテーブル表を作って、当日のスケジュールを把握しておきましょう。タイムテーブルの内容は、新郎新婦と話し合って決めると良いです。

【結婚式の二次会:タイムテーブルの例】

時刻

所要時間

内容

17:40

15分

受付・事前案内

17:55

5分

開宴の挨拶

18:00

5分

新郎新婦入場

18:05

5分

新郎新婦挨拶

18:10

5分

乾杯

18:15

15分

歓談

18:30

15分

ケーキ入刀・セカンドバイト

18:45

15分

歓談

19:20

20分

余興・ゲーム

19:30

15分

歓談

19:45

5分

新郎挨拶

19:50

5分

新郎新婦退場

19:55

15分

ゲスト退場

タイムテーブルは、時間の間隔に余裕をもって作成しましょう。万が一スケジュールが押してしまった場合でも、歓談や余興などの時間で調整できるようにしておくと安心です。それでは、各シーンの具体的な台本とポイントを見ていきましょう。

受付・事前案内

司会は、二次会が始まる前にゲストに諸注意を案内します。「トイレの場所」と「喫煙場所」は必ず案内をしましょう。

また、二次会がフリードリンク制で自由に飲み物を取るスタイルの場合には、ドリンクカウンターの場所を知らせておくと親切です。

他にもテーブルや席順が決まっている場合や、演出で使用するビデオメッセージの撮影やメッセージの記入などがある場合には事前に案内しておきましょう。ゲストの来場時間は人によって違うので、数分おきにアナウンスしましょう。

【受付・事前案内:台本例】

みなさま、本日は○○くんと△△さんの、結婚式二次会にお越しいただき、誠にありがとうございます。

もうしばらくで、新郎新婦のご入場となりますが、その前にいくつかご案内をさせていただきます。本日のお料理はビュッフェスタイルです。みなさんご自由にお取りください。

また、お飲み物はフリードリンク制となっておりますので、会場後方のドリンクカウンターでご注文をお願いいたします。 お手洗いは会場を出て右手奥にございます。 喫煙される方は、会場を出て左手に喫煙スペースがございますので、そちらでお願いいたします。

それでは、新郎新婦の到着まで今しばらくお待ちくださいませ。

最初に二次会に参加してくれたお礼を伝えましょう。新郎新婦の到着が遅れている場合は、ゲストに状況を報告します。

【新郎新婦の到着が遅れている場合:台本例】

新郎新婦のお二人は現在、結婚式会場よりこちらに向かっている最中でございますが、予想外の渋滞により到着が遅れております。みなさまをお待たせしており大変恐縮ですが、新郎新婦の到着まで今しばらくお待ちくださいませ。

開演の挨拶

二次会の開始時間になったら、開宴の挨拶をします。あわせて、司会本人の自己紹介もしておきましょう。

【開演の挨拶:台本例】

みなさま、それではお時間となりましたので、二次会を開始させていただきます。 本日は○○くんと△△さんの、結婚式二次会にお越しいただき、誠にありがとうございます。

本日、司会を務めさせていただきます、新郎○○くんと小学校時代からの友人□□と申します。よろしくお願いいたします。

なにぶん不慣れですので、不手際もあるかと思いますが、本日はお集まりいただきましたみなさまと楽しく、新郎新婦の心に残るひとときを過ごしたいと思っております。 ご協力の程よろしくお願いいたします。

新郎新婦入場

新郎新婦が会場に到着し準備ができたら、入場の合図をします。ゲストに注目してもらえるよう、テンションを上げて会場を盛り上げましょう。ゲストには、盛大な拍手で新郎新婦を迎えてもらうように伝えると良いです。

【新郎新婦入場:台本例】

さて、みなさま、大変長らくお待たせしました。 本日の主役、新郎新婦の入場です。みなさま、盛大な拍手でお迎えください!

新郎新婦挨拶

新郎新婦が入場したら、ゲストへの挨拶をしてもらいましょう。司会進行が案内をし、新郎または新婦にマイクを渡します。

【新郎新婦挨拶:台本例】

それでは、ただいまより新郎○○くんと新婦△△さんの、ウエディングパーティーを始めさせていただきます。 はじめに、新郎新婦から今日お集まりいただきましたみなさまへご挨拶がございます。 ○○くん、よろしくお願いいたします。

乾杯

新郎新婦からの挨拶が終わったら、乾杯の挨拶を担当する人の紹介をします。ゲスト全員の手元にグラスがあるか、先に確認しておきましょう。着席スタイルの二次会の場合は、ゲストに起立してもらうためのアナウンスが必要です。

【乾杯:台本例】

続きまして、お二人の結婚を祝して、乾杯をしたいと思います。 みなさま、お手元にグラスはお持ちでしょうか?(ゲストが座っている場合:みなさま、お手元のグラスをお持ちになり、どうそご起立願います。)乾杯のご発声を、新郎の高校時代からの友人である□□様にお願いします。

歓談

乾杯の後は、歓談の時間を設けることが多いです。新郎新婦と話したり、写真を撮ったりできるチャンスですので、ゲストに案内しておくといいでしょう。

【歓談:台本例】

それではこれよりしばらくの間、ご歓談とお食事をお楽しみください。本日のお料理はビュッフェスタイルです。みなさんご自由にお取りください。

また、お飲み物はフリードリンク制となっておりますので、会場後方のドリンクカウンターでご注文をお願いいたします。お時間の許す限り、どうぞごゆっくりお召し上がりください。

なお、新郎新婦とお写真を撮りたい方は、このタイミングにぜひどうぞ!

ケーキ入刀、セカンドバイト

披露宴でケーキ入刀とファーストバイトをしている場合、二次会は「セカンドバイト」になります。ケーキ入刀は二次会の見せ場のひとつです。会場をしっかり盛り上げましょう。

手を伸ばせば触れるくらい近づいてOKですので、新郎新婦を囲むように伝えるとゲストも前に出やすくなります。また、ケーキ入刀はシャッターチャンス。カメラを持っているゲストに撮影しやすいよう前に出てきてもらうよう促しましょう。

【ケーキ入刀・セカンドバイト:台本例】

続きまして、新郎新婦によるケーキ入刀を行います。みなさまどうぞ、前の方にお集まりください。シャッターチャンスですので、カメラをお持ちの方はぜひ前の方にお越しください。

お二人とも準備はよろしいでしょうか?それでは、ケーキ入刀です。おめでとうございます。

(ケーキ入刀後)

続きまして、セカンドバイトに移りたいと思います。まずは、新郎○○くんから新婦△△さんへの、セカンドバイトです。

ゲストのみなさまは私が「せ~の!」と言ったら、「あ~ん!」と掛け声をお願いいたします。それではいきましょう。「せ~の!」続いて、新婦△△さんから、新郎○○くんへのセカンドバイトです。それではいきましょう。「せ~の!」

みなさま、お二人を祝福して、大きな拍手をお願いします。こちらのケーキは後ほど、みなさまに「二人の幸せのお裾分け」としてお配りいたします。

ケーキ入刀の後に再び歓談の時間を設けている場合には、歓談の案内をしましょう

余興、ゲーム

結婚式の二次会では、新郎新婦の友人による余興やゲームを用意するケースが多いです。歓談中でまったりしているゲストが多いので、注目を集めてから会場にいる全員が参加する空気を作り出すことが大切です。

【余興:台本例】

みなさま、お楽しみいただいておりますでしょうか? ここで新郎○○くんのご友人のみなさまによる、余興をご覧いただきたいと思います。 前方のメインテーブルにご注目ください。 それでは、よろしくお願いします。

【ゲーム:台本例】

みなさま、お楽しみいただいておりますでしょうか?ここで、みなさまお待ちかねのビンゴ大会に移りたいと思います。

ビンゴカードの準備はよろしいでしょうか?豪華景品を多数用意しておりますので、はりきってご参加ください。みなさま、準備はよろしいでしょうか?それでは、ルールを説明します。(ルール説明後、ゲーム開始)

余興やゲームで時間が押してしまった場合は、進行のペースを早くしたり、次の歓談の時間を短くしたりして臨機応変に対応しましょう。

ゲームで景品を用意している場合は、事前にアナウンスしておくとゲストの参加意欲が高められます。ゲームの進行中は、ゲストの様子を見ながらこまめに声かけをすると良いでしょう。

新郎挨拶

二次会を締める前に、新郎新婦からゲストへのお礼の挨拶をしてもらいます。会のエンディングに向けて、しっとりと落ち着いた雰囲気で進めましょう。

【新郎挨拶:台本例】

宴もたけなわではございますが、楽しいパーティーもいよいよお開きの時間が近づいてまいりました。最後に新郎新婦より、みなさまへお礼のご挨拶がございます。○○くん、△△さん、よろしくお願いします。

新郎新婦退場

新郎新婦からの挨拶が終わったら、いよいよ退場です。今日一番の拍手で新郎新婦を見送りましょう。

【新郎新婦退場:台本例】

それでは、新郎新婦が退場いたします。みなさま、どうぞ盛大な拍手でお見送りください。

ゲスト退場

新郎新婦の退場後、ゲストがお店をスムーズに出られるように促しましょう。会場の利用時間が決まっているので、延長料金が発生しないよう、しっかりと退場をアナウンスします。

【ゲスト退場:台本例】

本日は誠にありがとうございました。これをもちまして、二次会をお開きとさせていただきます。新郎新婦が出口にてみなさまをお見送りしますので、どうぞ順々に出口の方へお進みください。

それでは、みなさま、お忘れ物ないようにお気をつけくださいませ。本日は誠にありがとうございました。

三次会がある場合は、退場のタイミングでゲストに案内しましょう。

【三次会がある場合;台本例】

これをもちまして、二次会をお開きとさせていただきます。新郎新婦が出口にてみなさまをお見送りしますので、どうぞ順々に出口の方へお進みください。

なお、この後三次会をご用意しております。お時間がおありになる方は引き続きご参加ください。三次会の案内については、出口にて詳細をお配りしております。

それでは、みなさま、お忘れ物ないようにお気をつけくださいませ。本日は誠にありがとうございました。

結婚式の二次会の司会進行を成功させる3つのコツ

画像素材:PIXTA

結婚式の二次会の司会進行を成功させるために、いくつかのコツを知っておきましょう。

【結婚式の二次会:司会進行のコツ】
  • タイムテーブルを作成する
  • 聞き取りやすい声で話す
  • トラブルへの対処法を決めておく

タイムテーブルを作成する

二次会の進行がスムーズに進むように、前日までに新郎新婦と話し合ってタイムテーブルを作成しておくと良いです。

二次会の会場の多くで利用時間が決められており、時間を過ぎると延長料金が発生してしまいます。できるだけ、作成したタイムスケジュール通りに進行できるように心がけましょう。

しかし、新郎新婦の到着が遅れたり、ゲームの時間が長くなったりしてスケジュールが押してしまう可能性があります。時間に余裕をもってタイムテーブルを作成し、途中で調整できるようにしておくと良いです。その場に応じてタイムテーブルを調整できるように、いくつかのケースを想定しておきましょう。

聞き取りやすい声で話す

参加しているゲストに司会進行の話を聞いてもらえるよう、大きな声ではっきりと話しましょう。会場を盛り上げることは大切ですが、丁寧な言葉遣いを心がけ、早口にならないように注意が必要です。

また、結婚式の二次会はお祝いの場です。別れや不幸を連想させる言葉は使わないようにしましょう。

その他にも、一部のゲストにしか分からないような話や、新郎新婦が嫌がるような発言を避けて、全員が楽しめる台本を作成しておくことが大切です。

トラブルへの対処法を決めておく

結婚式の二次会当日には、様々なトラブルが起きる可能性があります。音響機器が使えなくなったり、ドリンクの準備が間に合わなかったりすることもあるでしょう。

トラブルが起きても冷静に対応できるように、想定できる範囲で対処法を考えておくと良いです。もちろん、トラブルが起きずに参加しているゲスト全員に楽しんでもらえるよう、事前にしっかりと準備をしておくとも大切です。

まとめ

結婚式の二次会の司会を頼まれたら、新郎新婦と話し合って準備を進めましょう。タイムテーブルを作成し、進行の流れを決めておくと安心です。参加しているゲストや新郎新婦に楽しんでもらえるよう、大きな声ではっきりと話し、会場を盛り上げましょう。

また、会場の利用時間をすぎないよう、司会の挨拶はできるだけ手短に済ませることも大切です。